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近畿大学/2018年度/一般前期[01/21,02/04]

近畿大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

近畿大学2018年度第3問

解答は必ず別に配布する解答用紙に記入すること。分数形は既約分数で答え,根号中の自然数が最小となる形で答えること。根号を含む分数形は分母を有理化すること。

3つの実数 a,b,ca,b,c が

ab=6①,a+b−c2=1②,c(a−b)=2③ab=6\quad\text{①},\qquad a+b-c^2=1\quad\text{②},\qquad c(a-b)=2\quad\text{③}

を満たすとする。

(1) a,ba,b の符号を求めよ。

(2) ①,②,③から a,ba,b を消去し c2=xc^2=x とおけば,xx はある3次方程式 f(x)=0f(x)=0 を満たす。x3x^3 の係数が1であるような3次式 f(x)f(x) を求めよ。

(3) (2)で求めた3次方程式 f(x)=0f(x)=0 の正の実数解の個数を求めよ。

(4) ①,②,③を満たす実数の組 (a,b,c)(a,b,c) をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • - (1) a,b\quad a,b\quad はともに正。
    - (2) f(x)=x3+2x2−23x−4\quad f(x)=x^3+2x^2-23x-4\quad
    - (3) 正の実数解は 1\quad 1\quad 個。
    - (4) (a,b,c)=(3,2,2),(2,3,−2)\quad (a,b,c)=(3,2,2),(2,3,-2)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

近畿大学 2018 大問3(A)

解答

(1)

ab=6>0ab=6>0 より a,ba,b は同符号で、どちらも 00 ではない。また a+b=1+c2>0.a+b=1+c^2>0. したがって a,ba,b がともに負であることはなく、両方とも正である。

a>0,b>0\boxed{a>0,\qquad b>0}

(2)

③より c≠0c\ne0。x=c2x=c^2 とおくと x>0x>0、②より a+b=1+xa+b=1+x、③より a−b=2/ca-b=2/c である。恒等式 (a+b)2−(a−b)2=4ab(a+b)^2-(a-b)^2=4ab と①を用いると (1+x)2−4c2=24.\displaystyle (1+x)^2-\frac{4}{c^2}=24. c2=xc^2=x を代入して両辺に xx を掛けると x(1+x)2−4=24x,x(1+x)^2-4=24x, したがって f(x)=x3+2x2−23x−4.\boxed{f(x)=x^3+2x^2-23x-4}. このとき x=c2x=c^2 は f(x)=0f(x)=0 を満たす。

(3)

因数分解すると f(x)=x3+2x2−23x−4=(x−4)(x2+6x+1).f(x)=x^3+2x^2-23x-4 =(x-4)(x^2+6x+1). 二次因子の解は x=−3±22.x=-3\pm2\sqrt2. 22<32\sqrt2<3(両辺正で 8<98<9)なので、これらはともに負である。一方、一次因子の解 x=4x=4 は正である。よって正の実数解は 1個\boxed{1\text{個}} である。

(4)

x=c2x=c^2 は正の解に限られるため、(3)から c2=4c^2=4、すなわち c=2c=2 または c=−2c=-2。また a+b=1+c2=5,a−b=2c.\displaystyle a+b=1+c^2=5,\qquad a-b=\frac2c. - c=2c=2 のとき a−b=1a-b=1 なので (a,b)=(3,2)(a,b)=(3,2)。 - c=−2c=-2 のとき a−b=−1a-b=-1 なので (a,b)=(2,3)(a,b)=(2,3)。

どちらも ab=6ab=6、a+b−c2=1a+b-c^2=1、c(a−b)=2c(a-b)=2 を満たすため、これらがすべての解である。 (a,b,c)=(3,2,2),(2,3,−2)\boxed{(a,b,c)=(3,2,2),\quad(2,3,-2)}

最終答案

- (1) a,ba,b はともに正。 - (2) f(x)=x3+2x2−23x−4f(x)=x^3+2x^2-23x-4 - (3) 正の実数解は 11 個。 - (4) (a,b,c)=(3,2,2),(2,3,−2)(a,b,c)=(3,2,2),(2,3,-2)

使用した解法

符号は積と和から決定した。a+ba+b と a−ba-b を c2c^2 で表し、平方差の恒等式で a,ba,b を消去して三次式を得た。三次式を因数分解して正の解を特定し、cc の符号ごとに連立一次方程式を解いた。

この問題で使う考え方

  • 高次方程式
  • 二次方程式とグラフ
  • 実数と無理数

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