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福井大学/2015年度

福井大学 2015年 数学 第4問解答・解説

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1問題

福井大学2015年度第4問

座標平面上に,2 点 A(−1, 0),B(1, 0) と,原点を中心とする半径 2 の円周上の点 P(2 cos θ, 2 sin θ) をとるとき,以下の問いに答えよ。

(1) P を通って,直線 AP に直交する直線 ℓ の方程式を求めよ。

(2) ℓ に関して A と対称な点を C とし,ℓ と直線 BC の交点を Q とおく。線分 BQ の長さを θ を用いて表せ。

(3) θ が 0 ≦ θ < 2π の範囲を動くときの点 Q の軌跡は楕円であることを示し,その長軸と短軸の長さの比を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

座標表示と三角関数の相互関係を用いる。垂直な直線はAPを法線にして求め、鏡映点は垂線の足がPであることから中点関係で表す。交点を媒介変数で求めた後、逆変換も示してQの軌跡が楕円全体であることを証明する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(2cos⁡θ+1)x+2sin⁡θ y=4+2cos⁡θ,(2)BQ=32+cos⁡θ,(3)x24+y23=1,長軸:短軸=4:23=2:3.\displaystyle \begin{aligned} &(1)\quad (2\cos\theta+1)x+2\sin\theta\,y=4+2\cos\theta,\\ &(2)\quad BQ=\frac{3}{2+\cos\theta},\\ &(3)\quad \frac{x^2}{4}+\frac{y^2}{3}=1,\qquad \text{長軸:短軸}=4:2\sqrt3=2:\sqrt3. \end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

agraph{(1)} P=(2cos⁡θ,2sin⁡θ)P=(2\cos\theta,2\sin\theta) とおき、c=cos⁡θc=\cos\theta、s=sin⁡θs=\sin\theta とする。直線 APAP の方向ベクトルは AP→=(2c+1,2s)\overrightarrow{AP}=(2c+1,2s) である。このベクトルを法線ベクトルとし、PP を通る直線 ℓ\ell の方程式は (2c+1)(x−2c)+2s(y−2s)=0.(2c+1)(x-2c)+2s(y-2s)=0. c2+s2=1c^2+s^2=1 を用いて整理すると (2cos⁡θ+1)x+2sin⁡θ y=4+2cos⁡θ.\boxed{(2\cos\theta+1)x+2\sin\theta\,y=4+2\cos\theta}. なお AP→\overrightarrow{AP} は零ベクトルにならないので、この直線はすべての θ\theta で定まる。

agraph{(2)} AP⊥ℓAP\perp\ell であり、点 PP は直線 ℓ\ell 上にあるから、AA から ℓ\ell への垂線の足は PP である。反射の定義より PP は線分 ACAC の中点なので、 C=2P−A=(4c+1,4s).C=2P-A=(4c+1,4s). したがって BC→=(4c,4s)\overrightarrow{BC}=(4c,4s)、よって BC=4BC=4 である。直線 BCBC 上の点を Q=B+tBC→=(1+4tc,4ts)Q=B+t\overrightarrow{BC}=(1+4tc,4ts) と表す。これを (1) の直線 ℓ\ell の方程式に代入すると (2c+1)(1+4tc)+8ts2=4+2c.(2c+1)(1+4tc)+8ts^2=4+2c. 左辺は 1+2c+4t(2c2+c+2s2)=1+2c+4t(2+c)1+2c+4t(2c^2+c+2s^2)=1+2c+4t(2+c) となるため、 t=34(2+c).\displaystyle t=\frac{3}{4(2+c)}. c≧−1c\geq-1 より 2+c≧12+c\geq1 なので t>0t>0 である。従って BQ=t BC=32+cos⁡θ.\displaystyle \boxed{BQ=t\,BC=\frac{3}{2+\cos\theta}}.

agraph{(3)} (2) の tt を用いると、点 QQ の座標は x=1+3c2+c,y=3s2+c.\displaystyle x=1+\frac{3c}{2+c},\qquad y=\frac{3s}{2+c}. ここで 1≦2+c≦31\leq2+c\leq3 だから x=4−62+c\displaystyle x=4-\frac{6}{2+c} は −2≦x≦2-2\leq x\leq2 を満たす。特に 4−x>04-x>0 である。上の式を c,sc,s について解けば c=2(x−1)4−x,s=2y4−x.\displaystyle c=\frac{2(x-1)}{4-x},\qquad s=\frac{2y}{4-x}. c2+s2=1c^2+s^2=1 を代入して 4((x−1)2+y2)=(4−x)2.4\bigl((x-1)^2+y^2\bigr)=(4-x)^2. 展開すると 3x2+4y2=123x^2+4y^2=12、すなわち x24+y23=1.\displaystyle \frac{x^2}{4}+\frac{y^2}{3}=1. よって QQ は原点を中心とする楕円上にある。逆に、この楕円上の任意の点 (x,y)(x,y) は ∣x∣≦2|x|\leq2 を満たすので 4−x>04-x>0 であり、 c=2(x−1)4−x,s=2y4−x\displaystyle c=\frac{2(x-1)}{4-x},\qquad s=\frac{2y}{4-x} とおける。楕円の方程式から c2+s2=1c^2+s^2=1 となるため、ある 0≦θ<2π0\leq\theta<2\pi が存在して c=cos⁡θc=\cos\theta、s=sin⁡θs=\sin\theta となる。また 2+c=64−x\displaystyle 2+c=\frac{6}{4-x} だから、この θ\theta に対する上の座標式は元の (x,y)(x,y) を与える。従って軌跡は楕円全体である。

標準形から半長軸は 22、半短軸は 3\sqrt3 である。長軸の長さは 44、短軸の長さは 232\sqrt3 なので、求める比は 4:23=2:3.\boxed{4:2\sqrt3=2:\sqrt3}.

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 直線の方程式
  • 軌跡
  • 内分・外分点
  • 三角関数の相互関係
  • 楕円

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