(1) f(x)=3x3+ax2+bx+c とおくと,導関数は f′(x)=9x2+2ax+b である。
条件 f(1)=0 より 3+a+b+c=0⋯① 条件 f(2)=3 より 24+4a+2b+c=3,すなわち4a+2b+c=−21⋯② 条件 f′(1)=0 より 9+2a+b=0,すなわち2a+b=−9⋯③
②−① より 3a+b=−18 …④。④−③ より a=−9。これを③に代入して b=9。さらに①に代入して c=−3。
よって a=−9, b=9, c=−3,f(x)=3x3−9x2+9x−3=3(x−1)3.
(検算)f(1)=3⋅0=0,f(2)=3⋅13=3,f′(x)=9(x−1)2 より f′(1)=0。すべての条件を満たす。
(2) (1)の結果より f(x)=3(x−1)3,f′(x)=9(x−1)2 である。
点 (t,f(t)) における接線は y=f′(t)(x−t)+f(t)=9(t−1)2(x−t)+3(t−1)3 である。これは整理すると y=9(t−1)2x−3(t−1)2(2t+1)=3(t−1)2{3x−(2t+1)} とも書ける。
t>1 のとき (t−1)2=0 であるから,y=0 とおいて両辺を 3(t−1)2(=0)で割ると 3x−(2t+1)=0,∴ x=32t+1.
(検算)t=2 のとき接線は y=9(x−2)+3=9x−15 で,x軸との交点は x=15/9=5/3。公式 (2⋅2+1)/3=5/3 と一致する。
(3) 点 (xn,f(xn)) における接線と x 軸との交点が xn+1 として定まるためには,f′(xn)=0,すなわち xn=1 が必要である。
x1=2>1 である。xn>1 と仮定すると,(2)の結果を t=xn(>1)として用いて xn+1=32xn+1 が定まる。このとき xn+1−1=32xn+1−1=32xn−2=32(xn−1)>0 であるから xn+1>1 も成り立つ。よって数学的帰納法により,すべての自然数 n について xn>1 であり,上の漸化式が常に成り立つ。
漸化式 xn+1=32xn+31 は xn+1−1=32(xn−1) と変形できるから,数列 {xn−1} は公比 32 の等比数列である。初項は x1−1=1 であるから xn−1=(32)n−1,∴ xn=1+(32)n−1.
(検算)n=1: x1=1+1=2 ✓。n=2: 公式で x2=1+2/3=5/3,漸化式で (2⋅2+1)/3=5/3 ✓。n=3: 公式で 1+4/9=13/9,漸化式で (2⋅(5/3)+1)/3=(13/3)/3=13/9 ✓。
(4) xn+1−xn=(32)n−(32)n−1=(32)n−1(32−1)=−31(32)n−1 であるから ∣xn+1−xn∣=31(32)n−1. これが 21×10−4 より小さくなる最小の n を求める。不等式 31(32)n−1<21×10−4 の両辺を 3 倍して (32)n−1<23×10−4. 両辺とも正であるから,常用対数をとっても不等号の向きは変わらず, (n−1)log1032<log1023−4 となる。ここで log1032=log102−log103=0.301−0.477=−0.176,log1023=log103−log102=0.477−0.301=0.176 であるから −0.176(n−1)<0.176−4=−3.824. 両辺を負の数 −0.176 で割ると不等号の向きが変わり n−1>0.1763.824=1763824=11239=21.7272… n−1 は整数であるから,これを満たす最小の n−1 は 22,よって求める最小の n は n=23.
(検算)n−1=22 のとき 22×(−0.176)=−3.872<−3.824 となり不等式を満たす。一方 n−1=21 のとき 21×(−0.176)=−3.696>−3.824 となり不等式を満たさない。よって最小の n は 23 である。