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近畿大学/2013年度/一般前期

近畿大学 2013年 数学 第2問解答・解説

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1問題

近畿大学2013年度第2問

1辺の長さが 11 の正四面体 OABCOABC がある。辺 OAOA を 1:21:2 の比に内分する点を PP、辺 OBOB の中点を QQ、RR を辺 OCOC 上の点とするとき、

(1) 線分 PQPQ の長さを求めよ。

(2) 三角形 PQCPQC の面積を求めよ。

(3) RR が辺 OCOC 上を動くとき、三角形 PQRPQR の面積の最小値を求めよ。

(4) 頂点 OO から三角形 PQRPQR を含む平面に垂線 OHOH を引く。点 HH が三角形 PQRPQR の内部にあるとき、OR=rOR=r の取りうる値の範囲を求めよ。ただし、三角形の内部とはその周を含まないものとする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

正四面体の頂点を結ぶベクトルの内積で長さ・面積を求める。垂足は三角形の重心座標で表し、係数の正値条件を調べる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 76\displaystyle (1)\space{}\frac{\sqrt7}{6}
    (2) 512\displaystyle (2)\space{}\frac{\sqrt5}{12}
    (3) 42108\displaystyle (3)\space{}\frac{\sqrt{42}}{108}
    (4) 13<r<35\displaystyle (4)\space{}\frac13<r<\frac35

4解答

解答を見る途中式つきの解答

OA→=a⃗\overrightarrow{OA}=\vec a, OB→=b⃗\overrightarrow{OB}=\vec b, OC→=c⃗\overrightarrow{OC}=\vec c とする。正四面体の各辺の長さが1なので ∣a⃗∣=∣b⃗∣=∣c⃗∣=1,a⃗⋅b⃗=b⃗⋅c⃗=c⃗⋅a⃗=12.\displaystyle |\vec a|=|\vec b|=|\vec c|=1,\qquad \vec a\cdot\vec b=\vec b\cdot\vec c=\vec c\cdot\vec a=\frac12. また OP=13\displaystyle OP=\frac13, OQ=12\displaystyle OQ=\frac12, OR=rOR=r である。

(1) PQ2=∣13a⃗−12b⃗∣2=19+14−16=736,\displaystyle PQ^2=\left|\frac13\vec a-\frac12\vec b\right|^2 =\frac19+\frac14-\frac16=\frac7{36}, したがって PQ=76\displaystyle PQ=\dfrac{\sqrt7}{6} である。

(2) CP→=13a⃗−c⃗\displaystyle \overrightarrow{CP}=\frac13\vec a-\vec c, CQ→=12b⃗−c⃗\displaystyle \overrightarrow{CQ}=\frac12\vec b-\vec c とおくと CP2=79,CQ2=34,CP→⋅CQ→=23.\displaystyle CP^2=\frac79,\qquad CQ^2=\frac34,\qquad \overrightarrow{CP}\cdot\overrightarrow{CQ}=\frac23. 二辺とその間の角による面積公式から、三角形 PQCPQC の面積を SS とすると S2=14(CP2CQ2−(CP→⋅CQ→)2)=14(712−49)=5144.\displaystyle S^2=\frac14\left(CP^2CQ^2-(\overrightarrow{CP}\cdot\overrightarrow{CQ})^2\right) =\frac14\left(\frac7{12}-\frac49\right)=\frac5{144}. よって S=512\displaystyle S=\dfrac{\sqrt5}{12} である。

(3) RR の位置ベクトルを rc⃗r\vec c とする。u⃗=PQ→=12b⃗−13a⃗\displaystyle \vec u=\overrightarrow{PQ}=\frac12\vec b-\frac13\vec a, v⃗=PR→=rc⃗−13a⃗\displaystyle \vec v=\overrightarrow{PR}=r\vec c-\frac13\vec a とおくと、上の内積から ∣u⃗∣2=736,∣v⃗∣2=r2−r3+19,u⃗⋅v⃗=r12+136.\displaystyle |\vec u|^2=\frac7{36},\qquad |\vec v|^2=r^2-\frac r3+\frac19,\qquad \vec u\cdot\vec v=\frac r{12}+\frac1{36}. したがって三角形 PQRPQR の面積 S(r)S(r) は S(r)2=14(∣u⃗∣2∣v⃗∣2−(u⃗⋅v⃗)2)=27r2−10r+3576.\displaystyle S(r)^2=\frac14\left(|\vec u|^2|\vec v|^2-(\vec u\cdot\vec v)^2\right) =\frac{27r^2-10r+3}{576}. ここで 0≦r≦10\leq r\leq1 である。二次式 27r2−10r+327r^2-10r+3 は r=527\displaystyle r=\frac5{27} で最小となり、その値は 27(527)2−10(527)+3=5627.\displaystyle 27\left(\frac5{27}\right)^2-10\left(\frac5{27}\right)+3=\frac{56}{27}. ゆえに面積の最小値は 1245627=42108\displaystyle \dfrac1{24}\sqrt{\frac{56}{27}}=\dfrac{\sqrt{42}}{108} である。

(4) 三角形 PQRPQR 内の点 HH を OH→=λOP→+μOQ→+νOR→,λ+μ+ν=1\overrightarrow{OH}=\lambda\overrightarrow{OP}+\mu\overrightarrow{OQ}+\nu\overrightarrow{OR},\qquad \lambda+\mu+\nu=1 と表すと、HH が内部にある条件は λ,μ,ν>0\lambda,\mu,\nu>0 である。OHOH が平面 PQRPQR に垂直であるためには、OH→⋅(OQ→−OP→)=0\overrightarrow{OH}\cdot(\overrightarrow{OQ}-\overrightarrow{OP})=0 および OH→⋅(OR→−OP→)=0\overrightarrow{OH}\cdot(\overrightarrow{OR}-\overrightarrow{OP})=0 が必要十分で、これは OH→⋅OP→=OH→⋅OQ→=OH→⋅OR→\overrightarrow{OH}\cdot\overrightarrow{OP}=\overrightarrow{OH}\cdot\overrightarrow{OQ}=\overrightarrow{OH}\cdot\overrightarrow{OR} と同値である。OP→=13a⃗\displaystyle \overrightarrow{OP}=\frac13\vec a, OQ→=12b⃗\displaystyle \overrightarrow{OQ}=\frac12\vec b, OR→=rc⃗\overrightarrow{OR}=r\vec c の内積を代入して解くと λ=3r(7r−1)Δ,μ=2r(3r−1)Δ,ν=3−5rΔ,Δ=27r2−10r+3.\displaystyle \lambda=\frac{3r(7r-1)}{\Delta},\qquad \mu=\frac{2r(3r-1)}{\Delta},\qquad \nu=\frac{3-5r}{\Delta},\qquad \Delta=27r^2-10r+3. Δ\Delta は判別式が (−10)2−4⋅27⋅3=−224<0(-10)^2-4\cdot27\cdot3=-224<0 で、最高次係数が正だから常に正である。0≦r≦10\leq r\leq1 のもとで三係数がすべて正となるには r>13\displaystyle r>\frac13 かつ r<35\displaystyle r<\frac35 が必要であり、この範囲では λ\lambda も正となる。したがって求める範囲は 13<r<35.\displaystyle \frac13<r<\frac35.

この問題で使う考え方

  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 空間図形の計量

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