本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

北里大学/2012年度

北里大学 2012年 数学 第2問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

北里大学2012年度第2問

a,b,c,da,b,c,d は実数で、a≠ca\ne c とする。行列 A=(abcd)A=\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix} で表される1次変換 ff によって点 (1,1)(1,1) は点 (3,3)(3,3) に移るとする。以下の問に答えよ。

(1) 行列 AA は逆行列 A−1A^{-1} をもつことを示せ。

(2) 逆行列 A−1A^{-1} によって表される1次変換 f−1f^{-1} が点 (4,−1)(4,-1) を点 (3,−2)(3,-2) に移すとき、行列 AA を求めよ。  答  (3) (2)で求めた行列 AA で表される1次変換 ff により、円 x2+y2=1x^2+y^2=1 上の点 PP が移された点を QQ とする。原点を OO とおくとき、2つのベクトル OP→\overrightarrow{OP} と OQ→\overrightarrow{OQ} のなす角が π6\displaystyle \frac{\pi}{6} となるような点 PP の座標をすべて求めよ。  答

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

一次変換を成分式で扱って逆変換の存在と行列を求め、内積による角の条件を単位円の座標条件へ帰着した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)A−1(1)\quad A^{-1} が存在する。
    (2)A=(2112).(2)\quad A=\begin{pmatrix}2&1\\1&2\end{pmatrix}.
    (3)P=(ε+δ322,ε−δ322),ε,δ∈{−1,1}.\displaystyle (3)\quad P=\left(\frac{\varepsilon+\delta\sqrt3}{2\sqrt2},\frac{\varepsilon-\delta\sqrt3}{2\sqrt2}\right),\quad \varepsilon,\delta\in\{-1,1\}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 変換の定義から、点 (x,y)(x,y) の像の座標は (ax+by,cx+dy)(ax+by,cx+dy) である。(1,1)(1,1) の像が (3,3)(3,3) なので a+b=3, c+d=3a+b=3,\ c+d=3 である。任意の (r,s)(r,s) を像とする点を求める連立方程式を考えると、二つの式の差から (a−c)(x−y)=r−s.(a-c)(x-y)=r-s. 仮定 a≠ca\ne c より x−y=(r−s)/(a−c)x-y=(r-s)/(a-c) が一意に定まり、さらに r=a(x−y)+3yr=a(x-y)+3y から y=(r−a(x−y))/3y=(r-a(x-y))/3、続いて x=y+(x−y)x=y+(x-y) が一意に定まる。したがって任意の点に対して像を与える点がただ一つ存在し、この変換は逆変換をもつ。よって行列 AA は逆行列 A−1A^{-1} をもつ。  (2) f−1f^{-1} が (4,−1)(4,-1) を (3,−2)(3,-2) に移すので、逆変換の定義から ff は (3,−2)(3,-2) を (4,−1)(4,-1) に移す。したがって a+b=3,c+d=3,3a−2b=4,3c−2d=−1.a+b=3,\quad c+d=3,\quad 3a-2b=4,\quad 3c-2d=-1. 最初の式から b=3−ab=3-a として第三式に代入すると 5a−6=45a-6=4 より a=2,b=1a=2, b=1 である。同様に d=3−cd=3-c を第四式に代入すると 5c−6=−15c-6=-1 より c=1,d=2c=1,d=2 となる。よって A=(2112).A=\begin{pmatrix}2&1\\1&2\end{pmatrix}. 実際、この変換は (1,1)↦(3,3)(1,1)\mapsto(3,3)、(3,−2)↦(4,−1)(3,-2)\mapsto(4,-1) を満たす。  (3) P=(x,y)P=(x,y) とおくと x2+y2=1x^2+y^2=1 であり、(2)の変換で移る点は Q=(2x+y,x+2y)Q=(2x+y,x+2y) である。t=xyt=xy とおけば OP→⋅OQ→=x(2x+y)+y(x+2y)=2+2t,\overrightarrow{OP}\mathbin{\cdot}\overrightarrow{OQ}=x(2x+y)+y(x+2y)=2+2t, ∣OP∣=1,∣OQ∣2=(2x+y)2+(x+2y)2=5+8t.|OP|=1,\qquad |OQ|^2=(2x+y)^2+(x+2y)^2=5+8t. また (x+y)2=1+2t≧0(x+y)^2=1+2t\geq0 なので 2+2t≧1>02+2t\geq1>0 であり、∣OQ∣2≧1>0|OQ|^2\geq1>0 である。内積の定義より、なす角を θ\theta とすると cos⁡θ=2+2t5+8t.\displaystyle \cos\theta=\frac{2+2t}{\sqrt{5+8t}}. これが cos⁡(π/6)=3/2\cos(\pi/6)=\sqrt3/2 に等しい条件を両辺正として二乗すると 16(1+t)2=15+24tすなわち(4t+1)2=0,16(1+t)^2=15+24t\quad\text{すなわち}\quad(4t+1)^2=0, よって t=−14\displaystyle t=-\frac14 である。このとき 2+2t>02+2t>0 なので二乗による余分な解はなく、実際に内積から得る角は π/6\pi/6 となる。さらに (x+y)2=1+2xy=12,(x−y)2=1−2xy=32.\displaystyle (x+y)^2=1+2xy=\frac12,\qquad (x-y)^2=1-2xy=\frac32. したがって x+y=ε/2, x−y=δ3/2x+y=\varepsilon/\sqrt2,\ x-y=\delta\sqrt{3/2}(ε,δ はそれぞれ −1 または 1\varepsilon,\delta\text{ はそれぞれ }-1\text{ または }1)であり、加減して P=(ε+δ322,ε−δ322)(ε,δ はそれぞれ −1 または 1)\displaystyle P=\left(\frac{\varepsilon+\delta\sqrt3}{2\sqrt2},\frac{\varepsilon-\delta\sqrt3}{2\sqrt2}\right)\qquad(\varepsilon,\delta\text{ はそれぞれ }-1\text{ または }1) を得る。符号の選択は独立なので、これは求める4点すべてである。

この問題で使う考え方

  • 行列を用いた表現
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • ベクトルの内積

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。