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名古屋大学/2008年度

名古屋大学 2008年 数学 第1問解答・解説

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1問題

名古屋大学2008年度第1問

a, b, c を実数として、f(x)=x^4+ax^3+bx^2+cx+2 とする。行列 A = [[−1, −1], [1, −1]] と単位行列 E に対して、A^4+aA^3+bA^2+cA+2E=O(ただし O は零行列)とする。

(1) b, c を a を用いて表せ。

(2) 方程式 f(x)=0 が少なくとも1つ正の解を持つとき、a のとりうる値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    b=2a−1,c=2a−2b=2a−1, c=2a−2
  • (2)
    a≦0

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 行列 AAは A2+2A+2E=OA^2+2A+2E=O を満たす。したがってA2=−2A−2EA^2=-2A-2E、A3=2A+4EA^3=2A+4E、A4=−4EA^4=-4E。これを条件式に代入すると (2a−2b+c)A+(4a−2b−2)E=O.(2a-2b+c)A+(4a-2b-2)E=O. AAとEEは一次独立なので、係数をそれぞれ0とおく。4a−2b−2=04a-2b-2=0より b=2a−1.b=2a-1. また2a−2b+c=02a-2b+c=0より c=2b−2a=2a−2.c=2b-2a=2a-2.

(2) 上の関係を代入して因数分解すると f(x)=x4+ax3+(2a−1)x2+(2a−2)x+2=(x2+2x+2)(x2+(a−2)x+1).f(x)=x^4+ax^3+(2a-1)x^2+(2a-2)x+2 =(x^2+2x+2)(x^2+(a-2)x+1). 実数xxではx2+2x+2=(x+1)2+1>0x^2+2x+2=(x+1)^2+1>0だから、正の解はg(x)=x2+(a−2)x+1=0g(x)=x^2+(a-2)x+1=0の解に限る。解の積は1なので実数解は同符号。正の解をもつための必要十分条件は、判別式が0以上で、解の和2−a2-aが正となること: (a−2)2−4=a(a−4)≧0,2−a>0.(a-2)^2-4=a(a-4)\ge0,\qquad 2-a>0. 前者はa≦0a\le0またはa≧4a\ge4、後者はa<2a<2。共通範囲は a≦0.a\le0. a=0a=0ではg(x)=(x−1)2g(x)=(x-1)^2となり、正の解x=1x=1をもつので端点も含む。

AAの二次関係からA3,A4A^3,A^4を一次式に直し、行列AAと単位行列の係数を比較してb,cb,cを求める。得た係数を四次式に代入すると、常に正の二次式と、定数項1の二次式に因数分解できる。正の根の条件を判別式と根の和で判定する。

この問題で使う考え方

  • 行列の漸化関係
  • 係数比較
  • 判別式と解と係数の関係

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