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北里大学/2013年度

北里大学 2013年 数学 第3問解答・解説

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1問題

北里大学2013年度第3問

以下の問に答えよ。

(1) 関数 f(x)=log⁡(x+1)log⁡x (x>1)\displaystyle f(x)=\frac{\log(x+1)}{\log x}\ (x>1) の導関数 f′(x)f'(x) を求めよ。

(2) 次の不等式を証明せよ。 log⁡32<log⁡43<log⁡54<log⁡65<log⁡76<log⁡87<log⁡98<log⁡109\log_{3}2<\log_{4}3<\log_{5}4<\log_{6}5<\log_{7}6<\log_{8}7<\log_{9}8<\log_{10}9

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1)では商の微分法で導関数を求めた。(2)ではh(t)=t log tの増加性を使ってfの導関数の符号を確定し、fの正値性から逆数1/fの増加性へ移して底の変換公式を適用した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)f′(x)=xlog⁡x−(x+1)log⁡(x+1)x(x+1)(log⁡x)2(x>1).\displaystyle (1)\quad f\prime(x)=\frac{x\log x-(x+1)\log(x+1)}{x(x+1)(\log x)^2}\quad(x>1).
    (2)log⁡32<log⁡43<log⁡54<log⁡65<log⁡76<log⁡87<log⁡98<log⁡109.(2)\quad \log_3 2<\log_4 3<\log_5 4<\log_6 5<\log_7 6<\log_8 7<\log_9 8<\log_{10}9.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x>1x>1 なので log⁡x≠0\log x\neq0 である。商の微分法と (log⁡x)′=1/x(\log x)'=1/x から f′(x)=log⁡xx+1−log⁡(x+1)x(log⁡x)2=xlog⁡x−(x+1)log⁡(x+1)x(x+1)(log⁡x)2.\displaystyle \begin{aligned} f'(x) &=\frac{\dfrac{\log x}{x+1}-\dfrac{\log(x+1)}{x}}{(\log x)^2}\\ &=\frac{x\log x-(x+1)\log(x+1)}{x(x+1)(\log x)^2}. \end{aligned}

(2) x>1x>1 において f(x)=log⁡(x+1)log⁡x>0\displaystyle f(x)=\dfrac{\log(x+1)}{\log x}>0 である。また、h(t)=tlog⁡th(t)=t\log t とおくと、t>1t>1 では h′(t)=log⁡t+1>0h'(t)=\log t+1>0 だから、h(t)h(t) は増加する。よって、x>1x>1 ならば xlog⁡x<(x+1)log⁡(x+1).x\log x<(x+1)\log(x+1). (1)で求めた導関数により、分母 x(x+1)(log⁡x)2x(x+1)(\log x)^2 は正であるから f′(x)<0f'(x)<0。したがって ff は x>1x>1 で正かつ減少するので、その逆数 1/f(x)1/f(x) は増加する。 1f(k)=log⁡klog⁡(k+1)=log⁡k+1k(k=2,3,…,9)\displaystyle \frac1{f(k)}=\frac{\log k}{\log(k+1)}=\log_{k+1}k\qquad(k=2,3,\ldots,9) であるから、1/f(x)1/f(x) の増加性から log⁡32<log⁡43<log⁡54<log⁡65<log⁡76<log⁡87<log⁡98<log⁡109\log_3 2<\log_4 3<\log_5 4<\log_6 5<\log_7 6<\log_8 7<\log_9 8<\log_{10}9 を得る。

検算として、(1) の導関数を商の微分の未整理形に戻すと log⁡x(x+1)(log⁡x)2−log⁡(x+1)x(log⁡x)2\displaystyle \dfrac{\log x}{(x+1)(\log x)^2}-\dfrac{\log(x+1)}{x(\log x)^2} となり、同じ式である。(2) では f(x)>0f(x)>0 と f′(x)<0f'(x)<0 の両方を確認したので、逆数を取ったときの不等号の向きも正しい。

この問題で使う考え方

  • 商の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 導関数と増減
  • 対数とその性質

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