本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

高知大学/2026年度/前期

高知大学 2026年 数学 第1問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

高知大学2026年度第1問

次の問いに答えよ。(100点)

(1) x2−4x+y2−6y+a=0x^2-4x+y^2-6y+a=0 を満たす実数の組 (x,y)(x,y) が存在しないような実数 aa の値の範囲を求めよ。

(2) 不等式 x2−4∣x∣+y2−6∣y∣−23≦0x^2-4|x|+y^2-6|y|-23\leq 0 の表す領域 DD を xyxy 平面上に図示せよ。

(3) 点 (5−35,45)(5-3\sqrt{5},4\sqrt{5}) が (2) の DD に属するかどうかを理由を付けて答えよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 方程式 x2−4x+y2−6y+a=0x^2-4x+y^2-6y+a=0 を平方完成すると (x−2)2+(y−3)2=13−a(x-2)^2+(y-3)^2=13-a となる。これは中心 (2,3)(2,3),半径 13−a\sqrt{13-a}(13−a>013-a>0 のとき)の円を表す方程式である。

これを満たす実数の組 (x,y)(x,y) が存在するのは,右辺が非負であり,かつそのときに限り,円周上の点として実現できるからである。すなわち 13−a≧0すなわちa≦1313-a\ge 0 \quad\text{すなわち}\quad a\le 13 のとき実数解 (x,y)(x,y) が存在し(a=13a=13 のときは唯一の点 (2,3)(2,3)),13−a<013-a<0 のときは左辺が非負であるのに対し右辺が負となり,実数解は存在しない。

よって,実数の組 (x,y)(x,y) が存在しないような aa の値の範囲は a>13\boxed{a>13}

(2) ∣x∣, ∣y∣|x|,\ |y| を含む式なので,x,yx,y の符号によって場合分けする。座標平面は xx 軸・yy 軸によって4つの部分(各象限,境界含む)に分けられる。

(i) x≧0, y≧0x\ge 0,\ y\ge 0 のとき(第1象限) ∣x∣=x, ∣y∣=y|x|=x,\ |y|=y であるから,不等式は x2−4x+y2−6y−23≦0x^2-4x+y^2-6y-23\le 0 と書ける。平方完成すると (x−2)2+(y−3)2≦36(x-2)^2+(y-3)^2\le 36 となり,これは中心 (2,3)(2,3),半径 66 の円の内部および周(円板)を表す。したがって、対応する部分 D1D_1 は x≧0,y≧0,(x−2)2+(y−3)2≦36x\ge0,\qquad y\ge0,\qquad (x-2)^2+(y-3)^2\le36 をすべて満たす点(x,y)(x,y)全体である。

(ii)〜(iv) 他の象限 同様に, x≦0, y≧0: ∣x∣=−x, ∣y∣=y より (x+2)2+(y−3)2≦36 (=D2)x\le0,\ y\ge0:\ |x|=-x,\ |y|=y \ \quad\text{より}\quad\ (x+2)^2+(y-3)^2\le36 \ (=D_2) x≦0, y≦0: ∣x∣=−x, ∣y∣=−y より (x+2)2+(y+3)2≦36 (=D3)x\le0,\ y\le0:\ |x|=-x,\ |y|=-y \ \quad\text{より}\quad\ (x+2)^2+(y+3)^2\le36 \ (=D_3) x≧0, y≦0: ∣x∣=x, ∣y∣=−y より (x−2)2+(y+3)2≦36 (=D4)x\ge0,\ y\le0:\ |x|=x,\ |y|=-y \ \quad\text{より}\quad\ (x-2)^2+(y+3)^2\le36 \ (=D_4) がそれぞれ対応する範囲である。DD は D1,D2,D3,D4D_1,D_2,D_3,D_4 を合わせた領域であり,もとの式が ∣x∣,∣y∣|x|,|y| のみで決まることから,DD は xx 軸・yy 軸(したがって原点)に関して対称である。

境界の形状(第1象限での詳細) 円 C1:(x−2)2+(y−3)2=36C_1:(x-2)^2+(y-3)^2=36 を x=2+6cos⁡θ, y=3+6sin⁡θx=2+6\cos\theta,\ y=3+6\sin\theta とパラメータ表示すると, x≧0すなわちcos⁡θ≧−13,y≧0すなわちsin⁡θ≧−12\displaystyle x\ge0 \quad\text{すなわち}\quad \cos\theta\ge -\tfrac13,\qquad y\ge0\quad\text{すなわち}\quad \sin\theta\ge-\tfrac12 であり,この2条件を同時に満たす θ\theta の範囲は −30∘≦θ≦arccos⁡ ⁣(−13) (≈109.47∘)\displaystyle -30^\circ\le\theta\le\arccos\!\left(-\tfrac13\right)\ (\approx109.47^\circ) である。両端の値は θ=−30∘: (x,y)=(2+33, 0),θ=arccos⁡(−13): (x,y)=(0, 3+42)\displaystyle \theta=-30^\circ:\ (x,y)=(2+3\sqrt3,\,0),\qquad \theta=\arccos(-\tfrac13):\ (x,y)=(0,\,3+4\sqrt2) であり(前者は y=0y=0 における C1C_1 との交点,後者は x=0x=0 における交点),この範囲の θ\theta に対応する弧が第1象限内での DD の境界である。この弧は θ=0∘\theta=0^\circ で最も右((8,3)(8,3))に,θ=90∘\theta=90^\circ で最も上((2,9)(2,9))に達する。

