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弘前大学/2012年度

弘前大学 2012年 数学 第6問解答・解説

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1問題

弘前大学2012年度第6問

座標平面に点 E(1, 0), F(1, 1), F'(-5, 11)がある。さらに点 E'は第 1 象限にあり, O を原点とするとき, 三角形 OE'F' は角 E' が直角の二等辺三角形である。

(1) 点 E′E' の座標を求めよ。

(2) 点 E を点 E' に, 点 F を点 F' に移すような 1 次変換を f とする。f を表す行列を求めよ。

(3) 座標平面に三角形 OPQ があり, (2) の 1 次変換 f により点 P が点 P' に, 点 Q が点 Q' に移るとする。三角形 OPQ と三角形 OP'Q' は相似であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

角E'の直交条件と等辺条件を成分計算で解き、得たE'から一次変換の行列を定める。最後に任意のベクトルの像の長さを計算して相似を示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) E′=(3,8),(1)\space{}E'=(3,8),
    (2) A=(3−883),(2)\space{}A=\begin{pmatrix}3&-8\\8&3\end{pmatrix},
    (3) △OPQ∼△OP′Q′.(3)\space{}\triangle OPQ\sim\triangle OP'Q'.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

・ E′=(x,y) (x>0, y>0)E'=(x,y)\ (x>0,\ y>0) とおく。角 E′E' が直角だから、 E′O→⋅E′F′→=(−x,−y)⋅(−5−x,11−y)=x2+y2+5x−11y=0,\overrightarrow{E'O}\cdot\overrightarrow{E'F'}=(-x,-y)\cdot(-5-x,11-y)=x^2+y^2+5x-11y=0, したがって x2+y2=−5x+11yx^2+y^2=-5x+11y である。また、二等辺三角形なので ∣E′O∣2=∣E′F′∣2,x2+y2=(x+5)2+(y−11)2,|E'O|^2=|E'F'|^2,\qquad x^2+y^2=(x+5)^2+(y-11)^2, より −5x+11y=73-5x+11y=73 を得る。よって x2+y2=73x^2+y^2=73 であり、 x2+(73+5x11)2=73であるための必要十分条件はx2+5x−24=0、すなわち(x−3)(x+8)=0.\displaystyle x^2+\left(\frac{73+5x}{11}\right)^2=73 \quad\text{であるための必要十分条件は}\quad x^2+5x-24=0 \quad\text{、すなわち}\quad (x-3)(x+8)=0. x>0x>0 より x=3x=3、さらに −5x+11y=73-5x+11y=73 から y=8y=8。したがって E′=(3,8)E'=(3,8) である。

・ ff を表す行列を AA とする。標準基底の第1ベクトルは E=(1,0)E=(1,0) なので A(10)=E′=(38).A\begin{pmatrix}1\\0\end{pmatrix}=E'=\begin{pmatrix}3\\8\end{pmatrix}. また F−E=(0,1)F-E=(0,1) だから、線形性より A(01)=f(F−E)=F′−E′=(−511)−(38)=(−83).A\begin{pmatrix}0\\1\end{pmatrix}=f(F-E)=F'-E'=\begin{pmatrix}-5\\11\end{pmatrix}-\begin{pmatrix}3\\8\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}-8\\3\end{pmatrix}. したがって A=(3−883).A=\begin{pmatrix}3&-8\\8&3\end{pmatrix}.

・ 任意のベクトル (s,t)(s,t) に対し、 ∣A(st)∣2=(3s−8t)2+(8s+3t)2=73(s2+t2)\left|A\begin{pmatrix}s\\t\end{pmatrix}\right|^2=(3s-8t)^2+(8s+3t)^2=73(s^2+t^2) である。ゆえに ff は任意のベクトルの長さを 73\sqrt{73} 倍にする。ff は線形変換で f(O)=Of(O)=O だから、三角形 OPQOPQ の各辺は対応する三角形 OP′Q′OP'Q' の辺へ移るとき、いずれも同じ倍率 73\sqrt{73} 倍になる。したがって三辺の比がそれぞれ等しく、三辺相等により △OPQ∼△OP′Q′\triangle OPQ\sim\triangle OP'Q' である。

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • ベクトルによる図形の考察
  • 行列を用いた表現

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