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東京慈恵会医科大学/2015年度/前期

東京慈恵会医科大学 2015年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2015年度第2問

aa を正の実数の定数とし,xyxy 平面上の2曲線 C1:y=xe−x,C2:y=ae−xC_1:y=xe^{-x},\qquad C_2:y=ae^{-x} を考える。このとき,次の問いに答えよ。ただし,ee は自然対数の底である。   (1) 関数 y=xe−xy=xe^{-x} の増減,極値,グラフの凹凸および変曲点を調べて,そのグラフの概形を xyxy 平面上に描け(xyxy 平面は解答用紙にある)。ただし,必要ならば lim⁡x→∞xe−x=0\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}xe^{-x}=0 を用いてよい。   (2) 1≦x≦21\leq x\leq2 の範囲で,C1,C2C_1,C_2 と2直線 x=1, x=2x=1,\ x=2 で囲まれた部分の面積 S(a)S(a) を aa を用いて表せ。   (3) aa が a>0a>0 の範囲を動くとき,S(a)S(a) が最小となる aa の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)f′(x)=e−x(1−x),f′′(x)=e−x(x−2);\quad f\prime(x)=e^{-x}(1-x),\quad f\prime\prime(x)=e^{-x}(x-2);\quad 極大点 (1,1/e),(1,1/e),\quad 変曲点 (2,2/e2),lim⁡x→−∞f(x)=−∞, lim⁡x→∞f(x)=0+;\displaystyle (2,2/e^2),\quad \lim\limits _{x\to-\infty}f(x)=-\infty,\space{}\lim\limits _{x\to\infty}f(x)=0^+;\qquad (2)S(a)={2−ae+a−3e2(0<a≦1),2e−a+a−2e+a−3e2(1<a<2),a−2e+3−ae2(a≧2);\displaystyle \quad S(a)=\begin{cases}\dfrac{2-a}{e}+\dfrac{a-3}{e^2}&(0<a\le1),\\2e^{-a}+\dfrac{a-2}{e}+\dfrac{a-3}{e^2}&(1<a<2),\\\dfrac{a-2}{e}+\dfrac{3-a}{e^2}&(a\ge2);\end{cases}\qquad (3)a=ln⁡2e2e+1\displaystyle \quad a=\ln\dfrac{2e^2}{e+1}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=xe−xf(x)=xe^{-x} とおくと f′(x)=e−x(1−x),f′′(x)=e−x(x−2).f'(x)=e^{-x}(1-x),\qquad f''(x)=e^{-x}(x-2). e−x>0e^{-x}>0 なので、f′(x)>0f'(x)>0 は x<1x<1、f′(x)<0f'(x)<0 は x>1x>1 である。したがって ff は x<1x<1 で増加し、x>1x>1 で減少する。x=1x=1 で極大となり、その値は f(1)=1/ef(1)=1/e である。

また、f′′(x)<0f''(x)<0 は x<2x<2、f′′(x)>0f''(x)>0 は x>2x>2 である。したがってグラフは x<2x<2 で上に凸、x>2x>2 で下に凸であり、変曲点は (2,2/e2)(2,2/e^2) である。f(0)=0f(0)=0 なので原点を通る。x=−ux=-u(u→+∞u\to+\infty)とおけば f(x)=−ueu→−∞f(x)=-ue^u\to-\infty であり、右端では問題文の極限 lim⁡x→+∞xe−x=0\displaystyle \lim\limits _{x\to+\infty}xe^{-x}=0 より、正の側から漸近線 y=0y=0 に近づく。よって、左下から増加して原点を通り (1,1/e)(1,1/e) で最大となった後、(2,2/e2)(2,2/e^2) を変曲点として右下がりに進み、最後は y=0y=0 に近づく概形となる。

x軸とy軸、原点Oがあり、両軸に正方向の矢印がある。青い曲線y=xe^{−x}は左下から右上へ原点を通って上がり、極大点(1, 1/e)を過ぎて右下がりに進み、変曲点(2, 2/e²)を経て、右端でx軸(漸近線y=0)に近づく。両端に進行方向の矢印がある。極大点から両軸、変曲点からx軸へ破線が引かれ、x軸に1と2、y軸に1/eの目盛がある。

(2) 1≦x≦21\le x\le2 では e−x>0e^{-x}>0 だから S(a)=∫12e−x∣x−a∣ dx.\displaystyle S(a)=\int_1^2 e^{-x}|x-a|\,dx. Fa(x)=(a−x−1)e−xF_a(x)=(a-x-1)e^{-x} とおけば Fa′(x)=(x−a)e−xF_a'(x)=(x-a)e^{-x} である。0<a≦10<a\le1 では x−a≧0x-a\ge0 が区間全体で成り立つので S(a)=Fa(2)−Fa(1)=2−ae+a−3e2.\displaystyle S(a)=F_a(2)-F_a(1)=\frac{2-a}{e}+\frac{a-3}{e^2}. 1<a<21<a<2 では x=ax=a で符号が変わるため、積分をそこで分けると S(a)=Fa(1)−Fa(a)+Fa(2)−Fa(a)=2e−a+a−2e+a−3e2.\displaystyle \begin{aligned} S(a)&=F_a(1)-F_a(a)+F_a(2)-F_a(a)\\ &=2e^{-a}+\frac{a-2}{e}+\frac{a-3}{e^2}. \end{aligned} a≧2a\ge2 では x−a≦0x-a\le0 が区間全体で成り立つので S(a)=Fa(1)−Fa(2)=a−2e+3−ae2.\displaystyle S(a)=F_a(1)-F_a(2)=\frac{a-2}{e}+\frac{3-a}{e^2}. これらの式は a=1,2a=1,2 で連続につながる。

(3) 0<a<10<a<1 では S′(a)=−1e+1e2<0,\displaystyle S'(a)=-\frac1e+\frac1{e^2}<0, a>2a>2 では S′(a)=1e−1e2>0.\displaystyle S'(a)=\frac1e-\frac1{e^2}>0. 1<a<21<a<2 では S′(a)=−2e−a+1e+1e2,S′′(a)=2e−a>0.\displaystyle S'(a)=-2e^{-a}+\frac1e+\frac1{e^2},\qquad S''(a)=2e^{-a}>0. この区間で S′(1)=−1/e+1/e2<0S'(1)=-1/e+1/e^2<0、S′(2)=1/e−1/e2>0S'(2)=1/e-1/e^2>0 だから、S′(a)=0S'(a)=0 となる点がただ一つある。方程式を解くと e−a=12(1e+1e2)=e+12e2,a=ln⁡2e2e+1.\displaystyle e^{-a}=\frac12\left(\frac1e+\frac1{e^2}\right)=\frac{e+1}{2e^2},\qquad a=\ln\frac{2e^2}{e+1}. e>1e>1 より e<2e2/(e+1)<e2e<2e^2/(e+1)<e^2 なので、この値は 1<a<21<a<2 を満たす。1<a<21<a<2 の範囲ではこの点まで減少し、その後増加する。さらに 0<a<10<a<1 では減少、a>2a>2 では増加し、境界 a=1,2a=1,2 で式も連続につながる。したがって S(a)S(a) が最小となる値は a=ln⁡2e2e+1.\displaystyle a=\ln\frac{2e^2}{e+1}.

この問題で使う考え方

  • 積の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 曲線で囲まれた面積
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 対数とその性質

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