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昭和大学/2016年度/Ⅰ期

昭和大学 2016年 数学 第3問解答・解説

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1問題

昭和大学2016年度第3問

次の各問に答えよ。ただし、答は結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) 2016の正の約数について次の問に答えよ。

(1-1) 約数は全部でいくつあるか。

(1-2) (1-1)の約数の総和を求めよ。

(2) a>0,b>0a>0,b>0 のとき、 log⁡3(a+3b)+log⁡3(b+3a)\displaystyle \log_{3}\left(a+\frac{3}{b}\right)+\log_{3}\left(b+\frac{3}{a}\right) の最小値を求めよ。

(3) sin⁡θ+cos⁡θ=23\displaystyle \sin\theta+\cos\theta=\frac{2}{3} のとき、cos⁡3θ−sin⁡3θ\cos^{3}\theta-\sin^{3}\theta の値を求めよ。ただし、−π2<θ<0\displaystyle -\frac{\pi}{2}<\theta<0 とする。

(4) 次の定積分の値を求めよ。 ∫0π∣sin⁡3x+sin⁡2x+sin⁡x∣ dx\displaystyle \int_{0}^{\pi}\left|\sin 3x+\sin 2x+\sin x\right|\,dx

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1−1)36;(1−2)6552;(1-1)\quad 36;\qquad (1-2)\quad 6552;
    (2)log⁡312;(2)\quad \log_3 12;
    (3)131454;\displaystyle (3)\quad \frac{13\sqrt{14}}{54};
    (4)176.\displaystyle (4)\quad \frac{17}{6}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 2016=25⋅32⋅7.2016=2^5\cdot3^2\cdot7. 各正の約数は 2i3j7k2^i3^j7^k(0≦i≦50\leq i\leq5、0≦j≦20\leq j\leq2、0≦k≦10\leq k\leq1)と表される。したがって約数の個数は (5+1)(2+1)(1+1)=36.(5+1)(2+1)(1+1)=36. 約数の総和は指数ごとの等比和の積なので (1+2+22+23+24+25)(1+3+32)(1+7)=63⋅13⋅8=6552.(1+2+2^2+2^3+2^4+2^5)(1+3+3^2)(1+7) =63\cdot13\cdot8=6552.

(2) t=abt=ab とおくと t>0t>0 であり、対数の性質から与式は log⁡3{(a+3b)(b+3a)}=log⁡3((ab+3)2ab)=log⁡3(t+6+9t)\displaystyle \log_3\left\{\left(a+\frac3b\right)\left(b+\frac3a\right)\right\} =\log_3\left(\frac{(ab+3)^2}{ab}\right) =\log_3\left(t+6+\frac9t\right) となる。底が 3>13>1 なので、log⁡3x\log_3 x は増加する。さらに t+9t−6=(t−3t)2≧0\displaystyle t+\frac9t-6=\left(\sqrt{t}-\frac3{\sqrt{t}}\right)^2\geq0 より、括弧内は12以上である。等号は t=3t=3、すなわち ab=3ab=3 のときに成り立ち、例えば a=b=3a=b=\sqrt3 で実現する。よって最小値は log⁡312\log_3 12 である。

(3) s=sin⁡θs=\sin\theta、c=cos⁡θc=\cos\theta とおく。角の範囲から s<0<cs<0<c である。また s+c=2/3s+c=2/3、s2+c2=1s^2+c^2=1 より 2sc=(s+c)2−(s2+c2)=49−1=−59,sc=−518.\displaystyle 2sc=(s+c)^2-(s^2+c^2)=\frac49-1=-\frac59, \qquad sc=-\frac5{18}. さらに (c−s)2=(c+s)2−4sc=49+109=149.\displaystyle (c-s)^2=(c+s)^2-4sc=\frac49+\frac{10}{9}=\frac{14}{9}. c−s>0c-s>0 だから c−s=14/3c-s=\sqrt{14}/3。ゆえに cos⁡3θ−sin⁡3θ=(c−s)(c2+cs+s2)=(c−s)(1+cs)=143⋅1318=131454.\displaystyle \cos^3\theta-\sin^3\theta=(c-s)(c^2+cs+s^2) =(c-s)(1+cs)=\frac{\sqrt{14}}3\cdot\frac{13}{18} =\frac{13\sqrt{14}}{54}.

(4) 加法定理より sin⁡3x+sin⁡2x+sin⁡x=sin⁡2x(2cos⁡x+1).\sin3x+\sin2x+\sin x=\sin2x(2\cos x+1). 0≦x≦π0\le x\le\pi の範囲で符号が変わる点は x=π/2x=\pi/2 と x=2π/3x=2\pi/3 であり、この積は 0<x<π/20<x<\pi/2 または 2π/3<x<π2\pi/3<x<\pi のとき正、π/2<x<2π/3\pi/2<x<2\pi/3 のとき負である。原始関数を F(x)=−13cos⁡3x−12cos⁡2x−cos⁡x\displaystyle F(x)=-\frac13\cos3x-\frac12\cos2x-\cos x とすると、F′(x)=sin⁡3x+sin⁡2x+sin⁡xF'(x)=\sin3x+\sin2x+\sin x。端点で F(0)=−116,F(π2)=12,F(2π3)=512,F(π)=56.\displaystyle F(0)=-\frac{11}{6},\quad F\left(\frac\pi2\right)=\frac12, \quad F\left(\frac{2\pi}3\right)=\frac5{12},\quad F(\pi)=\frac56. したがって ∫0π∣sin⁡3x+sin⁡2x+sin⁡x∣ dx=(F(π2)−F(0))−(F(2π3)−F(π2))+(F(π)−F(2π3))=73+112+512=176.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^\pi|\sin3x+\sin2x+\sin x|\,dx &=\left(F\left(\frac\pi2\right)-F(0)\right) -\left(F\left(\frac{2\pi}3\right)-F\left(\frac\pi2\right)\right) +\left(F(\pi)-F\left(\frac{2\pi}3\right)\right)\\ &=\frac73+\frac1{12}+\frac5{12}=\frac{17}{6}. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 積の法則
  • 等比数列の一般項と和
  • 対数とその性質
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 等式・不等式の証明
  • 三角関数の相互関係
  • 三次の乗法・因数分解公式

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