高知大学/2007年度/前期
高知大学 2007年 数学 第2問解答・解説
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1問題
すべての成分が1または素数である行列 が をみたしているとする。ただし, である。このとき, 以下の各問に答えなさい。
(1) が成り立つことを証明しなさい。
(2) 題意をみたす をすべて求めなさい。
(3) をみたす実数 と列ベクトル が存在する。ただし, かつ である。 を求めなさい。
(4) と表したとき,をみたしているとする。このとき, を求めなさい。
(70点)
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1)恒等式が成立する。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (2)[[3,1],[3,5]], [[3,3],[1,5]], [[5,1],[3,3]], [[5,3],[1,3]]
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (3)または 6(双方実現)
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (4)
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
(1) を成分ごとに計算すると したがって である。
(2) とおく。(1)と条件式の差をとると その 成分は である。 は または素数だから であり、。対角成分から も従う。
は または素数なので、和が となる組は である。最初と最後の場合は となり不可能。残る二組では であり、許される正の成分は である。よって いずれも を満たすので、(1)より元の条件式を満たす。
(3) () を元の条件式に代入すると したがって または 。前掲の について ゆえに両方が実現する。
(4) 指定極限行列を とする。恒等式 の極限から 。 の列は なので となり、(2)の候補中では だけが該当する。
この行列に対して とおけば、直接計算で 。 とすると であるから よって求める行列は である。
(1)は成分計算で恒等式を示す。(2)では係数差を用い、0でない成分bからa+dとad−bcを定め、成分の許容集合を漏れなく列挙する。(3)は固有ベクトルに与式を作用させ、両候補値の実現例を示す。(4)は極限行列との積で唯一候補を絞り、射影分解で極限条件を十分性まで確かめる。
この問題で使う考え方
- 行列の成分計算
- 条件式の差による係数決定
- 素数成分の有限列挙
- 固有ベクトルへの式の代入
- 極限行列の積
- 射影分解による行列累乗
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