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京都府立医科大学/2022年度/前期

京都府立医科大学 2022年 数学 第2問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2022年度第2問

関数 f(x)=xe−xf(x)=xe^{-x} について以下の問いに答えよ。

(1) y=f(x)y=f(x) の増減, 極値, 凹凸を調べ, y=f(x)y=f(x) のグラフの概形をかけ。

(2) (m,n)(m,n) を m+n=10m+n=10 かつ m≦nm\leq n を満たす整数の組とする。このような組 (m,n)(m,n) に対して f(m)+f(n)f(m)+f(n) を考えるとき, f(m)+f(n)f(m)+f(n) の値が最大となる組 (m,n)(m,n) を求めよ。ただし, 必要ならば 52<e<3\displaystyle \frac{5}{2}<e<3 であることは用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1) 一階導関数の符号で増減と極値、二階導関数の符号で凹凸と変曲点を調べ、端の極限・切片・極値から概形を定める。(2) m≦5を整数範囲で分け、増減性と与えられたeの評価で候補(1,9)を他の全場合と比較する。

3答え

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  • (1) f′(x)=e−x(1−x), f′′(x)=e−x(x−2)(1)\space{}f'(x)=e^{-x}(1-x),\space{}f''(x)=e^{-x}(x-2)より、(−∞,1)(-\infty,1)で増加、(1,∞)(1,\infty)で減少し、x=1x=1で最大値1e\displaystyle \frac1eをとる。最小値はない。x=2x=2で変曲し、変曲点は(2,2e2)\displaystyle \left(2,\frac{2}{e^2}\right)。左下から原点と極大点を通り、右側ではx軸の上から0に近づく概形。
    (2) (m,n)=(1,9).(2)\space{}(m,n)=(1,9).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=xe−xf(x)=xe^{-x} はすべての実数で定義される。

積の微分法と合成関数の微分法より f′(x)=e−x−xe−x=e−x(1−x).f'(x)=e^{-x}-xe^{-x}=e^{-x}(1-x).e−x>0e^{-x}>0 だから、x<1x<1 で f′(x)>0f'(x)>0、x=1x=1 で f′(x)=0f'(x)=0、x>1x>1 で f′(x)<0f'(x)<0 である。したがって ff は x<1x<1 で増加し、x>1x>1 で減少する。よって x=1x=1 で極大となり、その値は f(1)=1/ef(1)=1/e である。さらに後述の左端の極限が −∞-\infty なので、極小値はない。

もう一度微分すると f′′(x)=−e−x(1−x)−e−x=e−x(x−2).f''(x)=-e^{-x}(1-x)-e^{-x}=e^{-x}(x-2). よって x<2x<2 で f′′(x)<0f''(x)<0、x>2x>2 で f′′(x)>0f''(x)>0 である。凹凸が変わるので x=2x=2 は変曲点の横座標であり、f(2)=2/e2f(2)=2/e^2 より変曲点は (2,2/e2)\left(2,2/e^2\right) である。

グラフの端の様子も確認する。t=−xt=-x とすると、x→−∞x\to-\infty のとき t→∞t\to\infty であり、f(x)=−tet→−∞f(x)=-te^t\to-\infty である。一方、x≧0x\geq0 では (ex−1−x)′=ex−1≧0(e^x-1-x)'=e^x-1\geq0 だから ex≧1+x>xe^x\geq1+x>x(x>0x>0)。そこで q(x)=ex−x2/2q(x)=e^x-x^2/2 とおくと、q′(x)=ex−x>0q'(x)=e^x-x>0 であり、q(x)>q(0)=1q(x)>q(0)=1(x>0x>0)。したがって ex>x2/2e^x>x^2/2 であり、0<xe−x<2/x0<xe^{-x}<2/x から lim⁡x→∞f(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=0 となる。また e−x>0e^{-x}>0 だから f(x)f(x) の符号は xx の符号と同じで、グラフは xx 軸と原点だけで交わる。以上より、グラフは左下から増加して原点を通り、(1,1/e)\left(1,1/e\right) で極大となった後に減少し、(2,2/e2)\left(2,2/e^2\right) で凹凸を変え、右側では xx 軸の上から 00 に近づく概形である。

(2) m+n=10m+n=10、m≦nm\leq n より m≦5m\leq5、n=10−m≧5n=10-m\geq5 である。ff は x>1x>1 で減少する。まず m≦0m\leq0 なら f(m)≦0f(m)\leq0、n≧10n\geq10 だから f(n)≦f(10)<f(1)f(n)\leq f(10)<f(1) であり、f(m)+f(n)<f(1)f(m)+f(n)<f(1) となる。

次に 2≦m≦52\leq m\leq5 なら、m≧2m\geq2、n≧5n\geq5 と減少性から f(m)≦f(2)f(m)\leq f(2)、f(n)≦f(5)f(n)\leq f(5) なので f(m)+f(n)≦f(2)+f(5).f(m)+f(n)\leq f(2)+f(5). ここで、h(t)=t4−2t3−5h(t)=t^4-2t^3-5 とおくと、t>3/2t>3/2 で h′(t)=2t2(2t−3)>0h'(t)=2t^2(2t-3)>0 である。与えられた e>5/2e>5/2 を用いて h(e)>h ⁣(52)=4516>0.\displaystyle h(e)>h\!\left(\frac52\right)=\frac{45}{16}>0. ゆえに f(1)−f(2)−f(5)=e4−2e3−5e5=h(e)e5>0.\displaystyle f(1)-f(2)-f(5)=\frac{e^4-2e^3-5}{e^5}=\frac{h(e)}{e^5}>0. したがって 2≦m≦52\leq m\leq5 のときも f(m)+f(n)<f(1)f(m)+f(n)<f(1) である。

残る m=1m=1 では n=9n=9 であり、f(1)+f(9)>f(1)f(1)+f(9)>f(1)。これまでの比較から、この値が他のすべての許される整数 mm の場合より大きい。よって最大となる組は (m,n)=(1,9)\boxed{(m,n)=(1,9)} である。

この問題で使う考え方

  • 極大・極小
  • 導関数と増減
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 関数の極限
  • 凹凸と変曲点
  • 積の微分
  • 第二次導関数

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