近畿大学 2018 大問1(A)
問題
(1) f(x)=27x−9x−3x+1+3 について、f(x)=0 の解と、g(x)=f(x)+f(−x) の最小値およびそのときの x を求める。
(2) 自然数 m,n の最大公約数を G、最小公倍数を L とする。G<m<n<L とし、 2log3L−log3G=3+5log32,log2L+log2G=7+3log23 を満たすときの m,n を求める。
(3) 直線 ℓ:y=ax+b 上の任意の点 (x,y) に対し、点 (5x+6y,x+4y) も ℓ 上にあるときの (a,b) を求める。
解答
(1)
t=3x とおくと t>0 であり、 f(x)=t3−t2−3t+3=(t−1)(t2−3). したがって f(x)=0 は t=1 または t2=3 と同値である。t>0 より t=1,3 であり、 3x=1ならばx=0,3x=3=31/2ならばx=21. よって解は x=0, 21。
次に u=t+t−1 とおく。正の t に対し u−2=t(t−1)2≧0 なので u≧2 である。また t2+t−2=u2−2,t3+t−3=u3−3u. これらから g(x)=t3+t−3−(t2+t−2)−3(t+t−1)+6=u3−u2−6u+8=(u−2)(u2+u−4). u≧2 のとき u2+u−4≧2>0 だから、g(x)≧0。等号は u=2、すなわち t=1 のときに限り、これは x=0 と同値である。したがって イ=0,ウ=0.
(2)
対数の性質を用いて二つの式をまとめると log3GL2=log327+log325=log3864,log2(LG)=log227+log233=log23456. よって GL2=864,LG=3456. 前式を後式で割ると L/G2=1/4、すなわち L=G2/4。これを LG=3456 に代入して 4G3=3456,G3=13824=243. G は正なので G=24、さらに L=144。
m=24r, n=24s とおくと、gcd(r,s)=1 であり L=24rs=144 だから rs=6。また G<m<n<L より 1<r<s<6 である。積が 6 となるこの範囲の正整数の組は (r,s)=(2,3) のみ。したがって m=48,n=72.
(3)
直線上の点は y=ax+b と表され、任意の実数 x をとる。変換後の座標を x′,y′ とすると x′=(5+6a)x+6b,y′=(1+4a)x+4b. 変換後も同じ直線上にある条件は、すべての x について y′=ax′+b となることである。係数と定数項を比較して 1+4a=a(5+6a),4b=6ab+b. 前者は 6a2+a−1=(3a−1)(2a+1)=0 なので a=31 または a=−21。後者は 3b(1−2a)=0 である。どちらの a も 1/2 ではないから b=0。指定された順序 aカ<aク に従えば (カ,キ)=(−21,0),(ク,ケ)=(31,0).
最終答案
- (1) ア:x=0,21;イ=0;ウ=0 - (2) エ=48,オ=72 - (3) (カ,キ)=(−21,0),(ク,ケ)=(31,0)
使用した解法
指数を t=3x と置換して因数分解し、対称式を u=t+t−1 で整理した。対数式は底ごとの対数法則で G,L の連立方程式に直し、最大公約数・最小公倍数を用いて m,n を特定した。直線の条件は変換後の座標を代入して係数比較した。