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東京慈恵会医科大学/2020年度/前期

東京慈恵会医科大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2020年度第4問

OOを原点とするxyzxyz空間内に,xyxy平面上の放物線y=x2y=x^2をyy軸のまわりに回転してできる曲面SSと,正四面体OABCOABCがあり,条件「3頂点A,B,CA,B,CはSS上にある」をみたしている。このとき,次の問いに答えよ。

(1) 正四面体OABCOABCの1辺の長さを求めよ。

(2) 正四面体OABCOABCが条件をみたしながら動くとき,xyxy平面による正四面体OABCOABCの切り口の面積の最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

回転放物面と頂点からの距離を座標で比較し、底面の正三角形を半径√2の円に内接する図形として表した。切断弦長を方向角の式にし、三角関数の恒等式と代数不等式で最小化した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)6;\quad \sqrt6;\qquad (2)263.\displaystyle \quad \frac{2\sqrt6}{3}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

・ 曲面 SS の方程式は y=x2+z2y=x^2+z^2 である。SS 上の点を A=(xA,yA,zA)A=(x_A,y_A,z_A) とすると OA2=xA2+yA2+zA2=yA+yA2.OA^2=x_A^2+y_A^2+z_A^2=y_A+y_A^2. 正四面体なので OA=OB=OCOA=OB=OC。また yA,yB,yC≧0y_A,y_B,y_C\ge0 で、y↦y2+yy\mapsto y^2+y はこの範囲で増加するから yA=yB=yC=:hy_A=y_B=y_C=:h である。従って A,B,CA,B,C は平面 y=hy=h 上の、中心 (0,h,0)(0,h,0)、半径 R=hR=\sqrt h の円上にある。三点は互いに距離が等しいため正三角形で、その一辺を ss とすると s=3Rs=\sqrt3R。一方 OA=sOA=s だから s2=h2+h,s2=3R2=3h.s^2=h^2+h,\qquad s^2=3R^2=3h. h>0h>0 より h=2h=2、従って s=6s=\sqrt6。

・ 以下、底面 ABCABC の平面 y=2y=2 内で、その円の中心を原点とする座標 (u,v)(u,v) をとる。この円の半径は R=2R=\sqrt2。切り口の底面側は、中心を通る直線と正三角形 ABCABC の交わりである。底面の正三角形を A=(R,0),B=(−R/2,3R/2),C=(−R/2,−3R/2)A=(R,0),\quad B=(-R/2,\sqrt3R/2),\quad C=(-R/2,-\sqrt3R/2) と置く。条件の回転対称性と反射対称性により、直線の方向角を 0≦θ≦π/30\le\theta\le\pi/3 としてよい。このとき正方向の半直線は辺 ABAB、負方向の半直線は辺 BCBC と交わるから、中心から交点までの距離はそれぞれ Rcos⁡θ+3sin⁡θ=R2cos⁡(π/3−θ),R2cos⁡θ.\displaystyle \frac{R}{\cos\theta+\sqrt3\sin\theta} =\frac{R}{2\cos(\pi/3-\theta)},\qquad \frac{R}{2\cos\theta}. 従って交わりの長さを LL とすると L=R2(sec⁡θ+sec⁡(π3−θ)).\displaystyle L=\frac R2\left(\sec\theta+\sec\left(\frac\pi3-\theta\right)\right). α=θ, β=π/3−θ, t=cos⁡((α−β)/2)\alpha=\theta,\ \beta=\pi/3-\theta,\ t=\cos((\alpha-\beta)/2) とおく。0≦α,β≦π/30\le\alpha,\beta\le\pi/3 なので 0<t≦10<t\le1 であり、 cos⁡α+cos⁡β=3t,cos⁡αcos⁡β=t2−14>0.\displaystyle \cos\alpha+\cos\beta=\sqrt3t,\qquad \cos\alpha\cos\beta=t^2-\frac14>0. したがって sec⁡α+sec⁡β=3tt2−14≧43,\displaystyle \sec\alpha+\sec\beta =\frac{\sqrt3t}{t^2-\frac14} \ge\frac4{\sqrt3}, ここで不等式は (4t+1)(t−1)≦0(4t+1)(t-1)\le0 と同値である。等号は t=1t=1、すなわち α=β=π/6\alpha=\beta=\pi/6 のとき成立する。よって Lmin⁡=2R3=263.\displaystyle L_{\min}=\frac{2R}{\sqrt3}=\frac{2\sqrt6}{3}. 切り口は頂点 OO とこの交わりの両端を頂点とする三角形で、その底辺は LL、底面 y=2y=2 までの高さは2である。面積は 12⋅L⋅2=L\displaystyle \frac12\cdot L\cdot2=L だから、最小値は 263\displaystyle \frac{2\sqrt6}{3}。

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • 空間図形の性質
  • 空間図形の計量
  • 三角比による面積
  • 三角関数の相互関係

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