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東邦大学/2003年度/一般

東邦大学 2003年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東邦大学2003年度第1問

以下の ア\boxed{\text{ア}} から コ\boxed{\text{コ}} にあてはまる数値を該当する解答欄に記入せよ(途中の計算を示す必要はない)。

(1) x,yx,y を実数とするとき (x2+2x+4)(y2−4y+15)(x^{2}+2x+4)(y^{2}-4y+15) の最小値は ア\boxed{\text{ア}} である。

(2) 1,2,3,4,5,6,71,2,3,4,5,6,7 の中から異なる3個の数字を並べて3桁の整数をつくる。このうち,偶数の個数は イ\boxed{\text{イ}} 個である。

(3) 自然数 nn に対して集合 An,BnA_n,B_n を An={x∣n2≦x≦2n+14},Bn={x∣910n≦x≦9n+210}\displaystyle A_n=\left\{x\mid \frac{n}{2}\leq x\leq\frac{2n+1}{4}\right\},\qquad B_n=\left\{x\mid \frac{9}{10}n\leq x\leq\frac{9n+2}{10}\right\} とする。A=A1∪A2∪A3, B=B1∪B2∪B3A=A_1\cup A_2\cup A_3,\ B=B_1\cup B_2\cup B_3 としたとき,A∩BA\cap B に含まれる数の最大値は ウ\boxed{\text{ウ}} である。

(4) A=(1110),B=(0111),C=(100−1)A=\begin{pmatrix}1&1\\1&0\end{pmatrix},\quad B=\begin{pmatrix}0&1\\1&1\end{pmatrix},\quad C=\begin{pmatrix}1&0\\0&-1\end{pmatrix} とするとき,A8−B8=エ CA^{8}-B^{8}=\boxed{\text{エ}}\,C である。

(5) 方程式 9log⁡x2+log⁡2x=69\log_{x}2+\log_{2}x=6 の解は x=オx=\boxed{\text{オ}} である。

(6) 2sin⁡xcos⁡x+32(sin⁡x+cos⁡x)+52\sin x\cos x+3\sqrt{2}(\sin x+\cos x)+5 のとり得る値の最大値は 力\boxed{\text{力}} である。

(7) lim⁡x→01x2(1−1cos⁡2x)\displaystyle \lim\limits _{x\to0}\frac{1}{x^{2}}\left(1-\frac{1}{\cos^{2}x}\right) の値は キ\boxed{\text{キ}} である。

(8) xyxy 平面上に3点 O(0,0),A(3,0),B(1,1)O(0,0),A(3,0),B(1,1) をとる。実数 s,ts,t が s≧0, t≧0, s+2t≦1s\geq0,\ t\geq0,\ s+2t\leq1 を満たして動くとき, OP→=sOA→+tOB→\overrightarrow{OP}=s\overrightarrow{OA}+t\overrightarrow{OB} によって定まる点 PP の動く範囲の面積は ク\boxed{\text{ク}} である。

(9) 点 (−1,0)(-1,0) を通り傾きが正の直線 ℓ\ell と,原点 (0,0)(0,0) を中心とする半径1の円 CC について,ℓ\ell の CC の内部にある部分の長さが 12\displaystyle \frac{1}{2} とすると,ℓ\ell の傾きは ケ\boxed{\text{ケ}} である。

(10) 放物線 y=x2−4y=x^{2}-4 の点 (−2,0)(-2,0) における接線と,この放物線および yy 軸によって囲まれる部分の面積は コ\boxed{\text{コ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ア=33;=33;
    (2) イ=90;=90;
    (3) ウ=1110;\displaystyle =\frac{11}{10};
    (4) エ=21;=21;
    (5) オ=8;=8;
    (6) 力=12;=12;
    (7) キ=−1;=-1;
    (8) ク=34;\displaystyle =\frac34;
    (9) ケ=15;=\sqrt{15};
    (10) コ=83\displaystyle =\frac83

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 平方完成すると x2+2x+4=(x+1)2+3≧3,y2−4y+15=(y−2)2+11≧11.x^2+2x+4=(x+1)^2+3\geq3,\qquad y^2-4y+15=(y-2)^2+11\geq11. 両因子は正で、それぞれの最小値は同時に x=−1,y=2x=-1,y=2 でとる。したがって積の最小値は 3⋅11=333\cdot11=33 である。

(2) 3桁の整数が偶数となるには一の位が 2,4,62,4,6 のいずれかである。一の位を3通りに選ぶと、百の位は残り6通り、十の位は残り5通りだから、求める個数は 3⋅6⋅5=90.3\cdot6\cdot5=90.

