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広島大学/2025年度/前期

広島大学 2025年 数学 第2問解答・解説

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1問題

広島大学2025年度第2問

a>0a>0 とし,pp を実数とする。

座標平面上の3点 A(0,a),B(−1,0),C(1,0)A(0,a),\quad B(-1,0),\quad C(1,0) を考える。

点 Pn,Qn,Rn (n=1,2,3,… )P_{n},Q_{n},R_{n}\ (n=1,2,3,\dots) が以下の二つの条件を満たすとする。

(i) 点 P1P_{1} は直線 ABAB 上にあり,xx 座標が pp である。

(ii) 自然数 nn に対し,

・点 PnP_{n} から xx 軸に下ろした垂線と xx 軸との交点が QnQ_{n} である。ただし,点 PnP_{n} が xx 軸上にあるときは,点 QnQ_{n} は PnP_{n} と同じ点であるとする。

・点 QnQ_{n} から直線 ACAC に下ろした垂線と直線 ACAC との交点が RnR_{n} である。ただし,点 QnQ_{n} が直線 ACAC 上にあるときは,点 RnR_{n} は QnQ_{n} と同じ点であるとする。

・点 RnR_{n} を通り xx 軸と平行な直線と直線 ABAB との交点が Pn+1P_{n+1} である。

点 PnP_{n} の xx 座標を xnx_{n} とする。次の問いに答えよ。

(1) 点 R1R_{1} の座標を a,pa,p を用いて表せ。

(2) 命題「点 P1P_{1} が線分 ABAB 上にあるならば,点 R1R_{1} は線分 ACAC 上にある」が真であるような aa の値の範囲を求めよ。ただし,線分は両端を含むものとする。

(3) xnx_{n} を a,n,pa,n,p を用いて表せ。

(4) a=2, p=0a=2,\ p=0 であるとき,不等式∣xn+1−xn∣<10−10\left|x_{n+1}-x_{n}\right|<10^{-10} を満たす最小の自然数 nn を求めよ。ただし,log⁡102=0.3010\log_{10}2=0.3010 とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)R1=(p+a21+a2,a(1−p)1+a2)\displaystyle R_1=\left(\frac{p+a^2}{1+a^2},\frac{a(1-p)}{1+a^2}\right)。 (2)pp を固定した命題としては、p∉[−1,0]p\notin[-1,0] なら前件が偽なので任意の a>0a>0 で真。−1≦p≦0-1\leq p\leq0 なら a≧−pa\geq\sqrt{-p} で真。線分 ABAB 上の任意の P1P_1 について成立する aa の範囲は a≧1a\geq1。 (3)xn=−a2a2+2+(p+a2a2+2)(−11+a2)n−1\displaystyle x_n=-\frac{a^2}{a^2+2}+\left(p+\frac{a^2}{a^2+2}\right)\left(-\frac{1}{1+a^2}\right)^{n-1}。 (4)n=16n=16。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

点検した論証 AB:y=a(x+1)AB:y=a(x+1)、AC:y=a(1−x)AC:y=a(1-x)。Pn=(xn,a(xn+1))P_n=(x_n,a(x_n+1))、Qn=(xn,0)Q_n=(x_n,0)。QnRnQ_nR_n の傾きは 1/a1/aなので、ACの式と連立して Rn=(xn+a21+a2,a(1−xn)1+a2)\displaystyle R_n=\left(\frac{x_n+a^2}{1+a^2},\frac{a(1-x_n)}{1+a^2}\right)。特殊にQ_nがAC上でも同式はR_n=Q_nを返す。

(2)でP1P_1 が線分 ABAB 上にあるための必要十分条件は −1≦p≦0-1\leq p\leq0である。R1R_1 が線分 ACAC 上にあるための必要十分条件は 0≦p+a21+a2≦1\displaystyle 0\leq\frac{p+a^2}{1+a^2}\leq1である。前件のもとで上側は自動、下側はp≧−a2p\geq-a^2。固定pなら該当区間外では含意は空真、区間内ではa≧−pa\geq\sqrt{-p}。全P1についての一様条件はp=−1を含むためa≧1a\geq1。既存答案は双方の読みを区別して記す。

水平線で戻ると xn+1=−xn+a21+a2\displaystyle x_{n+1}=-\frac{x_n+a^2}{1+a^2}。固定点 c=−a2a2+2\displaystyle c=-\frac{a^2}{a^2+2} を引くと xn+1−c=−xn−c1+a2\displaystyle x_{n+1}-c=-\frac{x_n-c}{1+a^2}、よって xn=c+(p−c)(−11+a2)n−1\displaystyle x_n=c+(p-c)\left(-\frac{1}{1+a^2}\right)^{n-1}。最後にa=2, p=0a=2,\ p=0を代入し、隣接差は45n\displaystyle \frac4{5^n}。log⁡104=0.6020, log⁡105=0.6990\log_{10}4=0.6020,\ \log_{10}5=0.6990からn=15n=15 では 10−1010^{-10} より大きく、n=16n=16 で小さい。最小n=16。

分類 - 単元: 数と式、図形と方程式、常用対数、数列。 - 方法: 座標直線、垂線の傾き、含意と区間包含、一次漸化式、固定点、対数比較。 - テーマ: 射影の反復を一次漸化式で表し、誤差の減衰を評価する。

対象・入力記録

表示修復記録

前版の数式が数式モード外に出ていた箇所をインライン・別行数式に整形し、本文と式を読み分けられるようにした。数学的主張・計算・結論は変更していない。修復前ファイルは `history/transfer08-display-repair-20261001/MM-7e038cf2d1bd-Q2/` に保存した。

この問題で使う考え方

  • 命題と必要十分条件
  • 直線の方程式
  • 常用対数
  • 対数とその性質
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和

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