高知大学/2025年度/前期
高知大学 2025年 数学 第2問解答・解説
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1問題
を実数とする。平面上の2つの曲線を次で定義する。とはで共有点を持ち,点において共通の接線を持つとする。さらに,はにおいて,1点で交わるとする。このとき,次の問いに答えよ。(100点)
(1) の値を求めよ。
(2) の値を求めよ。また,をを用いて表せ。
(3) とで囲まれた部分の面積を求めよ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2考え方
考え方を見る解き方の方針だけを確かめる
C1,C2の共通点Pにおける共通接線lの傾きがaによらず-3であることから、C1(x)-l(x)が(x+1)^2を因数に持つことを利用してaを決定する((1))。同様にC2もPで接線lに接することからC2(-1),C2'(-1)の条件式を立て、さらにx=3/2での一致条件を加えた連立方程式でp,q,rを決める((2))。C1-C2を因数分解して符号変化を調べ、囲まれた部分の の範囲を と確定し、(x-α)^2(x-β)型の定積分公式で面積を求め、原始関数による直接計算で検算した((3))。
3答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
4解答
解答を見る途中式つきの解答
(1) C_1:y=-x^3+ax^2+2ax+b, C_2:y=x^3+px^2+qx+r とする。 C_1'(x)=-3x^2+2ax+2a より C_1'(-1)=-3-2a+2a=-3 であり,これは a の値によらない。 P における共通接線 l の傾きは -3 であり, l:y=C_1(-1)-3(x+1) と書ける。 C_1(x)-l(x)=-x^3+ax^2+2ax+b-{(1-a+b)-3(x+1)}=-x^3+ax^2+(2a+3)x+(a+2) である。 l は C_1 に x=-1 で接する(重解)から,最高次係数 -1 に注意して C_1(x)-l(x)=-(x+1)^2(x-s) (s は C_1 と l のもう一方の交点の x 座標) と表せる。右辺を展開すると -(x+1)^2(x-s)=-x^3+(s-2)x^2+(1-2s)(-1)x であり,係数比較(定数項)から a+2=s, すなわち a=s-2 を得る(x^2,x の係数比較でも同じ式に帰着し矛盾しない)。 条件より C_1,C_2,l は x= でちょうど1点で交わるから,特に C_1 と l はここでも交わり,これが上記の第二の交点 s に他ならない。よって s= である。 したがって a=s-2=-2=-. (2) a=- のとき C_1:y=-x^3-x^2-x+b である。 y_P:=C_1(-1)=1-a+b=+b, l(x)=y_P-3(x+1)=-3x+b- (a=- を代入) さらに l=b-6 (C_1=b-6 とも一致することは直接代入で確認できる)。 C_2 もこの共通接線 l に x=-1 で接するので次の2条件を得る: C_2(-1)=C_1(-1): -1+p-q+r=+b (i) C_2'(-1)=-3: C_2'(x)=3x^2+2px+q, 3-2p+q=-3 q=2p-6 (ii) また C_1,C_2,l が x= で1点に交わる条件から C_2=b-6 : +p+q+r=b-6 (iii) (ii)を(i)(iii)に代入して r を消去すると (i)より r=+b-p+q=+b-p+(2p-6)=b+p- (iii)より r=b-6--p-(2p-6)=b--p 両者を等置して p+b-=b--p p= p=. よって q=2p-6=-5, r=b+p-=b-3. (検算: C_1(-1)=C_2(-1)=+b, C_1'(-1)=C_2'(-1)=-3, C_1=C_2=b-6 を直接代入で確認済み。) (3) C_1(x)-C_2(x)=(-x^3-x^2-x+b)-(x^3+x^2-5x+b-3)=-2x^3-x^2+4x+3. x=-1, x= は((1)(2)の設定より)ともに C_1-C_2=0 の解であり,実際 -2x^3-x^2+4x+3=-(x+1)^2(2x-3)=-2(x+1)^2 と因数分解できる(係数比較で確認)。 x=-1 は重解(接し,符号は変わらない), x= は単純解(横切る)である。 x では (x+1)^20, 0 だから C_1(x)-C_2(x)=-2(x+1)^20 で,等号は x=-1, のみ。 x> では C_1(x)-C_2(x)<0 で以後交わらないから, C_1 と C_2 が囲む部分は -1 x の一つの領域だけである。 面積 S は . 一般に (x-)^2(x-) dx=- (t=x- と置換すれば (t^3-Lt^2) dt=-=-, L=- で確かめられる)を =-1, =, L= に用いると (x+1)^2dx=-=-. よって S=-2=. (検算:多項式 -2x^3-x^2+4x+3 の原始関数 F(x)=--+2x^2+3x を用いて直接 F-F(-1)=-=+= と一致することを確認した。)
この問題で使う考え方
- 接線の方程式
- 定積分
- 定積分による面積
- 剰余・因数定理
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