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鹿児島大学/2025年度/前期

鹿児島大学 2025年 数学 第4問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2025年度第4問

3つの複素数 α=4+3i,β=x+i,γ=8i\alpha=4+3i,\quad \beta=x+i,\quad \gamma=8i および複素数平面上の対応する点 A(α),B(β),C(γ)A(\alpha),B(\beta),C(\gamma) を考える。ただし,xx は実数で,ii は虚数単位とする。

(1) αβ\displaystyle \frac{\alpha}{\beta} が実数となるような xx の値を求めよ。

(2) 直線 ABAB と直線 ACAC が垂直に交わるような xx の値を求めよ。

(3) xx が実数全体を動くとき,αβ\displaystyle \frac{\alpha}{\beta} の虚部の最大値および最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x=43\displaystyle \quad x=\dfrac43\quad .
    (2) x=32\displaystyle \quad x=\dfrac32\quad .
    (3) 虚部の最大値は 12\displaystyle \quad \dfrac12\quad (x=3\quad x=3\quad )、最小値は −92\displaystyle \quad -\dfrac92\quad (x=−13\displaystyle \quad x=-\dfrac13\quad )。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

% Adopted local quality copy. Original A240 remains unchanged.

解答

α=4+3i\alpha=4+3i, β=x+i\beta=x+i, γ=8i\gamma=8i とし、xx は実数とする。

(1) x2+1>0x^2+1>0 なので β≠0\beta\ne0。共役複素数を用いて αβ=(4+3i)(x−i)x2+1=(4x+3)+(3x−4)ix2+1.\displaystyle \frac{\alpha}{\beta} =\frac{(4+3i)(x-i)}{x^2+1} =\frac{(4x+3)+(3x-4)i}{x^2+1}. この商が実数となる条件は 3x−4=03x-4=0 だから x=43\displaystyle x=\dfrac43。

(2) 複素平面上で A=(4,3)A=(4,3), B=(x,1)B=(x,1), C=(0,8)C=(0,8) であるから AB→=(x−4,−2),AC→=(−4,5).\overrightarrow{AB}=(x-4,-2),\qquad \overrightarrow{AC}=(-4,5). 両ベクトルは零ではない。直線 ABAB と ACAC が垂直となる条件は内積が0であることより AB→⋅AC→=−4(x−4)−10=6−4x=0.\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC}=-4(x-4)-10=6-4x=0. よって x=32\displaystyle x=\dfrac32。

(3) 虚部を g(x)g(x) とおくと g(x)=Im⁡αβ=3x−4x2+1.\displaystyle g(x)=\operatorname{Im}\frac{\alpha}{\beta}=\frac{3x-4}{x^2+1}. 分母は常に正であり 12−g(x)=(x−3)22(x2+1)≧0,g(x)+92=(3x+1)22(x2+1)≧0.\displaystyle \frac12-g(x)=\frac{(x-3)^2}{2(x^2+1)}\ge0, \qquad g(x)+\frac92=\frac{(3x+1)^2}{2(x^2+1)}\ge0. 第1式は x=3x=3 で等号、第2式は x=−13\displaystyle x=-\dfrac13 で等号となる。従って最大値は 12\displaystyle \dfrac12、最小値は −92\displaystyle -\dfrac92。

高校範囲・方法: 複素数の四則演算、成分によるベクトル内積、平方完成を用いた。

この問題で使う考え方

  • 二次不等式とグラフ
  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察

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