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東京慈恵会医科大学/2015年度/前期

東京慈恵会医科大学 2015年 数学 第4問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2015年度第4問

OO を原点とする xyzxyz 空間に定点 A(2,1,2)A(2,1,2) がある。点 PP が条件「2つのベクトル OA→, OP→\overrightarrow{\mathrm{OA}},\ \overrightarrow{\mathrm{OP}} のなす角は π3\displaystyle \frac{\pi}{3} かつ ∣OA→∣=∣OP→∣|\overrightarrow{\mathrm{OA}}|=|\overrightarrow{\mathrm{OP}}|」をみたしながら動くとき,次の問いに答えよ。問い(1)では □\square にあてはまる適切な座標または数値を解答欄に記入せよ。

(1) 点 PP から直線 OAOA に垂線 PCPC を下ろすとき,PP の位置によらず点 CC の座標は (カ)\text{(カ)} である。また,CC を通り,直線 OAOA に垂直な平面 α\alpha 上に,2点 G(0,0,s),H(1,2,t)G(0,0,s), H(1,2,t) があるとき,s,ts,t の値は s=(キ), t=(ク)s=\text{(キ)},\ t=\text{(ク)} である。

(2) P(x,y,z)P(x,y,z) について,y−2xy-2x のとり得る値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

空間ベクトルの内積からPの射影と制約平面を求める。Pの軌跡を球面と平面の交円として捉え、求める一次式の平面内成分への射影を使って円上での最大・最小を決める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)((1)\quad (カ)=(1,12,1),(\displaystyle )=\left(1,\frac12,1\right),\quad (キ)=94,(\displaystyle )=\frac94,\quad (ク)=14.\displaystyle )=\frac14.
    (2)−32−33≦y−2x≦−32+33.\displaystyle (2)\quad -\frac32-3\sqrt3\leq y-2x\leq -\frac32+3\sqrt3.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

a⃗=OA→=(2,1,2)\vec a=\overrightarrow{\mathrm{OA}}=(2,1,2)、p⃗=OP→\vec p=\overrightarrow{\mathrm{OP}} とおくと、∣a⃗∣2=9|\vec a|^2=9、∣a⃗∣=3|\vec a|=3 である。条件から ∣p⃗∣=3|\vec p|=3 かつ a⃗⋅p⃗=∣a⃗∣∣p⃗∣cos⁡(π/3)=9/2\vec a\cdot\vec p=|\vec a||\vec p|\cos(\pi/3)=9/2 を得る。

(1) 点 CC は p⃗\vec p の直線 OAOA への正射影なので OC→=a⃗⋅p⃗∣a⃗∣2a⃗=9/29(2,1,2)=(1,12,1).\displaystyle \overrightarrow{\mathrm{OC}}=\frac{\vec a\cdot\vec p}{|\vec a|^2}\vec a =\frac{9/2}{9}(2,1,2)=\left(1,\frac12,1\right). 右辺は PP によらない。よって (カ)=(1,12,1)\displaystyle (\text{カ})=(1,\frac12,1)。

平面 α\alpha は CC を通り、法線ベクトルが a⃗\vec a であるから、その方程式は 2X+Y+2Z=a⃗⋅OC→=92\displaystyle 2X+Y+2Z=\vec a\cdot\overrightarrow{\mathrm{OC}}=\frac92 である(ここで (X,Y,Z)(X,Y,Z) は平面上の点の座標)。G=(0,0,s)G=(0,0,s) を代入すると 2s=9/22s=9/2 より s=9/4s=9/4。H=(1,2,t)H=(1,2,t) を代入すると 2+2+2t=9/22+2+2t=9/2 より t=1/4t=1/4。したがって (キ)=9/4(\text{キ})=9/4、(ク)=1/4(\text{ク})=1/4。

(2) PP は、球面 ∣p⃗∣=3|\vec p|=3 と平面 α\alpha との交わりである。平面の中心点は CC であり、OC=∣a⃗∣/2=3/2OC=|\vec a|/2=3/2。直角三角形 OCPOCP から、この交わりは中心 CC、半径 R=CP=OP2−OC2=9−94=332\displaystyle R=CP=\sqrt{OP^2-OC^2}=\sqrt{9-\frac94}=\frac{3\sqrt3}{2} の円である。逆に、この円上の点は ∣p⃗∣=3|\vec p|=3 かつ a⃗⋅p⃗=9/2\vec a\cdot\vec p=9/2 を満たすので、元の条件を満たす。したがって円全体が PP の動く範囲である。

b⃗=(−2,1,0)\vec b=(-2,1,0) とおけば、求める量は y−2x=b⃗⋅p⃗y-2x=\vec b\cdot\vec p。円上の p⃗\vec p を p⃗=OC→+u⃗\vec p=\overrightarrow{\mathrm{OC}}+\vec u と表すと、u⃗⋅a⃗=0\vec u\cdot\vec a=0、∣u⃗∣=R|\vec u|=R である。また b⃗⋅OC→=−32,b⃗0=b⃗−b⃗⋅a⃗∣a⃗∣2a⃗=b⃗+13a⃗=(−43,43,23),∣b⃗0∣=2.\displaystyle \vec b\cdot\overrightarrow{\mathrm{OC}}=-\frac32, \qquad \vec b_0=\vec b-\frac{\vec b\cdot\vec a}{|\vec a|^2}\vec a =\vec b+\frac13\vec a=\left(-\frac43,\frac43,\frac23\right), \qquad |\vec b_0|=2. b⃗0\vec b_0 は a⃗\vec a に垂直なので b⃗0⋅u⃗=b⃗⋅u⃗\vec b_0\cdot\vec u=\vec b\cdot\vec u。よって内積の範囲は −∣b⃗0∣R≦b⃗⋅u⃗≦∣b⃗0∣R,−33≦b⃗⋅u⃗≦33.-|\vec b_0|R\leq \vec b\cdot\vec u\leq |\vec b_0|R, \qquad -3\sqrt3\leq \vec b\cdot\vec u\leq 3\sqrt3. 等号は u⃗\vec u が b⃗0\vec b_0 と同方向または反対方向のときに実現する。円周上で方向を動かすとその間の値も全てとる。したがって −32−33≦y−2x≦−32+33.\displaystyle -\frac32-3\sqrt3\leq y-2x\leq -\frac32+3\sqrt3. 検算として両端は p⃗=OC→±R b⃗0/∣b⃗0∣\vec p=\overrightarrow{\mathrm{OC}}\pm R\,\vec b_0/|\vec b_0| としたときに得られ、この p⃗\vec p は α\alpha 上で CP=RCP=R を満たすため、いずれも実際に実現する。

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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