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筑波大学/2004年度

筑波大学 2004年 数学 第3問解答・解説

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1問題

筑波大学2004年度第3問

f(x)f(x) は x≧0x \geq 0 で連続で, f(0)=0f(0) = 0 かつ x > 0 において f′(x)>0f'(x) > 0 を満たすとする。t > 0 に対して, 曲線 y=f(x)y = f(x) と x 軸および直線 x = t とで囲まれる図形を x 軸のまわりに一回転してできる立体の体積を X(t)X(t) , 曲線 y=f(x)y = f(x) と y 軸および直線 y=f(t)y = f(t) とで囲まれる図形を y 軸のまわりに一回転してできる立体の体積を Y(t)Y(t) とする。また, X(0)=Y(0)=0X(0) = Y(0) = 0 とする。このとき, 次を示せ。

(1) X′(t)=πf(t)2,Y′(t)=πt2f′(t)(t>0)X'(t)=\pi f(t)^{2},\quad Y'(t)=\pi t^{2}f'(t)\quad(t>0) である。

(2) f(x)f(x) が整式でかつ, すべての t≧0t \geq 0 に対して X(t)=Y(t)X(t) = Y(t) が成り立つならば, f(x)=x(x≧0)f(x) = x (x \geq 0) である。

(3) f(x)=x1+x\displaystyle f(x)=\frac{x}{1+x} ならば, X(t)=Y(t)X(t)=Y(t) ( t≧0t\geq0 ) である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

回転体を円板法で積分表示して微分し、多項式の場合は次数比較、有理関数の場合は導関数の一致を使う。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) X(ˊt)=πf(t)2,Y(ˊt)=πt2f(ˊt) (t>0).(1)\space{}X\'(t)=\pi f(t)^2,\quad Y\'(t)=\pi t^2f\'(t)\space{}(t>0).
    (2) f(x)=x (x≧0).(2)\space{}f(x)=x\space{}(x\ge0).
    (3) X(t)=Y(t) (t≧0).(3)\space{}X(t)=Y(t)\space{}(t\ge0).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

f′(x)>0f'(x)>0 (x>0x>0) と連続性から 0≦x1<x20\le x_1<x_2 ならば f(x1)<f(x2)f(x_1)<f(x_2) が成り立ち、f(0)=0f(0)=0 である。

(1) x軸回転体は半径 f(x)f(x) の円板を積み重ねたものなので X(t)=π∫0tf(x)2 dx,\displaystyle X(t)=\pi\int_0^t f(x)^2\,dx, 従って微積分の基本定理より X′(t)=πf(t)2X'(t)=\pi f(t)^2。 次に g=f−1g=f^{-1} とする。y軸回転体を高さ yy の円板で切ると、その半径は g(y)g(y) であるから Y(t)=π∫0f(t)g(y)2 dy.\displaystyle Y(t)=\pi\int_0^{f(t)}g(y)^2\,dy. 微積分の基本定理と合成関数の微分より Y′(t)=πg(f(t))2f′(t)=πt2f′(t)(t>0).Y'(t)=\pi g(f(t))^2f'(t)=\pi t^2f'(t)\qquad(t>0).

(2) X(t)=Y(t)X(t)=Y(t) が全ての t≧0t\ge0 で成り立つので、(1)から f(t)2=t2f′(t)(t>0).f(t)^2=t^2f'(t)\qquad(t>0). ff は零多項式ではなく、f(0)=0f(0)=0 より次数 n≧1n\ge1 の多項式である。左辺の次数は 2n2n、右辺の次数は n+1n+1 である。両辺は正の全ての tt で等しい多項式なので 2n=n+12n=n+1、従って n=1n=1。よって f(x)=cxf(x)=cx とおける。上の関係から c2=cc^2=c であり、f′(x)=c>0f'(x)=c>0 より c=1c=1。従って f(x)=xf(x)=x (x≧0x\ge0)。

(3) f(x)=x1+x\displaystyle f(x)=\frac{x}{1+x} ならば f′(x)=1(1+x)2\displaystyle f'(x)=\frac{1}{(1+x)^2} であり、f(x)2=x2f′(x)f(x)^2=x^2f'(x)。従って (1) より X′(t)=Y′(t)X'(t)=Y'(t) (t>0t>0)。また X(0)=Y(0)=0X(0)=Y(0)=0 で両関数は 00 まで連続なので、差 X(t)−Y(t)X(t)-Y(t) は定数0である。ゆえに X(t)=Y(t)X(t)=Y(t) (t≧0t\ge0)。

この問題で使う考え方

  • 定積分
  • 微分係数と導関数
  • 多項式の導関数
  • 合成関数と逆関数
  • 商の微分
  • 定積分による体積

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