(1) △ ABCにおいて AB=2, AC=3, BC=4 であるから,余弦定理より cos∠BAC=2⋅AB⋅ACAB2+AC2−BC2=2⋅2⋅322+32−42=124+9−16=−41.
(2) cos∠ BAC=-41<0 より ∠ BAC は鈍角であるが,sin∠ BAC>0 であることに変わりはないので, sin∠BAC=1−(−41)2=1615=415. △ ABC の面積は S=21⋅AB⋅AC⋅sin∠BAC=21⋅2⋅3⋅415=4315. P は辺AB 上,Q は辺AC 上の点で,AP=x (0<x≦2), AQ=y (0<y≦3) とすると, △APQ=21⋅x⋅y⋅sin∠BAC=815xy. 線分PQが△ABCの面積を2等分する条件は△APQ=21Sであるから, 815xy=21⋅4315=8315ならばxy=3.(∗) Pが辺AB上,Qが辺AC上を動くという条件と(∗)を両立させるには,y=x3 (0<y≦3)よりx≧1,またx≦2であることが必要十分であるから, 1≦x≦2,y=x3,23≦y≦3. 次に△APQにおいて,頂角∠PAQ=∠BACであるから余弦定理より PQ2=x2+y2−2xycos∠BAC=x2+y2−2xy(−41)=x2+y2+2xy. k=x−yとおくとx2+y2=(x−y)2+2xy=k2+2xyであり,(∗)のxy=3を用いると x2+y2=k2+6,2xy=23. ゆえに PQ2=k2+6+23=k2+215. PQ>0であるから, PQ=k2+215(k=x−y).
(3) (2)の結果PQ2=k2+215より,PQの最大・最小はk2の最大・最小と対応する。そこで1≦x≦2における k=k(x)=x−x3 の値域を調べる。1≦x1<x2≦2のとき, k(x2)−k(x1)=(x2−x1)+3(x11−x21)=(x2−x1)+x1x23(x2−x1)=(x2−x1)(1+x1x23)>0 であるから,k(x)は1≦x≦2で単調増加である。ゆえにk(x)は連続関数として k(1)=1−3=−2,k(2)=2−23=21 の間のすべての値を過不足なくとり,kの値域は −2≦k≦21 である。この区間にはk=0(1≦x=3≦2に対応)が含まれるから,k2の最小値はk=0のとき0である。また∣−2∣=2>21=21であるから,k2の最大値はk=−2(x=1,y=3)のとき4である。したがって 215≦PQ2≦215+4=223. k=0はx=y=3(このときxy=3を満たし,1≦3≦2なので実現可能)で成り立つので, PQmin=215=230(x=y=3 のとき), k=−2はx=1, y=3(すなわちPがABの中点,Q=C)で成り立つので, PQmax=223=246(x=1,y=3 のとき). (検算:座標をA=(0,0),B=(2,0),C=(−43,4315)ととるとAB=2,AC=3かつBC2=(411)2+(4315)2=16となりBC=4と一致する。x=1,y=3のときP=(1,0),Q=CでPQ2=(47)2+(4315)2=223,x=y=3のときP=(3,0),Q=3(−41,415)でPQ2=1675+1645=215となり,いずれも上の結果と一致する。)