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兵庫医科大学/2023年度/一般

兵庫医科大学 2023年 数学 第2問解答・解説

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1問題

兵庫医科大学2023年度第2問

以下の問いに答えよ。なお,途中の式や考え方等も記入すること。

(1) 点 (3,−2)(3,-2) を,原点を中心として反時計回りに π3\displaystyle \frac{\pi}{3} だけ回転したときの点の座標を求めよ。

(2) 3点 A(1,1),B(3,−2),CA(1,1),B(3,-2),C について,AB=ACAB=AC かつ ∠BAC=π3\displaystyle \angle BAC=\frac{\pi}{3} であるとき,点 CC の座標を求めよ。

複素数平面上で原点 OO と2点 A(α),B(β)A(\alpha),B(\beta) を頂点とする △OAB\triangle OAB がある。直線 OBOB に関して点 AA と対称な点を CC,直線 OAOA に関して点 BB と対称な点を DD とする。

(3) 点 C(γ)C(\gamma) とするとき, γ=(αβ)‾β\displaystyle \gamma=\overline{\left(\frac{\alpha}{\beta}\right)}\beta であることを示せ。ただし,(αβ)\displaystyle \left(\frac{\alpha}{\beta}\right) と共役な複素数を (αβ)‾\displaystyle \overline{\left(\frac{\alpha}{\beta}\right)} で表すとする。

(4) 辺 ABAB と直線 DCDC が平行なとき,△OAB\triangle OAB はどのような三角形か,求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (32+3,332−1)\displaystyle (1)\space{}\left(\frac32+\sqrt3,\frac{3\sqrt3}{2}-1\right)
    (2) C=(2+332,3−12)\displaystyle (2)\space{}C=\left(2+\frac{3\sqrt3}{2},\sqrt3-\frac12\right) または (2−332,−3−12)\displaystyle \left(2-\frac{3\sqrt3}{2},-\sqrt3-\frac12\right)
    (4) OA=OB(4)\space{}OA=OB または ∠AOB=π2\displaystyle \angle AOB=\frac\pi2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 原点中心の反時計回り π3\displaystyle \frac\pi3 の回転では (x,y)⟼(xcos⁡π3−ysin⁡π3, xsin⁡π3+ycos⁡π3).\displaystyle (x,y)\longmapsto\left(x\cos\frac\pi3-y\sin\frac\pi3,\ x\sin\frac\pi3+y\cos\frac\pi3\right). したがって (3,−2)(3,-2) の像は (32+3,332−1)\displaystyle \left(\frac32+\sqrt3,\frac{3\sqrt3}{2}-1\right) である。

(2) AB→=(2,−3)\overrightarrow{AB}=(2,-3) である。AB=ACAB=AC かつ ∠BAC=π3\displaystyle \angle BAC=\frac\pi3 なので、AC→\overrightarrow{AC} は AB→\overrightarrow{AB} を π3\displaystyle \frac\pi3 または −π3\displaystyle -\frac\pi3 回転したベクトルである。回転公式から (2,−3)⟼(1+332,3−32),(2,−3)⟼(1−332,−3−32).\displaystyle (2,-3)\longmapsto\left(1+\frac{3\sqrt3}{2},\sqrt3-\frac32\right),\qquad (2,-3)\longmapsto\left(1-\frac{3\sqrt3}{2},-\sqrt3-\frac32\right). これらを A(1,1)A(1,1) に加えるので C=(2+332,3−12)またはC=(2−332,−3−12).\displaystyle C=\left(2+\frac{3\sqrt3}{2},\sqrt3-\frac12\right) \quad\text{または}\quad C=\left(2-\frac{3\sqrt3}{2},-\sqrt3-\frac12\right). 二つの点はいずれも AC=AB=13AC=AB=\sqrt{13} で、角 BACBAC は π3\displaystyle \frac\pi3 である。

(3) β≠0\beta\ne0 とし、直線 OBOB を実軸に移す回転を考える。回転後の AA の複素数は αβ‾/∣β∣\alpha\overline\beta/|\beta| である。実軸について反射するとその共役になり、さらに逆回転して元の平面に戻すと γ=β∣β∣ αβ‾∣β∣‾=β2α‾∣β∣2=(αβ)‾β.\displaystyle \gamma=\frac{\beta}{|\beta|}\,\overline{\frac{\alpha\overline\beta}{|\beta|}} =\frac{\beta^2\overline\alpha}{|\beta|^2} =\overline{\left(\frac\alpha\beta\right)}\beta. よって示された。

(4) 原点中心の回転と拡大縮小を施して α=1\alpha=1 としてよい。このとき β=x+iy\beta=x+iy とおく。三角形 OABOAB は退化していないので y≠0y\ne0 である。(3)と同じ反射公式から γ=ββ‾=(x+iy)2x2+y2,δ=β‾=x−iy.\displaystyle \gamma=\frac{\beta}{\overline\beta}=\frac{(x+iy)^2}{x^2+y^2},\qquad \delta=\overline\beta=x-iy. 原問の「直線 DCDC」が定まるため、C≠DC\ne D、すなわち γ−δ≠0\gamma-\delta\ne0 を前提とする。また、y≠0y\ne0 より ABAB の方向ベクトルも零ではない。 ここで ABAB の方向ベクトルは β−1=(x−1)+iy\beta-1=(x-1)+iy、DCDC の方向ベクトルは γ−δ\gamma-\delta であり、 Re⁡(γ−δ)=x2−y2x2+y2−x,Im⁡(γ−δ)=2xyx2+y2+y.\displaystyle \operatorname{Re}(\gamma-\delta)=\frac{x^2-y^2}{x^2+y^2}-x,\qquad \operatorname{Im}(\gamma-\delta)=\frac{2xy}{x^2+y^2}+y. 二つの零でない方向ベクトルが平行である条件を、対応する成分の積が等しいことによって表すと (x−1)Im⁡(γ−δ)−yRe⁡(γ−δ)=2xy(1−1x2+y2)=0.\displaystyle (x-1)\operatorname{Im}(\gamma-\delta)-y\operatorname{Re}(\gamma-\delta) =2xy\left(1-\frac1{x^2+y^2}\right)=0. y≠0y\ne0 より x=0x=0 または x2+y2=1x^2+y^2=1 である。前者は OA⊥OBOA\perp OB、後者は ∣α∣=∣β∣|\alpha|=|\beta|、すなわち OA=OBOA=OB を表す。したがって △OAB\triangle OAB は OO を直角とする直角三角形、または OA=OBOA=OB の二等辺三角形である。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルによる図形の考察
  • 座標による距離
  • 複素数平面
  • 複素数の四則演算

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