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名古屋大学/2008年度

名古屋大学 2008年 数学 第4問解答・解説

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1問題

名古屋大学2008年度第4問

問題4は選択問題である。次の(A)(B)のいずれか一方を選択して解答せよ。どちらを選択したかを答案紙4の所定の欄に記入せよ。 4 (A) 次の問に答えよ。

(1) 3x+2y≦2008 を満たす0以上の整数の組(x,y)の個数を求めよ。

(2) x/2+y/3+z/6≦10 を満たす0以上の整数の組(x,y,z)の個数を求めよ。 4 (B) 袋Aの中に赤玉と白玉がそれぞれ4つ入っていることと、袋Bの中に赤玉3つと白玉2つが入っていることが分かっている。

(1) 袋Bから2つの玉を取り出すとき、取り出される赤玉の個数の期待値を求めよ。

(2) 袋Aから3つの玉を取り出し、そのあと袋Bから2つの玉を取り出す。その5つの玉のうち赤玉が3つである確率を求めよ。

(3) 袋Aから3つの玉を取り出したあとで、2つの玉を袋Aから取り出すかあるいは2つの玉を袋Bから取り出すかのどちらかを選択できるとする。できるだけ多くの赤玉を取り出そうと選択したとき、最終的に取り出される赤玉の個数の期待値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 4(A)(1)
    337010
  • 4(A)(2)
    7106
  • 4(B)(1)
    6/5
  • 4(B)(2)
    11/28
  • 4(B)(3)
    191/70

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問題文は4(A),(B)の一方を選択する形式なので、両方を独立に確認した。

【4(A)】 (1) yを固定すると、xは 0≦x≦⌊(2008−2y)/3⌋0\le x\le\lfloor(2008−2y)/3\rfloor で、y=0,…,1004。したがって N=∑y=01004(⌊2008−2y3⌋+1).\displaystyle N=\sum\limits _{y=0}^{1004}\left(\left\lfloor\frac{2008−2y}{3}\right\rfloor+1\right). yを3で割った余りで分けると、y=3q (q=0,…,334) の寄与は 670−2q670−2q で合計112560、y=3q+1 (q=0,…,334) および y=3q+2 (q=0,…,334) はそれぞれ 669−2q669−2q で合計112225ずつ。よって N=337010N=337010。

(2) xを固定し Nx=60−3xN_x=60−3x とおく。yを選べばzは 0≦z≦Nx−2y0\le z\le N_x−2y であり、yごとの個数は Nx−2y+1N_x−2y+1。NxN_xが偶数のx=2j (j=0,…,10) では寄与が (31−3j)2(31−3j)^2、奇数のx=2j+1 (j=0,…,9) では (29−3j)(30−3j)(29−3j)(30−3j)。したがって N=∑j=010(31−3j)2+∑j=09(29−3j)(30−3j)=3806+3300=7106.\displaystyle N=\sum\limits _{j=0}^{10}(31−3j)^2+\sum\limits _{j=0}^{9}(29−3j)(30−3j)=3806+3300=7106.

【4(B)】 (1) 袋Bの赤玉数の期待値は、超幾何分布の期待値より 2⋅35=65\displaystyle 2\cdot\frac35=\frac65。

(2) 袋Aから3個取り出した赤玉数rの確率は PA(0)=PA(3)=114,PA(1)=PA(2)=37.\displaystyle P_A(0)=P_A(3)=\frac1{14},\qquad P_A(1)=P_A(2)=\frac37. 袋Bから2個の赤玉をj個取り出す確率は PB(0)=110,PB(1)=35,PB(2)=310\displaystyle P_B(0)=\frac1{10},P_B(1)=\frac35,P_B(2)=\frac3{10}。合計3個となる場合は(r,j)=(1,2),(2,1),(3,0)なので P=37310+3735+114110=1128.\displaystyle P=\frac37\frac3{10}+\frac37\frac35+\frac1{14}\frac1{10}=\frac{11}{28}.

(3) 最初の3個で赤玉をr個得たとき、袋Aから追加で2個取り出す場合の赤玉期待値は 2(4−r)/52(4−r)/5、袋Bからの期待値は常に 6/56/5。最適な条件付き期待値を選ぶと、r=0では袋Aから8/5個、r=1ではどちらも65\displaystyle \frac{6}{5}個、r=2,3では袋Bから65\displaystyle \frac{6}{5}個が期待値となる。最初の3個の赤玉も含む期待値は ∑r=03PA(r)(r+max⁡{2(4−r)5,65})=19170.\displaystyle \sum\limits _{r=0}^3P_A(r)\left(r+\max\left\{\frac{2(4−r)}5,\frac65\right\}\right)=\frac{191}{70}.

(A)は各変数を順に固定して整数解の数を和として数える。(B)は超幾何分布と場合分けを使い、選択時には最初の3個で得た赤玉数に応じて追加抽出の期待値を比較する。

この問題で使う考え方

  • 偶奇による場合分け
  • 有限和
  • 超幾何分布
  • 条件付き期待値の比較

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