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東京慈恵会医科大学/2011年度/2/6

東京慈恵会医科大学 2011年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2011年度第2問

tt は 0<t<10<t<1 を満たす定数とする。xyxy 平面上に長さが1の線分 PQPQ がある。点 PP は xx 軸上を動き、点 QQ は yy 軸上を動くとき、線分 PQPQ を t:1−tt:1-t に内分する点の軌跡を CC とする。このとき、次の問いに答えよ。

(1) 曲線 CC の方程式を tt を用いて表せ。

(2) 点 A(−33,23)\displaystyle A\left(-\dfrac{\sqrt{3}}{3},\dfrac{\sqrt{2}}{3}\right) から CC にひいた2本の接線が直交するような tt の値を求めたい。

(i) 条件を満たす2本の接線の一方が直線 x=−33\displaystyle x=-\dfrac{\sqrt{3}}{3} となることはない。その理由を述べよ。

(ii) tt の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • C: x2(1−t)2+y2t2=1,t=13, 23\displaystyle C:\space{}\frac{x^2}{(1-t)^2}+\frac{y^2}{t^2}=1,\qquad t=\frac13,\space{}\frac23

3解答

解答を見る途中式つきの解答

第2問

P=(u,0), Q=(0,v)P=(u,0),\ Q=(0,v) とおく。PQ=1PQ=1 より u2+v2=1.u^2+v^2=1. PM:MQ=t:(1−t)PM:MQ=t:(1-t) とする内分点を M=(x,y)M=(x,y) とすると、内分点の公式より (x,y)=((1−t)u,tv).(x,y)=((1-t)u,tv).

(1)

u=x/(1−t), v=y/tu=x/(1-t),\ v=y/t であり、0<t<10<t<1 だから分母は0でない。これを u2+v2=1u^2+v^2=1 に代入して C: x2(1−t)2+y2t2=1.\displaystyle \boxed{C:\ \frac{x^2}{(1-t)^2}+\frac{y^2}{t^2}=1}. 逆にこの式を満たす任意の (x,y)(x,y) に対し u=x/(1−t),v=y/tu=x/(1-t),v=y/t とおけば u2+v2=1u^2+v^2=1 となるので、これは軌跡の 必要十分条件である。

(2)(i)

楕円の半径を a=1−t, b=ta=1-t,\ b=t と書く。A=(x0,y0)A=(x_0,y_0) で x0=−3/3, y0=2/3x_0=-\sqrt3/3,\ y_0=\sqrt2/3 である。もし直線 x=−3/3x=-\sqrt3/3 が楕円の接線なら、楕円の垂直接線は x=±ax=\pm a なので、x0<0x_0<0 より a=3/3a=\sqrt3/3、すなわち t=1−3/3t=1-\sqrt3/3 である。この垂直線と直交する直線は水平である。 楕円の水平接線は y=±by=\pm b だから、点 AA を通る水平接線があるなら y0>0y_0>0 より t=b=2/3t=b=\sqrt2/3 でなければならない。 しかし 1−3/3≠2/31-\sqrt3/3\ne\sqrt2/3(等しいと仮定して整理・平方すると 3=5/3\sqrt3=5/3 となる)ので、条件を満たす2接線の一方が指定の垂直線と なることはない。

(2)(ii)

傾きが有限の直線 y=mx+cy=mx+c が楕円 x2/a2+y2/b2=1x^2/a^2+y^2/b^2=1 に接するための条件は、代入して得るxxの二次方程式の 判別式が0となることであり、 c2=a2m2+b2c^2=a^2m^2+b^2 である。点 AA を通るとき c=y0−mx0c=y_0-mx_0 だから、接線の傾き mm は (x02−a2)m2−2x0y0m+(y02−b2)=0(x_0^2-a^2)m^2-2x_0y_0m+(y_0^2-b^2)=0 を満たす。(2)(i)(2)(i) より、直交する2接線はいずれも垂直ではないから、 その傾きを m1,m2m_1,m_2 とできる。係数と解と係数の関係から m1m2=y02−b2x02−a2.\displaystyle m_1m_2=\frac{y_0^2-b^2}{x_0^2-a^2}. 直交条件 m1m2=−1m_1m_2=-1 は x02+y02=a2+b2x_0^2+y_0^2=a^2+b^2 と同値である。ここで x02+y02=13+29=59,a2+b2=(1−t)2+t2.\displaystyle x_0^2+y_0^2=\frac13+\frac29=\frac59,\qquad a^2+b^2=(1-t)^2+t^2. よって (1−t)2+t2=59すなわち9t2−9t+2=0すなわち(3t−1)(3t−2)=0.\displaystyle (1-t)^2+t^2=\frac59 \quad\text{すなわち}\quad 9t^2-9t+2=0 \quad\text{すなわち}\quad (3t-1)(3t-2)=0. 従って候補は t=1/3,2/3t=1/3,2/3 である。これらでは x02−a2x_0^2-a^2 はそれぞれ −1/9, 2/9-1/9,\,2/9 で0ではない。また傾き方程式の 判別式はそれぞれ 28/81, 40/8128/81,\,40/81 と正なので、各場合に異なる実数傾きの 接線が2本存在し、その積が −1-1 である。従って両方とも条件を満たす。 t=13, 23.\displaystyle \boxed{t=\frac13,\ \frac23}.

自己検算

・ 内分比が PM:MQ=t:(1−t)PM:MQ=t:(1-t) なので M=(1−t)P+tQM=(1-t)P+tQ となり、軌跡式の 係数は xx に (1−t)2(1-t)^2、yy に t2t^2 が対応する。

・ 得られた tt はともに 0<t<10<t<1 を満たす。対応する楕円で点 AA は 外部にあり、実際に接線傾きの判別式も正である。

・ t=1/3t=1/3 では傾き方程式は −m2+26 m+1=0-m^2+2\sqrt6\,m+1=0(分母を払った形)で 根の積は −1-1。t=2/3t=2/3 では 2m2+26 m−2=02m^2+2\sqrt6\,m-2=0 で同じく根の積は −1-1。いずれも交わる接線は直交する。

この問題で使う考え方

  • 内分・外分点
  • 楕円
  • 軌跡
  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 直線の方程式

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