(3) 各集合の要素xの範囲は A1: 12≦x≦34,A2: 1≦x≦54,A3: 32≦x≦74,B1: 910≦x≦1110,B2: 95≦x≦2,B3: 2710≦x≦2910.\displaystyle \begin{aligned} &A_1:\ \tfrac12\le x\le\tfrac34,\quad A_2:\ 1\le x\le\tfrac54,\quad A_3:\ \tfrac32\le x\le\tfrac74,\\ &B_1:\ \tfrac9{10}\le x\le\tfrac{11}{10},\quad B_2:\ \tfrac95\le x\le2,\quad B_3:\ \tfrac{27}{10}\le x\le\tfrac{29}{10}. \end{aligned} これらを比べるとAAとBBの共通部分はA2A_2とB1B_1の共通部分に一致し、1≦x≦1110\displaystyle 1\le x\le\tfrac{11}{10} を満たす数全体である。よって最大値は 1110\displaystyle \frac{11}{10} である。

(4) 行列の積を繰り返して計算する。まず A2=A+I,B2=B+IA^2=A+I,\qquad B^2=B+I である。よってそれぞれ X=A,BX=A,B について Xr+2=Xr+1+XrX^{r+2}=X^{r+1}+X^r が成り立つ。これを X0=IX^0=I, X1=XX^1=X から順に用いると A8=(34212113),B8=(13212134).A^8=\begin{pmatrix}34&21\\21&13\end{pmatrix},\qquad B^8=\begin{pmatrix}13&21\\21&34\end{pmatrix}. したがって A8−B8=(2100−21)=21C,A^8-B^8=\begin{pmatrix}21&0\\0&-21\end{pmatrix}=21C, ゆえに エ=21\text{エ}=21 である。

(5) 定義域は x>0, x≠1x>0,\ x\ne1 である。t=log⁡2xt=\log_2x とおくと t≠0t\ne0 かつ log⁡x2=1/t\log_x2=1/t なので、方程式は 9t+t=6すなわちt2−6t+9=0すなわちt=3.\displaystyle \frac9t+t=6\quad\text{すなわち}\quad t^2-6t+9=0\quad\text{すなわち}\quad t=3. よって x=23=8x=2^3=8 であり、定義域も満たす。

(6) u=sin⁡x+cos⁡x=2sin⁡(x+π4)\displaystyle u=\sin x+\cos x=\sqrt2\sin(x+\frac\pi4) とおけば −2≦u≦2-\sqrt2\leq u\leq\sqrt2 である。また 2sin⁡xcos⁡x=u2−12\sin x\cos x=u^2-1 より、与式は u2+32u+4u^2+3\sqrt2u+4 となる。ここで u2+32u+4−12=(u−2)(u+42)≦0u^2+3\sqrt2u+4-12=(u-\sqrt2)(u+4\sqrt2)\leq0 である(u−2≦0u-\sqrt2\leq0, u+42>0u+4\sqrt2>0)。等号は u=2u=\sqrt2 のときに成り立つので、最大値は 1212 である。

(7) x≠0x\ne0 で 1x2(1−1cos⁡2x)=−(tan⁡xx)2.\displaystyle \frac1{x^2}\left(1-\frac1{\cos^2x}\right)=-\left(\frac{\tan x}{x}\right)^2. tan⁡xx=sin⁡xxcos⁡x→1\displaystyle \frac{\tan x}{x}=\frac{\sin x}{x\cos x}\to1 より、極限値は −1-1 である。

(8) 条件を満たす (s,t)(s,t) の範囲は、頂点 (0,0),(1,0),(0,12)\displaystyle (0,0),(1,0),(0,\frac12) をもつ三角形である。写像 OP→=s(3,0)+t(1,1)=(3s+t,t)\overrightarrow{OP}=s(3,0)+t(1,1)=(3s+t,t) によって、これらはそれぞれ (0,0),(3,0),(12,12)\displaystyle (0,0),(3,0),(\frac12,\frac12) に移る。像も三角形であり、底辺の長さは3、高さは 12\displaystyle \frac12 だから、その面積は 12⋅3⋅12=34.\displaystyle \frac12\cdot3\cdot\frac12=\frac34.

(9) 傾きを m>0m>0 とし、直線を y=m(x+1)y=m(x+1) と表す。円周上の点 (−1,0)(-1,0) から傾きの方向へ単位距離進む単位ベクトルは (1,m)1+m2\displaystyle \frac{(1,m)}{\sqrt{1+m^2}} である。そこから距離 λ\lambda の点は (−1+λ1+m2,mλ1+m2)\displaystyle \left(-1+\frac{\lambda}{\sqrt{1+m^2}},\frac{m\lambda}{\sqrt{1+m^2}}\right) であり、円周上にある条件を代入すると λ(λ−21+m2)=0\displaystyle \lambda(\lambda-\frac{2}{\sqrt{1+m^2}})=0 を得る。二つの交点間の距離、すなわち円の内部にある部分の長さは 21+m2\displaystyle \frac{2}{\sqrt{1+m^2}} である。これが 12\displaystyle \frac12 だから 1+m2=4\sqrt{1+m^2}=4。m>0m>0 より傾きは 15\sqrt{15} である。

(10) 放物線の導関数は 2x2x なので、(−2,0)(-2,0) における接線は y=−4(x+2)y=-4(x+2) である。−2≦x≦0-2\leq x\leq0 で放物線と接線の差は (x2−4)−(−4(x+2))=(x+2)2≧0.(x^2-4)-(-4(x+2))=(x+2)^2\geq0. よって、求める面積は ∫−20(x+2)2 dx=83.\displaystyle \int_{-2}^{0}(x+2)^2\,dx=\frac83.

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