対数を自然対数とする。u>1 とおき、接線を t(x)=logu+(x−u)/u、線分 AP を含む直線を c(x)=u−1logu(x−1) とする。logx は x>0 で上に凸((logx)′′=−1/x2<0)なので、1≦x≦u では接線が曲線の上、弦が曲線の下にある。
(1) よって、部分積分による ∫logxdx=xlogx−x を用いると、 S1(u)=∫1u(logu+ux−u−logx)dx=(u−1)logu−2u(u−1)2−(ulogu−u+1)=u−1−logu−2u(u−1)2.
一方、 S2(u)=∫1u(logx−u−1logu(x−1))dx=ulogu−u+1−2u−1logu=2u+1logu−(u−1). したがって、 S(u)=S1(u)−S2(u)=2(u−1)−2u(u−1)2−2u+3logu=23u−2−u−1−(u+3)logu.
(2) 微分すると S′(u)=21(2−u3+u21−logu),S′′(u)=2u3−u2+3u−2=−2u3(u−1)(u−2). u>1 で分母は正であり、1<u<2 では S′′(u)>0、u>2 では S′′(u)<0 だから、凹凸が変わるのは u=2 のみである。 S(2)=47−25log2, 従って変曲点は (2,47−25log2)。
(3) S′ は 1<u<2 で増加し、S′(1)=0(式の連続延長)より 1<u<2 で正である。また log2=∫12xdx<∫1223−xdx=43(差 23−x−x1=2x(x−1)(2−x) は区間内部で正)なので、S′(2)=21(43−log2)>0。一方、u>2 では S′′(u)<0 より S′ は厳密に減少し、u→∞limS′(u)=−∞。したがって中間値の定理と厳密減少性から、α>2 かつ S′(α)=0 を満たす α がただ一つ存在する。 S′(α)=0すなわちlogα=2−α3+α21. S′(u)>0 は 1<u<α、S′(u)<0 は u>α であるから、S は u=α でただ一つの極大値をとる。さらに u↓1limS(u)=0 かつ 1<u<2 で S′(u)>0 より S(2)>0。ゆえに S(α)>S(2)>0 であり、その極大値は正である。