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京都府立医科大学/2018年度/前期

京都府立医科大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2018年度第3問

四面体 ABCDABCD は AC=32, AD=1, BC=12\displaystyle AC=\frac{\sqrt{3}}{2},\ AD=1,\ BC=\frac{1}{2} であり,辺 ADAD は面 ABCABC に垂直であり,辺 BCBC は面 ACDACD に垂直であるとする。

(1) 辺 BDBD の長さを求めよ。

(2) 点 CC から辺 ABAB に下ろした垂線の長さを求めよ。

次に四面体 ABCDABCD から十分に離れたところに直線 ABAB と平行な平面 α\alpha を一つとる。α\alpha に垂直な平行光線を四面体 ABCDABCD にあてて,α\alpha 上に影をつくる。その影の面積を SS とする。

(3) 面 ABDABD が α\alpha に平行であるときの SS を求めよ。

(4) 直線 ABAB を軸として四面体 ABCDABCD を1回転させるとき,SS の最大値,最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

直交座標で四面体の辺と高さを計算する。影は頂点の正射影の凸包として扱い、回転後の四頂点をAB方向と影の幅方向の二次元座標で表して面積を場合分けする。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 2\space{}\sqrt{2}\qquad(2) 34\displaystyle \space{}\frac{\sqrt{3}}{4}\qquad(3) 12\displaystyle \space{}\frac{1}{2}\qquad(4) 最大値 198, \displaystyle \frac{\sqrt{19}}{8},\space{} 最小値 38\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{8}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)BC⊥\quad BC\perp面 ACDACD より BC⊥ACBC\perp AC であり,また AD⊥AD\perp面 ABCABC である。そこで A=(0,0,0), C=(32,0,0), B=(32,12,0), D=(0,0,1)\displaystyle A=(0,0,0),\ C=\left(\frac{\sqrt{3}}{2},0,0\right),\ B=\left(\frac{\sqrt{3}}{2},\frac12,0\right),\ D=(0,0,1) とおく。このとき BD2=(32)2+(12)2+12=2\displaystyle BD^2=\left(\frac{\sqrt{3}}2\right)^2+\left(\frac12\right)^2+1^2=2 より BD=2BD=\sqrt{2} である。

(2)△ABC\quad \triangle ABC は CC を直角とする三角形で, AB=AC2+BC2=1.AB=\sqrt{AC^2+BC^2}=1. 点 CC から ABAB への垂線の長さを hh とすると,△ABC\triangle ABC の面積を二通りに表して 12AC⋅BC=12AB⋅h\displaystyle \frac12 AC\cdot BC=\frac12 AB\cdot h だから h=AC⋅BCAB=34\displaystyle h=\frac{AC\cdot BC}{AB}=\frac{\sqrt{3}}4 である。

(3)α∥\quad \alpha\parallel面 ABDABD のとき,CC を α\alpha に垂直に射影した点は,ABAB 上の垂線の足 HH に対応する。したがって影は三角形 ABDABD であり, S=12AB⋅AD=12.\displaystyle S=\frac12 AB\cdot AD=\frac12.

(4)AB\quad AB を回転軸とする。HH を CC から ABAB に下ろした垂線の足とすると,直角三角形の性質から AH=AC2AB=34,CH=34.\displaystyle AH=\frac{AC^2}{AB}=\frac34,\qquad CH=\frac{\sqrt{3}}4. また AD⊥ABAD\perp AB で AD=1AD=1 だから,DD から軸 ABAB への垂直距離は 11 である。CHCH と ADAD は互いに垂直な,軸 ABAB に垂直なベクトルである。回転角を θ\theta とし,影の平面内で ABAB に垂直な座標を適切にとると,投影された A,B,C,DA,B,C,D の座標はそれぞれ A=(0,0),B=(1,0),C=(34,34cos⁡θ),D=(0,sin⁡θ)\displaystyle A=(0,0),\quad B=(1,0),\quad C=\left(\frac34,\frac{\sqrt3}{4}\cos\theta\right),\quad D=(0,\sin\theta) と表せる。ここで角度の原点は一回転の全ての配置を表すように選んだ。

p=34cos⁡θ, q=sin⁡θ\displaystyle p=\frac{\sqrt3}{4}\cos\theta,\ q=\sin\theta とする。影は上の四点の凸包である。p,qp,q が異符号なら,凸包の頂点を順にたどって面積を求めると S=12(∣p∣+∣q∣)\displaystyle S=\frac12(|p|+|q|) となる。p,qp,q が同符号なら,CC が三角形 ABDABD の内部に入る場合と外に出る場合があり,その面積は S=12max⁡(∣q∣,∣p∣+34∣q∣)\displaystyle S=\frac12\max\left(|q|,|p|+\frac34|q|\right) である。

x=∣cos⁡θ∣, y=∣sin⁡θ∣, h=34\displaystyle x=|\cos\theta|,\ y=|\sin\theta|,\ h=\frac{\sqrt3}{4} とおくと x2+y2=1x^2+y^2=1 である。同符号の場合は y≦1,hx+34y≦h2+(34)2=32<1\displaystyle y\le 1,\qquad hx+\frac34y\le\sqrt{h^2+\left(\frac34\right)^2}=\frac{\sqrt3}{2}<1 より S≦12\displaystyle S\le\frac12 である。異符号の場合は 2S=hx+y≦h2+1x2+y2=194,\displaystyle 2S=hx+y\le\sqrt{h^2+1}\sqrt{x^2+y^2}=\frac{\sqrt{19}}4, 等号は (x,y)(x,y) が (h,1)(h,1) に比例し,p,qp,q が異符号のときに実現する。198>12\displaystyle \frac{\sqrt{19}}8>\frac12 なので,最大値は 198\displaystyle \frac{\sqrt{19}}8 である。

一方,異符号の場合は y≧hyy\ge hy かつ x+y≧x2+y2=1x+y\ge\sqrt{x^2+y^2}=1 より hx+y≧hhx+y\ge h である。同符号の場合も hx+34y=h(x+3y)≧h(x+y)≧h\displaystyle hx+\frac34y=h(x+\sqrt3 y)\ge h(x+y)\ge h だから,いずれの場合も S≧h2=38\displaystyle S\ge\frac h2=\frac{\sqrt3}{8} である。y=0, x=1y=0,\ x=1 とすればこの値をとる。よって最小値は 38\displaystyle \frac{\sqrt3}{8} である。

この問題で使う考え方

  • 三角比による面積
  • 空間図形の計量
  • 空間図形の性質
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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