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高知大学/2021年度/前期

高知大学 2021年 数学 第1問解答・解説

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1問題

高知大学2021年度第1問

実数 xx に対して、f(x)=−14x3+3x\displaystyle f(x)=-\frac{1}{4}x^{3}+3x とおく。このとき、次の問いに答えよ。(100点)

(1) y=f(x)y=f(x) のグラフをかけ。

(2) f(x−2)=f(x)f(x-2)=f(x) をみたす実数 xx をすべて求めよ。

(3) 実数 ss に対して、f(x)f(x) の x≦sx\leq s の範囲における最小値を g(s)g(s) とおく。このとき、t=g(s)t=g(s) のグラフをかけ。

(4) 実数 ss に対して、f(x)f(x) の s−2≦x≦ss-2\leq x\leq s の範囲における最小値を h(s)h(s) とおく。このとき、t=h(s)t=h(s) のグラフをかけ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 極小点は (−2,−4)(-2,-4)、極大点は (2,4)(2,4)、x切片は x=−23,0,23x=-2\sqrt3,0,2\sqrt3。左上から極小点、極大点を通って右下へ進む三次曲線。 / (2) x=1−333,1+333\displaystyle x=1-\frac{\sqrt{33}}3,\quad1+\frac{\sqrt{33}}3 / (3) g(s)={f(s)(s≦−2),−4(−2≦s≦4),f(s)(s≧4)g(s)=\begin{cases}f(s)&(s\le-2),\\-4&(-2\le s\le4),\\f(s)&(s\ge4)\end{cases} / (4) α=1+333\displaystyle \alpha=1+\frac{\sqrt{33}}3 とすると、h(s)={f(s)(s≦−2),−4(−2≦s≦0),f(s−2)(0≦s≦α),f(s)(s≧α)h(s)=\begin{cases}f(s)&(s\le-2),\\-4&(-2\le s\le0),\\f(s-2)&(0\le s\le\alpha),\\f(s)&(s\ge\alpha)\end{cases}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 関数を微分すると f′(x)=−34x2+3=34(4−x2)\displaystyle f'(x)=-\frac34x^2+3=\frac34(4-x^2) となる。したがって、x<−2x<-2 で減少し、−2<x<2-2<x<2 で増加し、x>2x>2 で減少する。よって f(−2)=−4,f(2)=4f(-2)=-4,\qquad f(2)=4 より、(−2,−4)(-2,-4) は極小点、(2,4)(2,4) は極大点である。また、 f(x)=x4(12−x2)\displaystyle f(x)=\frac{x}{4}(12-x^2) から、xx 切片は −23,0,23-2\sqrt3,0,2\sqrt3 である。さらに、x→−∞x\to-\infty で f(x)→+∞f(x)\to+\infty、x→+∞x\to+\infty で f(x)→−∞f(x)\to-\infty だから、これらの点と増減をもとに左上から右下へ進む曲線を描けばよい。

(2) 差を計算すると f(x−2)−f(x)=−14((x−2)3−x3)+3((x−2)−x)=32x2−3x−4.\displaystyle \begin{aligned} f(x-2)-f(x)&=-\frac14\bigl((x-2)^3-x^3\bigr)+3\bigl((x-2)-x\bigr)\\ &=\frac32x^2-3x-4. \end{aligned} したがって、求める条件は 3x2−6x−8=03x^2-6x-8=0 である。解の公式より x=6±36+966=1±333.\displaystyle x=\frac{6\pm\sqrt{36+96}}6=1\pm\frac{\sqrt{33}}3. この二つの値では上の差が 00 となるため、求める解は x=1−333, 1+333\displaystyle x=1-\frac{\sqrt{33}}3,\ 1+\frac{\sqrt{33}}3 である。

(3) x→−∞x\to-\infty で f(x)→+∞f(x)\to+\infty なので、範囲 x≦sx\le s で最小値をとる。s≦−2s\le-2 のとき、ff は x≦sx\le s で減少するから、最小値は右端でとり g(s)=f(s)g(s)=f(s) である。s≧−2s\ge-2 なら範囲に極小点 x=−2x=-2 が含まれ、f(−2)=−4f(-2)=-4 となる。ここで f(s)+4=14(s+2)2(4−s)\displaystyle f(s)+4=\frac14(s+2)^2(4-s) だから、−2≦s≦4-2\le s\le4 では f(s)≧−4f(s)\ge-4、s≧4s\ge4 では f(s)≦−4f(s)\le-4 である。したがって g(s)={f(s)(s≦−2),−4(−2≦s≦4),f(s)(s≧4)g(s)=\begin{cases} f(s)&(s\le-2),\\ -4&(-2\le s\le4),\\ f(s)&(s\ge4) \end{cases} となる。グラフは、t=f(s)t=f(s) の s≦−2s\le-2 と s≧4s\ge4 の部分を、点 (−2,−4)(-2,-4) から (4,−4)(4,-4) までの水平線分でつないだものである。

(4) s≦−2s\le-2 ではs−2≦x≦ss-2\le x\le s の範囲で ff は減少するので、最小値は右端でとり h(s)=f(s)h(s)=f(s) である。−2≦s≦0-2\le s\le0 では区間が −2-2 を含み、区間内の他の点では関数値が −4-4 以上だから、h(s)=−4h(s)=-4 となる。0≦s≦20\le s\le2 では s−2≦x≦ss-2\le x\le s ならば −2≦x≦2-2\le x\le2 であり、ff はこの区間で増加するため、最小値は左端でとり h(s)=f(s−2)h(s)=f(s-2) である。

2≦s≦42\le s\le4 では、ff は s−2≦x≦2s-2\le x\le2 の範囲で増加し、2≦x≦s2\le x\le s の範囲で減少する。したがって、最小値は両端の関数値の小さい方である。両端の値の差は f(s−2)−f(s)=32s2−3s−4\displaystyle f(s-2)-f(s)=\frac32s^2-3s-4 であり、その零点は s=1±333\displaystyle s=1\pm\frac{\sqrt{33}}3 である。この範囲にある零点を α=1+333\displaystyle \alpha=1+\frac{\sqrt{33}}3 とする。s=2s=2 では f(s−2)<f(s)f(s-2)<f(s) であり、差の二次式は 2≦s<α2\le s<\alpha で負、α<s≦4\alpha<s\le4 で正だから、2≦s≦α2\le s\le\alpha では左端の値、α≦s≦4\alpha\le s\le4 では右端の値が小さい。s≧4s\ge4 では区間全体で x≧2x\ge2 となり、ff は減少するので、やはり h(s)=f(s)h(s)=f(s) となる。以上より h(s)={f(s)(s≦−2),−4(−2≦s≦0),f(s−2)(0≦s≦α),f(s)(s≧α)h(s)=\begin{cases} f(s)&(s\le-2),\\ -4&(-2\le s\le0),\\ f(s-2)&(0\le s\le\alpha),\\ f(s)&(s\ge\alpha) \end{cases} である。境界では各式の値が一致する。切替点では f(α−2)=f(α)=4339\displaystyle f(\alpha-2)=f(\alpha)=\frac{4\sqrt{33}}9 となり、ここでグラフは上昇から下降に転じる。これらの枝を順につないで t=h(s)t=h(s) のグラフを描けばよい。

(1)、(3)、(4)のグラフは、定義式の枝と境界点を示した別添図 diagram.svg にまとめた。

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小

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