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名古屋大学/2008年度

名古屋大学 2008年 数学 第3問解答・解説

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1問題

名古屋大学2008年度第3問

曲線 C: y=log x 上の点 P(a, log a)、点 Q(b, log b) (1<a<b) をとる。 点 P, Q から x 軸に下ろした2本の垂線と x 軸および曲線 C で囲まれた部分の面積を S とする。 点 P, Q から y 軸に下ろした2本の垂線と y 軸および曲線 C で囲まれた部分の面積を T とする。 このとき、S=T となるように b がとれる a の値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 1<a<e1<a<e

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 面積を積分で表すと S=∫ablog⁡x dx=[xlog⁡x−x]ab=blog⁡b−b−alog⁡a+a,T=∫log⁡alog⁡bey dy=b−a.\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_a^b\log x\,dx =\left[x\log x-x\right]_a^b =b\log b-b-a\log a+a,\\ T&=\int_{\log a}^{\log b}e^y\,dy=b-a. \end{aligned} したがって S=T、すなわち blog⁡b−2b=alog⁡a−2a.S=T\text{、すなわち } b\log b-2b=a\log a-2a. ここで h(x)=xlog⁡x−2x (x>1)h(x)=x\log x-2x\ (x>1) とおくと、条件は h(b)=h(a)h(b)=h(a) である。 h′(x)=log⁡x−1h'(x)=\log x-1 より、hh は 1<x<e1<x<e で減少し、x>ex>e で増加する。したがって h(e)h(e) が最小値。

1<a<e1<a<e なら h(a)>h(e)h(a)>h(e)。hh は x≧ex\ge e で連続かつ単調増加し、 lim⁡x→∞h(x)=∞\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}h(x)=\infty なので、h(b)=h(a)h(b)=h(a) を満たす b>e>ab>e>a がただ一つ存在する。

a=ea=e では b>ab>a なら h(b)>h(e)h(b)>h(e)。また a>ea>e でも b>ab>a なら h(b)>h(a)h(b)>h(a)。よってこの場合は解がない。したがって求める範囲は 1<a<e.1<a<e.

S=∫ablog⁡x dx\displaystyle S=\int_a^b\log x\,dx、T=∫log⁡alog⁡bey dy\displaystyle T=\int_{\log a}^{\log b}e^y\,dy と表す。面積の等式は h(b)=h(a)h(b)=h(a)、h(x)=xlog⁡x−2xh(x)=x\log x-2x に帰着する。hh は 11 から ee まで減少し、ee 以降は増加して無限大へ向かうため、b>ab>a で等値をとれるのは 1<a<e1<a<e に限る。

この問題で使う考え方

  • 逆関数による水平断面積
  • 定積分で面積を表す
  • 導関数で単調性と値域を判定

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