本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

弘前大学/2019年度

弘前大学 2019年 数学 第6問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

弘前大学2019年度第6問

次の問いに答えよ。

(1) x > 0 において,

xlog⁡x≧x−1x \log x \geq x - 1

となることを示せ。さらに、等号が成り立つときの x の値を求めよ。

(2) a, b は定数で, a > b > 0 とする。x > 0 に対して,

f(x)=(ax+bx2)1x\displaystyle f (x) = \left(\frac {a ^ {x} + b ^ {x}}{2}\right) ^ {\frac {1}{x}}

A(x)=2axax+bx,B(x)=2bxax+bx\displaystyle A (x) = \frac {2 a ^ {x}}{a ^ {x} + b ^ {x}}, B (x) = \frac {2 b ^ {x}}{a ^ {x} + b ^ {x}}

とおく。

(i) f′(x)f(x)=12x2{A(x)log⁡A(x)+B(x)log⁡B(x)}\displaystyle \frac{f'(x)}{f(x)}=\frac{1}{2x^{2}}\{A(x)\log A(x)+B(x)\log B(x)\} となることを示せ。

(ii) f(x)f(x) は x > 0 において,増加することを示せ。

(iii) lim⁡x→∞f(x)=a\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=a を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)xlog⁡x≧x−1,(1)\quad x\log x\ge x-1, equality iff x=1.x=1.
    (2)(i)f′(x)f(x)=A(x)log⁡A(x)+B(x)log⁡B(x)2x2.\displaystyle (2)(i)\quad \frac{f'(x)}{f(x)}=\frac{A(x)\log A(x)+B(x)\log B(x)}{2x^2}.
    (2)(ii)f′(x)>0 (x>0),(2)(ii)\quad f'(x)>0\space{}(x>0), hence f is strictly increasing.
    (2)(iii)lim⁡x→∞f(x)=a.\displaystyle (2)(iii)\quad \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=a.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ g(x)=xlog⁡x−x+1g(x)=x\log x-x+1 とおく。自然対数の微分より g′(x)=log⁡xg'(x)=\log x である。よって 0<x<10<x<1 では減少し、x>1x>1 では増加する。g(1)=0g(1)=0 だから g(x)≧0g(x)\geq0 であり、等号は x=1x=1 のときに限る。

(i) M(x)=(ax+bx)/2>0M(x)=(a^x+b^x)/2>0 とおくと f(x)=M(x)1/x>0f(x)=M(x)^{1/x}>0 であり、 log⁡f(x)=1xlog⁡M(x).\displaystyle \log f(x)=\frac1x\log M(x). したがって f′(x)f(x)=−log⁡M(x)x2+1xaxlog⁡a+bxlog⁡bax+bx.\displaystyle \frac{f'(x)}{f(x)}=-\frac{\log M(x)}{x^2}+\frac1x\frac{a^x\log a+b^x\log b}{a^x+b^x}. 一方、A+B=2A+B=2 であり、定義から Alog⁡A+Blog⁡B=2xaxlog⁡a+bxlog⁡bax+bx−2log⁡M(x).\displaystyle \begin{aligned} A\log A+B\log B &=2x\frac{a^x\log a+b^x\log b}{a^x+b^x}-2\log M(x). \end{aligned} 上の二式を比べると f′(x)f(x)=A(x)log⁡A(x)+B(x)log⁡B(x)2x2\displaystyle \frac{f'(x)}{f(x)}=\frac{A(x)\log A(x)+B(x)\log B(x)}{2x^2} を得る。

(ii) r=b/ar=b/a とおくと 0<r<10<r<1 であり、 A(x)=21+rx>1,B(x)=2rx1+rx<1.\displaystyle A(x)=\frac2{1+r^x}>1,\qquad B(x)=\frac{2r^x}{1+r^x}<1. (1)を A(x),B(x)A(x),B(x) に適用すると A(x)log⁡A(x)+B(x)log⁡B(x)>(A(x)−1)+(B(x)−1)=0,A(x)\log A(x)+B(x)\log B(x)>(A(x)-1)+(B(x)-1)=0, である。従って(i)より f′(x)/f(x)>0f'(x)/f(x)>0。f(x)>0f(x)>0 だから f′(x)>0f'(x)>0 となり、ff は x>0x>0 で増加する。

(iii) r=b/ar=b/a とおくと 0<r<10<r<1 であり f(x)=a(1+rx2)1/x.\displaystyle f(x)=a\left(\frac{1+r^x}{2}\right)^{1/x}. 0<rx<10<r^x<1 だから (12)1/x<(1+rx2)1/x<1.\displaystyle \left(\frac12\right)^{1/x}<\left(\frac{1+r^x}{2}\right)^{1/x}<1. x→∞x\to\infty で左辺は e−log⁡2/x→1e^{-\log2/x}\to1、右辺も1である。はさみうちの原理から括弧内の因子は1に収束し、lim⁡x→∞f(x)=a\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=a となる。

この問題で使う考え方

  • 対数関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 対数微分
  • 導関数の符号による増減判定
  • はさみうちによる極限

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。