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広島大学/2025年度/前期

広島大学 2025年 数学 第1問解答・解説

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1問題

広島大学2025年度第1問

次の問いに答えよ。ただし,log⁡\log は自然対数を表す。

(1) x>0x>0 で定義された次の関数の最大値を求めよ。f(x)=log⁡xx\displaystyle f(x)=\frac{\log x}{\sqrt{x}}

(2) 次の不定積分をそれぞれ求めよ。∫log⁡x dx,∫(log⁡x)2 dx\displaystyle \int \log x\,dx,\quad \int (\log x)^{2}\,dx

(3) (1)で求めた最大値を aa として,座標平面上の二つの曲線 C1:y=axC_{1}:y=a\sqrt{x},C2:y=log⁡xC_{2}:y=\log x を考える。xx 軸と二つの曲線 C1,C2C_{1},C_{2} によって囲まれた図形を xx 軸のまわりに1回転してできる立体の体積 VV を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

導関数の符号から最大値を確定し、部分積分で対数関数の原始関数を導く。最後は曲線の上下関係とx軸との交点から回転領域を分け、円板・円環の断面積を積分する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)max⁡x>0log⁡xx=2e (x=e2).\displaystyle (1)\quad \max\limits _{x>0}\frac{\log x}{\sqrt{x}}=\frac2e\space{}(x=e^2).
    (2)∫log⁡x dx=xlog⁡x−x+C,∫(log⁡x)2 dx=x((log⁡x)2−2log⁡x+2)+C.\displaystyle (2)\quad \int\log x\,dx=x\log x-x+C,\quad \int(\log x)^2\,dx=x\bigl((\log x)^2-2\log x+2\bigr)+C.
    (3)V=2π.(3)\quad V=2\pi.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x>0x>0 に対して f(x)=(log⁡x)x−1/2f(x)=(\log x)x^{-1/2} であるから、積の微分により f′(x)=1xx−1/2−12(log⁡x)x−3/2=2−log⁡x2x3/2.\displaystyle f'(x)=\frac{1}{x}x^{-1/2}-\frac12(\log x)x^{-3/2} =\frac{2-\log x}{2x^{3/2}}. 分母は正なので、0<x<e20<x<e^2 では f′(x)>0f'(x)>0、x>e2x>e^2 では f′(x)<0f'(x)<0 となる。したがって ff は x=e2x=e^2 で最大となり、 f(e2)=2e.\displaystyle f(e^2)=\frac{2}{e}. 最大値は 2e\displaystyle \frac{2}{e} である。

(2) いずれも x>0x>0 で積分する。部分積分により ∫log⁡x dx=xlog⁡x−∫1 dx=xlog⁡x−x+C.\displaystyle \int\log x\,dx=x\log x-\int 1\,dx=x\log x-x+C. 次に、もう一度部分積分すると ∫(log⁡x)2 dx=x(log⁡x)2−2∫log⁡x dx=x((log⁡x)2−2log⁡x+2)+C.\displaystyle \int(\log x)^2\,dx=x(\log x)^2-2\int\log x\,dx =x\bigl((\log x)^2-2\log x+2\bigr)+C.

(3) (1)より a=2/ea=2/e である。また全ての x>0x>0 について log⁡xx≦a,\displaystyle \frac{\log x}{\sqrt{x}}\le a, 等号は x=e2x=e^2 のときに限る。よって C1C_1 は C2C_2 の上側にあり、両曲線は (e2,2)(e^2,2) で接する。C2C_2 は x=1x=1 で xx 軸と交わり、0<x<10<x<1 では xx 軸の下側、x>1x>1 では上側にある。一方、C1C_1 は x=0x=0 で xx 軸と交わる。したがって囲まれた図形は、0≦x≦10\le x\le1 では xx 軸と C1C_1 の間、1≦x≦e21\le x\le e^2 では C2C_2 と C1C_1 の間にある。

これを xx 軸のまわりに回転すると、0≦x≦10\le x\le1 では外半径 axa\sqrt{x}、内半径 00 の円板、1≦x≦e21\le x\le e^2 では外半径 axa\sqrt{x}、内半径 log⁡x\log x の円環となる。よって V=π∫01(ax)2 dx+π∫1e2((ax)2−(log⁡x)2) dx=π{a2∫0e2x dx−∫1e2(log⁡x)2 dx}.\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_0^1(a\sqrt{x})^2\,dx +\pi\int_1^{e^2}\bigl((a\sqrt{x})^2-(\log x)^2\bigr)\,dx\\ &=\pi\left\{a^2\int_0^{e^2}x\,dx-\int_1^{e^2}(\log x)^2\,dx\right\}. \end{aligned} ここで a2=4/e2a^2=4/e^2 なので a2∫0e2x dx=4e2⋅e42=2e2.\displaystyle a^2\int_0^{e^2}x\,dx=\frac{4}{e^2}\cdot\frac{e^4}{2}=2e^2. (2)の原始関数を用いると ∫1e2(log⁡x)2 dx=[x((log⁡x)2−2log⁡x+2)]1e2=2e2−2.\displaystyle \int_1^{e^2}(\log x)^2\,dx =\left[x\bigl((\log x)^2-2\log x+2\bigr)\right]_1^{e^2} =2e^2-2. したがって V=π{2e2−(2e2−2)}=2π.V=\pi\{2e^2-(2e^2-2)\}=2\pi.

この問題で使う考え方

  • 対数関数のグラフ・増減
  • 導関数と増減
  • 指数・対数関数の微分
  • 積の微分
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 定積分による体積

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