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長崎大学/2017年度/前期

長崎大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

長崎大学2017年度第3問

以下の問いに答えよ。

(1) 0≦θ≦π0\leq\theta\leq\piのとき,4sin⁡3θ+3cos⁡2θ4\sin^{3}\theta+3\cos^{2}\thetaの最大値と最小値,およびそのときのθ\thetaの値をそれぞれ求めよ。

(2) eeを自然対数の底とする。x>ex>eの範囲において,関数 y=x1x\displaystyle y=x^{\frac{1}{x}} を考える。この両辺の対数をxxについて微分することにより,yyは減少関数であることを示せ。また,e<a<be<a<bのとき,ab>baa^{b}>b^{a}が成り立つことを証明せよ。

(3) 数列{an}\{a_{n}\}の一般項が an=(34)nn(n−1)\displaystyle a_{n}=\left(\frac{3}{4}\right)^{n}n(n-1) であるとき,an+1−ana_{n+1}-a_{n}をnnの式で表し,ana_{n}が最大となる正の整数nnをすべて求めよ。

(4) 複素数平面上の点P(z)P(z)が,原点を中心とする半径3の円の周上を動くとき,w=z+3iz\displaystyle w=\frac{z+3i}{z}で表される点Q(w)Q(w)はどのような図形を描くか。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

三角比の恒等式で1変数の多項式に直し、因数分解で上下界を示す。対数微分と単調性で不等式を証明し、数列は階差の符号で最大項を特定する。複素数平面では絶対値で像を求め、逆向きも確認する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 最大値 4 (θ=π2), \displaystyle 4\space{}(\theta=\frac{\pi}{2}),\space{} 最小値 114 (θ=π6,5π6)\displaystyle \frac{11}{4}\space{}(\theta=\frac{\pi}{6},\frac{5\pi}{6})

    (2) yは x>ex>eで減少し、e<a<be<a<bなら ab>baa^b>b^a
    (3) an+1−an=14(34)nn(7−n), \displaystyle (3)\space{}a_{n+1}-a_n=\frac14\left(\frac34\right)^n n(7-n),\space{} 最大となる n=7,8n=7,8
    (4) ∣w−1∣=1(4)\space{}|w-1|=1(中心 1、半径 1の円)

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  t=sin⁡θt=\sin\theta とおくと 0≦t≦10\leq t\leq1, cos⁡2θ=1−t2\cos^2\theta=1-t^2 だから 4sin⁡3θ+3cos⁡2θ=4t3−3t2+3.4\sin^3\theta+3\cos^2\theta=4t^3-3t^2+3. ここで (4t3−3t2+3)−114=(t−12)2(4t+1)≧0\displaystyle (4t^3-3t^2+3)-\frac{11}{4} =\left(t-\frac12\right)^2(4t+1)\geq 0 であり、等号は t=12\displaystyle t=\frac12 のときに成り立つ。また 4−(4t3−3t2+3)=(1−t)(4t2+t+1)≧04-(4t^3-3t^2+3)=(1-t)(4t^2+t+1)\geq 0 であり、等号は t=1t=1 のときに成り立つ。したがって最小値は 114\displaystyle \frac{11}{4}、最大値は 44 である。0≦θ≦π0\leq\theta\leq\pi において sin⁡θ=12\displaystyle \sin\theta=\frac12 となるのは θ=π6,5π6\displaystyle \theta=\frac{\pi}{6},\frac{5\pi}{6}、sin⁡θ=1\sin\theta=1 となるのは θ=π2\displaystyle \theta=\frac{\pi}{2} である。

(2)  x>ex>e では y=x1/x>0y=x^{1/x}>0 であるから、両辺の対数をとると ln⁡y=ln⁡xx.\displaystyle \ln y=\frac{\ln x}{x}. これを xx について微分して y′y=1−ln⁡xx2.\displaystyle \frac{y'}{y}=\frac{1-\ln x}{x^2}. x>ex>e より ln⁡x>1\ln x>1 であるため、右辺は負である。y>0y>0 だから y′<0y'<0 となり、yy は x>ex>e で減少する。 さらに g(x)=ln⁡xx\displaystyle g(x)=\frac{\ln x}{x} とおけば、上式から g′(x)=1−ln⁡xx2<0(x>e)\displaystyle g'(x)=\frac{1-\ln x}{x^2}<0\qquad (x>e) である。したがって e<a<be<a<b なら g(a)>g(b)g(a)>g(b)、すなわち ln⁡aa>ln⁡bb.\displaystyle \frac{\ln a}{a}>\frac{\ln b}{b}. ab>0ab>0 を掛けると bln⁡a>aln⁡bb\ln a>a\ln b を得る。指数関数は増加するから ab=exp⁡(bln⁡a)>exp⁡(aln⁡b)=baa^b=\exp(b\ln a)>\exp(a\ln b)=b^a である。

(3)  an+1−an=(34)n+1n(n+1)−(34)nn(n−1)=14(34)nn(7−n).\displaystyle \begin{aligned} a_{n+1}-a_n &=\left(\frac34\right)^{n+1}n(n+1)-\left(\frac34\right)^n n(n-1)\\ &=\frac14\left(\frac34\right)^n n(7-n). \end{aligned} 正の整数 nn について、この差は 1≦n≦61\leq n\leq 6 で正、n=7n=7 で 00、n≧8n\geq 8 で負である。よって a1<a2<⋯<a7=a8>a9>a10>⋯a_1<a_2<\cdots<a_7=a_8>a_9>a_{10}>\cdots となり、ana_n が最大となる正の整数は n=7,8n=7,8 である。

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 等式・不等式の証明
  • 対数とその性質
  • 導関数と増減
  • 軌跡
  • 商の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 階差・和の利用

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