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神戸大学/2023年度/前期

神戸大学 2023年 数学 第3問解答・解説

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1問題

神戸大学2023年度第3問

nn を2以上の整数とする。袋の中には1から 2n2n までの整数が1つずつ書いてある 2n2n 枚のカードが入っている。以下の問に答えよ。(配点30点)   (1) この袋から同時に2枚のカードを取り出したとき,そのカードに書かれている数の和が偶数である確率を求めよ。   (2) この袋から同時に3枚のカードを取り出したとき,そのカードに書かれている数の和が偶数である確率を求めよ。   (3) この袋から同時に2枚のカードを取り出したとき,そのカードに書かれている数の和が 2n+12n+1 以上である確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

1から2n2nまでの整数には、奇数がnn個、偶数がnn個ある。また、同時に取り出す2枚または3枚の組合せは、それぞれ全て同様に確からしい。  (1) 和が偶数となるのは、2枚がともに奇数またはともに偶数のときである。したがって、求める確率は (n2)+(n2)(2n2)=n(n−1)n(2n−1)=n−12n−1.\displaystyle \frac{\binom{n}{2}+\binom{n}{2}}{\binom{2n}{2}} =\frac{n(n-1)}{n(2n-1)} =\frac{n-1}{2n-1}. (2) 3枚の和が偶数となるのは、奇数カードを0枚または2枚取り出すときである。よって求める確率は (n3)+(n2)(n1)(2n3)=n(n−1)(n−2)6+n2(n−1)2(2n)(2n−1)(2n−2)6=n(n−1)(2n−1)32n(n−1)(2n−1)3=12.\displaystyle \frac{\binom{n}{3}+\binom{n}{2}\binom{n}{1}}{\binom{2n}{3}} =\frac{\dfrac{n(n-1)(n-2)}{6}+\dfrac{n^2(n-1)}{2}}{\dfrac{(2n)(2n-1)(2n-2)}{6}} =\frac{\dfrac{n(n-1)(2n-1)}{3}}{\dfrac{2n(n-1)(2n-1)}{3}} =\frac12. ここでn=2n=2のときも(n3)=0\displaystyle \binom{n}{3}=0で、同じ式が成り立つ。  (3) 取り出した2枚を{a,b}\{a,b\}(a≠ba\ne b)とし、対応{a,b}↦{2n+1−a, 2n+1−b}\{a,b\}\mapsto\{2n+1-a,\,2n+1-b\}を考える。この対応はカードの組合せ全体を自分自身へ移す1対1対応であり、和s=a+bs=a+bは4n+2−s4n+2-sに移る。したがって、和が2n+12n+1より大きい組合せと、2n+12n+1より小さい組合せは同数である。和がちょうど2n+12n+1となる組合せは {1,2n},{2,2n−1},…,{n,n+1}\{1,2n\},\{2,2n-1\},\ldots,\{n,n+1\} のnn通りである。全組合せ数は(2n2)=n(2n−1)\displaystyle \binom{2n}{2}=n(2n-1)だから、和が2n+12n+1以上となる組合せ数は (2n2)+n2=n2.\displaystyle \frac{\binom{2n}{2}+n}{2}=n^2. よって求める確率は n2(2n2)=n2n−1.\displaystyle \frac{n^2}{\binom{2n}{2}}=\frac{n}{2n-1}. 以上。

この問題で使う考え方

  • 組合せ
  • 確率の基本法則

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