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昭和大学/2016年度/Ⅰ期

昭和大学 2016年 数学 第2問解答・解説

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1問題

昭和大学2016年度第2問

次の各問に答えよ。ただし、答は結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) 空間のベクトル a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} が与えられているとする。これらを用いて、次のようにベクトル d⃗,e⃗\vec{d},\vec{e} を定義する。ここで、a⃗⋅b⃗\vec{a}\cdot\vec{b} はベクトル a⃗,b⃗\vec{a},\vec{b} の内積を表すものとする。 d⃗=b⃗−a⃗⋅b⃗∣a⃗∣2a⃗,e⃗=c⃗−a⃗⋅c⃗∣c⃗∣2a⃗−d⃗⋅c⃗∣d⃗∣2d⃗\displaystyle \vec{d}=\vec{b}-\frac{\vec{a}\cdot\vec{b}}{|\vec{a}|^{2}}\vec{a},\qquad \vec{e}=\vec{c}-\frac{\vec{a}\cdot\vec{c}}{|\vec{c}|^{2}}\vec{a}-\frac{\vec{d}\cdot\vec{c}}{|\vec{d}|^{2}}\vec{d} (1-1) a⃗⋅d⃗\vec{a}\cdot\vec{d} の値を求めよ。

(1-2) e⃗⋅d⃗\vec{e}\cdot\vec{d} の値を求めよ。

(2) 複素数 α=1+i\alpha=1+i、β=3−7i\beta=3-7i、γ=−1−2i\gamma=-1-2i を表す複素数平面上の点をそれぞれ A,B,CA,B,C とする。平行四辺形 ABCDABCD の頂点 DD を表す複素数を求めよ。ここで、ii は虚数単位を表すものとする。

(3) 次のような数列がある。 1, 11, 111, 1111, 11111, …1,\ 11,\ 111,\ 1111,\ 11111,\ \dots (3-1) この数列の第 kk 項を求めよ。

(3-2) この数列の初項から第 nn 項までの和を nn の式で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

内積の線形性、平行四辺形の対角線の性質、10の等比数列の和を直接用いた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1−1)a⃗⋅d⃗=0;(1−2)e⃗⋅d⃗=0;(1-1)\quad \vec{a}\cdot\vec{d}=0;\qquad (1-2)\quad \vec{e}\cdot\vec{d}=0;
    (2)δ=−3+6i;(3−1)ak=10k−19;(3−2)∑k=1nak=10n+1−10−9n81.\displaystyle (2)\quad \delta=-3+6i;\qquad (3-1)\quad a_k=\frac{10^k-1}{9};\qquad (3-2)\quad \sum\limits _{k=1}^{n}a_k=\frac{10^{n+1}-10-9n}{81}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1-1) 定義式から a⃗⋅d⃗=a⃗⋅b⃗−a⃗⋅b⃗∣a⃗∣2(a⃗⋅a⃗)=a⃗⋅b⃗−(a⃗⋅b⃗)=0.\displaystyle \vec{a}\cdot\vec{d} =\vec{a}\cdot\vec{b}-\frac{\vec{a}\cdot\vec{b}}{|\vec{a}|^2}(\vec{a}\cdot\vec{a}) =\vec{a}\cdot\vec{b}-(\vec{a}\cdot\vec{b})=0.

(1-2) a⃗⋅d⃗=0\vec{a}\cdot\vec{d}=0 なので、e⃗\vec{e} の定義を d⃗\vec{d} と内積をとると e⃗⋅d⃗=c⃗⋅d⃗−a⃗⋅c⃗∣c⃗∣2(a⃗⋅d⃗)−d⃗⋅c⃗∣d⃗∣2(d⃗⋅d⃗)=c⃗⋅d⃗−0−d⃗⋅c⃗=0.\displaystyle \vec{e}\cdot\vec{d} =\vec{c}\cdot\vec{d}-\frac{\vec{a}\cdot\vec{c}}{|\vec{c}|^2}(\vec{a}\cdot\vec{d}) -\frac{\vec{d}\cdot\vec{c}}{|\vec{d}|^2}(\vec{d}\cdot\vec{d}) =\vec{c}\cdot\vec{d}-0-\vec{d}\cdot\vec{c}=0.

(2) 平行四辺形の対角線は互いに中点で交わるから、複素数で表すと α+γ2=β+δ2,δ=α+γ−β.\displaystyle \frac{\alpha+\gamma}{2}=\frac{\beta+\delta}{2},\qquad \delta=\alpha+\gamma-\beta. よって δ=(1+i)+(−1−2i)−(3−7i)=−3+6i.\delta=(1+i)+(-1-2i)-(3-7i)=-3+6i.

(3-1) 第 kk 項は kk 個の1を並べた数である。等比数列の和を用いて ak=1+10+102+⋯+10k−1=10k−19.\displaystyle a_k=1+10+10^2+\cdots+10^{k-1}=\frac{10^k-1}{9}.

(3-2) 初項から第 nn 項までの和は ∑k=1nak=19(∑k=1n10k−n)=19(10(10n−1)9−n)=10n+1−10−9n81.\displaystyle \begin{aligned} \sum\limits _{k=1}^{n}a_k &=\frac19\left(\sum\limits _{k=1}^{n}10^k-n\right)\\ &=\frac19\left(\frac{10(10^n-1)}9-n\right)\\ &=\frac{10^{n+1}-10-9n}{81}. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 複素数平面
  • 複素数の四則演算
  • 等比数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和

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