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長崎大学/2003年度/前期

長崎大学 2003年 数学 第1問解答・解説

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1問題

長崎大学2003年度第1問

定数 a,ba,b と関数 f(x)f(x) が ∫2xf(t) dt=(x−a)(x2+x+b)\displaystyle \int_2^x f(t)\,dt=(x-a)(x^2+x+b) をみたすとする。次の問いに答えなさい。

(1) y=f(x)y=f(x) のグラフが点 (−1,4)(-1,4) を通るとき、方程式 f(x)=0f(x)=0 の解を求めなさい。

(2) 定数 aa が負のとき、y=f(x)y=f(x) のグラフは、aa の値に関係なく定点を通ることを示し、その定点の座標を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    連続性を加えた場合のみ: (a,b)=(2,1)(a,b)=(2,1)で根 −13,1\displaystyle -\frac13,1; (9,−6)(9,-6)で根 8±1093\displaystyle \frac{8\pm\sqrt{109}}{3}
  • (2)
    連続性を加えた場合のみ定点 (−12,−254)\displaystyle (-\frac12,-\frac{25}{4}); 原文だけでは一意に定まらない

3解答

解答を見る途中式つきの解答

原文の条件について。問題文には ff の連続性などが明記されていない。積分は一点での関数値を変えても変化しない。例えば a=2,b=1a=2,b=1 とし g(x)=3x2−2x−1g(x)=3x^2-2x-1 とおいて、f(x)=g(x)f(x)=g(x)(x≠0x\ne0),f(0)=0f(0)=0 と定めても積分式は同じで、f(−1)=4f(-1)=4 のままだが、f(x)=0f(x)=0 には x=0x=0 も加わる。従って原文だけでは点ごとの ff や零点は一意に定まらない。

以下は ff が連続であると追加仮定した場合の解である。このとき微積分の基本定理を使える。F(x)=∫2xf(t) dt\displaystyle F(x)=\int_2^x f(t)\,dt とおくと、F(2)=0F(2)=0 より (2−a)(6+b)=0.(2-a)(6+b)=0. また f(x)=F′(x)f(x)=F'(x) だから f(x)=3x2+(2−2a)x+b−a.f(x)=3x^2+(2-2a)x+b-a.

(1) f(−1)=4f(-1)=4 より 1+a+b=41+a+b=4、すなわち a+b=3a+b=3。これと (2−a)(6+b)=0(2-a)(6+b)=0 を合わせると、(a,b)=(2,1)(a,b)=(2,1) または (9,−6)(9,-6) である。前者では f(x)=3x2−2x−1=(3x+1)(x−1)f(x)=3x^2-2x-1=(3x+1)(x-1) なので x=−13,1\displaystyle x=-\frac13,1。後者では f(x)=3x2−16x−15f(x)=3x^2-16x-15 となり、解の公式から x=8−1093,x=8+1093.\displaystyle x=\frac{8-\sqrt{109}}{3},\qquad x=\frac{8+\sqrt{109}}{3}.

(2) この小問では条件は a<0a<0 であり、(1) の f(−1)=4f(-1)=4 は仮定しない。a<0a<0 なら a≠2a\ne2 だから、(2−a)(6+b)=0(2-a)(6+b)=0 より b=−6b=-6。従って f(x)=3x2+(2−2a)x−6−a=3x2+2x−6−a(2x+1).f(x)=3x^2+(2-2a)x-6-a=3x^2+2x-6-a(2x+1). x=−12\displaystyle x=-\frac12 とすれば 2x+1=02x+1=0 なので f ⁣(−12)=34−1−6=−254,\displaystyle f\!\left(-\frac12\right)=\frac34-1-6=-\frac{25}{4}, すべての a<0a<0 に対してグラフは (−12,−254)\displaystyle \left(-\frac12,-\frac{25}{4}\right) を通る。以上の各結論は、追加した連続性の仮定の下でのものである。

この問題で使う考え方

  • 端点代入
  • 連続性を仮定したFTC
  • 係数比較
  • 判別式

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