対称性より,第2象限の境界は円 (x+2)2+(y−3)2=36(x+2)^2+(y-3)^2=36 の対応する弧(点 (0,3+42)(0,3+4\sqrt2) から (−2,9),(−8,3)(-2,9),(-8,3) を通り (−2−33,0)(-2-3\sqrt3,0) まで),第3・第4象限も同様に円 (x+2)2+(y+3)2=36, (x−2)2+(y+3)2=36(x+2)^2+(y+3)^2=36,\ (x-2)^2+(y+3)^2=36 の対応する弧となる。

図示 以上より,領域 DD は次のような閉じた図形である:

・ xx 軸上の点 (2+33,0) (≈(7.20,0))(2+3\sqrt3,0)\ (\approx(7.20,0)) と (−2−33,0)(-2-3\sqrt3,0),および yy 軸上の点 (0,3+42) (≈(0,8.66))(0,3+4\sqrt2)\ (\approx(0,8.66)) と (0,−3−42)(0,-3-4\sqrt2) の4点で,隣り合う2つの円弧が滑らかにつながらない「角」を作る(DD の境界はこの4点でわずかに内側にへこむ)。

・ その間を,半径 66 の円弧が外側にふくらんで結び,各弧は (±8,±3)(\pm8,\pm3)(xx 座標の絶対値が最大の点)および (±2,±9)(\pm2,\pm9)(yy 座標の絶対値が最大の点)を通る。

・ 全体として原点・xx 軸・yy 軸に関して対称な,角の丸い十字(花びら状)の図形になる。境界を含む(≦\le なので)。

(原本の解答用紙には,この境界曲線と内部を塗った図を描けばよい。上記の4つの円の方程式と象限の制限,交点座標・通過点座標が図の根拠である。)

(3) 点 (5−35, 45)(5-3\sqrt5,\ 4\sqrt5) の符号を調べる。5=2.236…\sqrt5=2.236\ldots より 35=6.708…>53\sqrt5=6.708\ldots>5 であるから x=5−35<0,y=45>0x=5-3\sqrt5<0,\qquad y=4\sqrt5>0 である。よってこの点は第2象限(x≦0, y≧0x\le0,\ y\ge0)に属するので,(2)の場合分け (ii) の式,すなわち (x+2)2+(y−3)2≦36(x+2)^2+(y-3)^2\le 36 を用いて判定すればよい。

x+2=7−35x+2=7-3\sqrt5 より (x+2)2=(7−35)2=49−425+45=94−425(x+2)^2=(7-3\sqrt5)^2=49-42\sqrt5+45=94-42\sqrt5 y−3=45−3y-3=4\sqrt5-3 より (y−3)2=(45−3)2=80−245+9=89−245(y-3)^2=(4\sqrt5-3)^2=80-24\sqrt5+9=89-24\sqrt5 であるから (x+2)2+(y−3)2=(94−425)+(89−245)=183−665(x+2)^2+(y-3)^2=(94-42\sqrt5)+(89-24\sqrt5)=183-66\sqrt5

これと 3636 の大小を比較する。183−665≦36すなわち147≦665183-66\sqrt5\le36 \quad\text{すなわち}\quad 147\le66\sqrt5 であり,両辺とも正なので2乗して比較できる: 1472=21609,(665)2=662×5=4356×5=21780147^2=21609,\qquad (66\sqrt5)^2=66^2\times5=4356\times5=21780 21609<2178021609<21780 より 147<665147<66\sqrt5 が成り立つ。したがって 183−665<36183-66\sqrt5<36 すなわち (x+2)2+(y−3)2<36(x+2)^2+(y-3)^2<36 が成り立つ。

さらに x<0, y>0x<0,\ y>0 であることは既に確認した。以上より,点 (5−35,45)(5-3\sqrt5,4\sqrt5) は x≦0, y≧0x\le0,\ y\ge0 の範囲で (x+2)2+(y−3)2≦36(x+2)^2+(y-3)^2\le36(実際には等号を含まない不等号で)を満たすので,(2)の領域 DD に属する(境界ではなく内部の点である)。

領域 DD の図示

領域D(境界を含む)の図で、x軸・y軸に対称な四つの円弧で囲まれた内部が水色で塗られている。軸上の赤点に(0,3+4√2)、(−2−3√3,0)、(2+3√3,0)、(0,−3−4√2)の座標が付き、各円弧の上下左右の極値には青点がある。中央にD、横軸にx、縦軸にyとあり、xの目盛は−8から8まで4刻み、yの目盛は−9から9まで3刻みである。

各象限の条件付き円板から得られる領域 DD。赤点は座標軸上の境界点,青点は各円弧の極値を表す。

この問題で使う考え方

  • 円の方程式
  • 不等式の表す領域

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。