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徳島大学/2002年度/前期

徳島大学 2002年 数学 第1問解答・解説

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1問題

徳島大学2002年度第1問

A=(abc−a),E=(1001)A=\begin{pmatrix}a&b\\c&-a\end{pmatrix},\qquad E=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix} とおく。ただし,a,b,ca,b,c は実数で,a2+bc=1,b≠0a^2+bc=1,\quad b\neq0 とする。次の問いに答えよ。

(1) ある実数 kk に対して,A2+A−E=kAA^2+A-E=kA が成り立つことを示せ。

(2) x,yx,y を実数とし,P=xA+yEP=xA+yE とおく。PP が P2+P−E=AP^2+P-E=A を満たすような実数の組 (x,y)(x,y) をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)k=1(1) k=1。 (2)(x,y)=(1,0),(−1,−1),(1/2,1/2),(−1/2,−3/2)(2) (x,y)=(1,0), (−1,−1), (1/2,1/2), (−1/2,−3/2)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

A2=(a2+bc00a2+bc)=EA^2=\begin{pmatrix}a^2+bc&0\\0&a^2+bc\end{pmatrix}=E より A2+A−E=AA^2+A-E=A。従って k=1k=1 とすればよい。

P=xA+yEP=xA+yE とすると P2=(x2+y2)E+2xyA.P^2=(x^2+y^2)E+2xyA. b≠0b\ne0 より AA と EE は一次独立である。よって P2+P−E=AP^2+P-E=A と同値な条件は 2xy+x=1,x2+y2+y−1=0.2xy+x=1,\qquad x^2+y^2+y-1=0. t=y+12\displaystyle t=y+\tfrac12 とおけば 2xt=12xt=1 なので t≠0t\ne0、x=1/(2t)x=1/(2t)。もう一方の式は x2+t2=54\displaystyle x^2+t^2=\tfrac54 となり、 14t2+t2=54.\displaystyle \frac1{4t^2}+t^2=\frac54. z=t2>0z=t^2>0 と置くと 4z2−5z+1=04z^2-5z+1=0、すなわち z=1z=1 または z=14\displaystyle z=\tfrac14。したがって t=±1,±12\displaystyle t=\pm1,\pm\tfrac12。対応する (x,y)(x,y) は (1,0),(−1,−1),(12,12),(−12,−32).\displaystyle (1,0),\quad(-1,-1),\quad\left(\tfrac12,\tfrac12\right),\quad\left(-\tfrac12,-\tfrac32\right).

a2+bc=1a^2+bc=1よりA2=EA^2=E。P2+P−EP^2+P-EをAAとEEの一次結合にまとめ、b≠0b\ne0を使って係数を比較する。t=y+12\displaystyle t=y+\frac12と置くとt2=1t^2=1またはt2=14\displaystyle t^2=\frac14となり、対応する四組が全解。

この問題で使う考え方

  • 行列の成分計算
  • 一次独立な行列の係数比較
  • 置換と因数分解

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