日本医科大学/2009年度
日本医科大学 2009年 数学 第II問解答・解説
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1問題
座標空間において、点 は円 上の点で、原点 を中心として、点 から 上を角 だけ回ったところにある。ただし、この回転は、 軸の正の方向からながめたときの反時計回りを正の方向とする。また点 は円 上の点で、 を中心として、点 から 上を角 だけ回ったところにある。ただし、この回転は、 軸の正の方向からながめたときの反時計回りを正の方向とし、 は定数であり、 のときは点 は原点 であるとする。点 と点 の間の距離を とする。
(1) 点 の座標と点 の座標を、 を使って表せ。(結果のみを記せ。)
(2) を、 を使って表せ。ただし、 を一度だけ使う式にすること。
(3) を定数として、 が実数全体を動くとき、 の最小値を 、最大値を とする。 と を、 を使って表せ。(結果のみを記せ。)
(4) が実数全体を動くとき、
(a) つねに となるような の条件は何か。 の値の範囲として答えよ。
(b) を満たす が少なくともひとつ存在するような の条件は何か。 の値の範囲として答えよ。
(5) (3)で考えた が0となるような に対し、 を求めよ。
(注) 平面に対する 軸の正の方向は、 軸の正の方向からながめたときの反時計回りに、 軸を中心軸として だけ回転すると、 軸の正の部分が 軸の正の部分に移るようにとるものとする。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2考え方
考え方を見る解き方の方針だけを確かめる
回転で得られる点を座標表示し、距離の二乗を三角関数一つの式にする。余弦の範囲から極値を求めて各条件を解き、最後は周期関数の平均で極限を評価する。
3答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1)
(2)
(3)
(4)(a)or
(4)(b)
(5)数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
4解答
解答を見る途中式つきの解答
(1) 正の 軸から見る反時計回りの回転より、 平面上の点 を角 だけ回した点は である。また注記の座標軸の向きでは、正の 軸を軸とする正の回転は 軸正方向を 軸正方向へ移す。したがって、 平面上で を角 だけ回した点は の場合もこの式は を与える。
(2) とおくと、距離の二乗は内積を用いて 積和公式 より ここでは は に一度だけ現れる。
(3) 、 とすると、 は実数全体を動き、。したがって
(4)(a) なら なので の最小値は となり、条件を満たさない。 なら常に で条件を満たす。 なら がすべての で成り立つには、かつそのときに限り、 である。 のもとでこれは かつ と同値である。よって または 。
(4)(b) 条件を満たす が存在することは と同値である。 なら なので 。 では最小値は1。 では ゆえに該当しない。 と合わせて、求める範囲は 。
(5) (3)の最小値が0となるには、 の場合の から である。 の場合は最小値が正なので他の解はない。 なら は周期 で、1周期の積分は 。長さ の区間は周期区間と長さ1周期未満の余りに分けられ、余りの積分は有界である。したがって平均値は周期平均に収束し、
この問題で使う考え方
- 空間座標と空間ベクトル
- ベクトルの成分表示
- ベクトルの内積
- ベクトルによる図形の考察
- 三角関数の加法定理
- 三角関数の周期・グラフ
- 二倍角の公式
- 二次不等式とグラフ
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