(1) f(x)=98−x=x−98 であるから,y=f(x) は y=∣x∣ のグラフを x 軸方向に 98 だけ平行移動したものである。すなわち f(x)=⎩⎨⎧98−xx−98(x≦98)(x≧98) であり,グラフは頂点 (98,0),y 切片 (0,98) をもち,x≦98 の部分は傾き −1,x≧98 の部分は傾き 1 の半直線からなる,頂点が下に向いたV字形である。
(2) g(x)=2x2+3ax3+x2+b とおく。分母を D(x)=2x2+3,分子を N(x)=ax3+x2+b とすると,D(x)>0 であるから g′(x)=D(x)2N′(x)D(x)−N(x)D′(x),N′(x)=3ax2+2x, D′(x)=4x. まず g(1)=1 より N(1)=D(1)=2+3=5,すなわちa+1+b=5 より a+b=4.(i) 次に x=1 における g′(1)=0 は N′(1)D(1)−N(1)D′(1)=0 と同値(D(1)2=0)であり,N′(1)=3a+2,D′(1)=4,N(1)=5,D(1)=5 を用いると (3a+2)⋅5−5⋅4=0 より 15a+10−20=0 より 15a=10 より a=32. これを (i) に代入して b=4−a=4−32=310. したがって a=32,b=310 である。(検算:N(1)=32+1+310=5=D(1) より g(1)=1。N′(1)=3⋅32+2=4=D′(1) より N′(1)D(1)−N(1)D′(1)=4⋅5−5⋅4=0,よって g′(1)=0。条件を満たす。)
(3) (2) の値を代入すると g(x)=2x2+332x3+x2+310=6x2+92x3+3x2+10 (分子・分母をともに3倍しても値は変わらない)。以下ではこの表示を用いる。N(x)=2x3+3x2+10,D(x)=6x2+9 とおくと N′(x)=6x2+6x,D′(x)=12x であり, N′(x)D(x)−N(x)D′(x)=(6x2+6x)(6x2+9)−(2x3+3x2+10)(12x). 展開すると (6x2+6x)(6x2+9)=36x4+36x3+54x2+54x, (2x3+3x2+10)(12x)=24x4+36x3+120x, であるから,差をとって N′(x)D(x)−N(x)D′(x)=12x4+54x2−66x=6x(2x3+9x−11). ここで 2x3+9x−11 は x=1 を代入すると 2+9−11=0 となるので (x−1) を因数にもち, 2x3+9x−11=(x−1)(2x2+2x+11) と因数分解できる(実際に展開して確認できる)。2x2+2x+11 の判別式は 22−4⋅2⋅11=4−88=−84<0 で係数 2>0 だから,すべての実数 x で 2x2+2x+11>0 である。したがって g′(x)=D(x)26x(x−1)(2x2+2x+11) の符号は D(x)2>0,2x2+2x+11>0 より x(x−1) の符号と一致する。よって −1≦x<0 で g′(x)>0,0<x<1 で g′(x)<0,1<x≦23 で g′(x)>0 であり,g は −1≦x≦0 で単調増加,0≦x≦1 で単調減少,1≦x≦23 で単調増加である(x=0 で極大,x=1 で極小)。各点の値を計算すると g(−1)=6+9−2+3+10=1511,g(0)=910,g(1)=1,g(23)=6⋅49+92⋅827+3⋅49+10=245247=4547. h(x)=f(g(x))=98−g(x) であり,f(u)=98−u は u=98 を境に減少から増加へ移るV字形の関数である。g が −1≦x≦0,0≦x≦1,1≦x≦23 の各区間で単調であるから,各区間上で u=g(x) は単調に動き,これに伴い h(x)=∣8/9−u∣ は u が 8/9 を通過する点で最小(0)となるだけで,区間内部で最大にはならない。したがって各単調区間における h の最大値は,その区間の両端(すなわち x=−1,0,1,23)のいずれかで実現され,−1≦x≦23 の範囲全体での最大値もこの4点のいずれかで実現される。それぞれの点で h(−1)=98−1511=4540−4533=457, h(0)=98−910=92=4510, h(1)=98−1=91=455, h(23)=98−4547=4540−4547=457. これらを比較すると最大は h(0)=92 であるから,求める最大値は 92(x=0 のとき) である。