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福井大学/2015年度

福井大学 2015年 数学 第3問解答・解説

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1問題

福井大学2015年度第3問

正の整数 n について,2n−1\sqrt{2n − 1} 以下の最大の整数を a_n と定める。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) 正の整数 m に対して,a_n = m となる n はいくつあるか求めよ。

(2) 数列 {a_n} の初項から第 100 項までの和を求めよ。

(3) T_n = ∑k=1n\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n} 1ak\displaystyle \frac{1}{a_k} とする。T_{12} の値を求めよ。また,T_n > 10 をみたす最小の n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)#{n∈Z>0:an=m}={m,m が偶数,m+1,m が奇数,(1)\quad \#\{n\in\mathbb Z_{>0}:a_n=m\}=\begin{cases}m,&m\text{ が偶数},\\m+1,&m\text{ が奇数},\end{cases}
    (2)∑k=1100ak=896,\displaystyle (2)\quad \sum\limits _{k=1}^{100}a_k=896,
    (3)T12=163,min⁡{n:Tn>10}=43.\displaystyle (3)\quad T_{12}=\frac{16}{3},\quad \min\{n:T_n>10\}=43.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) an=ma_n=m であるための必要十分条件は m≦2n−1<m+1m\leq \sqrt{2n-1}<m+1 である。m>0m>0 なので、これは各辺を2乗した条件 m2≦2n−1<(m+1)2m^2\leq 2n-1<(m+1)^2 と同値である。2n−12n-1 は奇数なので、mm の偶奇で取り得る範囲を分ける。

m=2rm=2r(rr は正の整数)のとき、条件は 4r2+1≦2n−1≦4r2+4r−1,4r^2+1\leq 2n-1\leq 4r^2+4r-1, すなわち 2r2+1≦n≦2r2+2r2r^2+1\leq n\leq 2r^2+2r となる。この範囲の整数 nn は 2r=m2r=m 個である。

m=2r−1m=2r-1(rr は正の整数)のとき、条件は 4r2−4r+1≦2n−1≦4r2−1,4r^2-4r+1\leq 2n-1\leq 4r^2-1, すなわち 2r2−2r+1≦n≦2r22r^2-2r+1\leq n\leq 2r^2 となる。この範囲の整数 nn は 2r=m+12r=m+1 個である。したがって、mm が偶数なら mm 個、mm が奇数なら m+1m+1 個である。

(2) (1)より、m=2r−1m=2r-1 と m=2rm=2r はそれぞれ 2r2r 項ずつ続く。r=1,…,6r=1,\ldots,6 に対するこれらの組は全部で ∑r=164r=84\displaystyle \sum\limits _{r=1}^{6}4r=84 項であり、各組の和は (2r−1)⋅2r+(2r)⋅2r=8r2−2r(2r-1)\cdot 2r+(2r)\cdot 2r=8r^2-2r である。次の m=13m=13 は14項続くので、第85項から第98項までが13である。また 142=196≦2⋅100−1=199<225=15214^2=196\leq 2\cdot100-1=199<225=15^2 より a100=14a_{100}=14 であり、第99、100項はともに14である。よって ∑k=1100ak=∑r=16(8r2−2r)+13⋅14+14⋅2=8(12+22+⋯+62)−2(1+2+⋯+6)+182+28=8⋅91−2⋅21+210=896.\displaystyle \begin{aligned} \sum\limits _{k=1}^{100}a_k &=\sum\limits _{r=1}^{6}(8r^2-2r)+13\cdot14+14\cdot2\\ &=8(1^2+2^2+\cdots+6^2)-2(1+2+\cdots+6)+182+28\\ &=8\cdot91-2\cdot21+210\\ &=896. \end{aligned}

(3) 最初の12項では、an=1a_n=1 が2回、an=2a_n=2 が2回、an=3a_n=3 が4回、an=4a_n=4 が4回現れる。したがって T12=2⋅1+2⋅12+4⋅13+4⋅14=163.\displaystyle T_{12}=2\cdot1+2\cdot\frac12+4\cdot\frac13+4\cdot\frac14=\frac{16}{3}.

T40T_{40} までを値ごとのまとまりで足すと T40=2+1+43+1+65+1+87+1=1016105<10.\displaystyle \begin{aligned} T_{40} &=2+1+\frac43+1+\frac65+1+\frac87+1\\ &=\frac{1016}{105}<10. \end{aligned} m=9m=9 のまとまりは第41項から第50項までであり、各項は 1/91/9 を TnT_n に加える。よって T42=1016105+29=3118315<3150315=10,\displaystyle T_{42}=\frac{1016}{105}+\frac29=\frac{3118}{315}<\frac{3150}{315}=10, 一方 T43=1016105+39=1051105=10+1105>10.\displaystyle T_{43}=\frac{1016}{105}+\frac39=\frac{1051}{105}=10+\frac1{105}>10. 各 aka_k は正なので TnT_n は nn とともに増加する。したがって Tn>10T_n>10 を満たす最小の nn は 4343 である。

この問題で使う考え方

  • 一次不等式
  • 総和記号と数列の和

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