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京都府立医科大学/2018年度/前期

京都府立医科大学 2018年 数学 第1問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2018年度第1問

a,ba,b は実数とする。xyxy 平面上で不等式 y≦exy\leq e^{x} をみたす点 (x,y)(x,y) の集合を DD とし,直線 y=ax+by=ax+b を LL とする。

(1) LL が DD に含まれるための a,ba,b の条件を求め,その条件をみたす点 (a,b)(a,b) の集合 EE を abab 平面上に図示せよ。

(2) tt は正の実数とし,abab 平面上で連立不等式 a≧t, b≧0a\geq t,\ b\geq 0 をみたす点 (a,b)(a,b) の集合を FtF_{t} とする。(1)の EE と FtF_{t} の共通部分の面積を S(t)S(t) とするとき,lim⁡t→+0S(t)\displaystyle\lim\limits _{t\to+0}S(t) を求めよ。必要なら lim⁡x→+0xlog⁡x=0\displaystyle\lim\limits _{x\to+0}x\log x=0 であることは用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1)直線 LL が領域 DD に含まれることは、すべての実数 xx に対して ax+b≦exax+b\le e^x が成り立つことと同値である。 a<0a<0 ならば x→−∞x\to-\infty のとき ax+b→+∞ax+b\to+\infty である一方、ex→0e^x\to0 だから、この不等式は成り立たない。 a=0a=0 のときは b≦exb\le e^x がすべての実数 xx で成り立つ条件を考える。exe^x の下限は 00 であるから、必要十分条件は b≦0b\le0 である。 a>0a>0 のとき、g(x)=ex−ax−bg(x)=e^x-ax-b とおくと、g′(x)=ex−ag'(x)=e^x-a である。指数関数の増減より、gg は x=log⁡ax=\log a まで減少し、その後増加するので、最小値は g(log⁡a)=a−alog⁡a−bg(\log a)=a-a\log a-b である。したがって、すべての xx で g(x)≧0g(x)\ge0 となる条件は b≦a(1−log⁡a)b\le a(1-\log a) である。ゆえに E に属する条件は(a=0 かつ b≦0)または(a>0 かつ b≦a(1−log⁡a)).E\text{ に属する条件は}\quad (a=0\ \text{かつ}\ b\le0)\quad\text{または}\quad(a>0\ \text{かつ}\ b\le a(1-\log a)). abab 平面では、境界は a=0a=0 上の半直線 b≦0b\le0 と、a>0a>0 における曲線 b=a(1−log⁡a)b=a(1-\log a) である。この曲線は (0,0)(0,0) に近づき、(1,1)(1,1) で最大となり、(e,0)(e,0) を通る。求める領域はこの境界を含み、その下側(ただし a≧0a\ge0)である。

「領域E(境界を含む)」と題した横軸a・縦軸bの図で、曲線b=a(1−log a) (a>0)と半直線a=0, b≦0を境界とし、その下側(a≧0)が水色に塗られている。赤い点(0,0)、(1,1)、(e,0)があり、曲線は(1,1)で最大となって(e,0)を通り、右下への矢印に「a→∞でb→−∞」と添えられている。左の白い部分に「a<0は領域外」、領域内に下向き矢印と「下方へ続く」「境界を含む」がある。a軸の目盛は1とe、b軸の目盛は1と−1から−5までである。

(2)t>0t>0 なので、共通部分が存在するには a≧ta\ge t かつ a(1−log⁡a)≧0a(1-\log a)\ge0 が必要である。a>0a>0 では後者は a≦ea\le e と同値である。したがって 0<t<e0<t<e のとき、t≦a≦et\le a\le e を満たす各 aa に対する bb の範囲は 0≦b≦a(1−log⁡a)0\le b\le a(1-\log a) であり、t≧et\ge e のとき面積は 00 である。よって 0<t<e0<t<e では S(t)=∫tea(1−log⁡a) da.\displaystyle S(t)=\int_t^e a(1-\log a)\,da. 部分積分により ∫alog⁡a da=a22log⁡a−a24\displaystyle \int a\log a\,da=\frac{a^2}{2}\log a-\frac{a^2}{4} だから、 S(t)=[3a24−a22log⁡a]te=e24−3t24+t22log⁡t.\displaystyle S(t)=\left[\frac{3a^2}{4}-\frac{a^2}{2}\log a\right]_t^e =\frac{e^2}{4}-\frac{3t^2}{4}+\frac{t^2}{2}\log t. ここで t2→0t^2\to0 であり、問題文で許された極限を x=t2x=t^2 に適用すれば t2log⁡t=12(t2log⁡t2)→0\displaystyle t^2\log t=\frac12(t^2\log t^2)\to0 である。したがって lim⁡t→+0S(t)=e24.\displaystyle\lim\limits _{t\to+0}S(t)=\frac{e^2}{4}.

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