(1) n は整数なので zn=zˉn である。したがって an=zn+zˉn=zˉn+zn=an. 複素数がその共役と等しいことは実数であることと同値だから、すべての n≧0 について an は実数である。
(2) z=1+i とすると、 z2=2i,z3=−2+2i,z4=−4. また zˉ4=z4=−4 である。よって k≧0、r=0,1,2,3 に対して a4k+r=z4k+r+zˉ4k+r=(−4)k(zr+zˉr). ここで z0+zˉ0=2、z+zˉ=2、z2+zˉ2=2i−2i=0、z3+zˉ3=(−2+2i)+(−2−2i)=−4 だから、 a4k=2(−4)k,a4k+1=2(−4)k,a4k+2=0,a4k+3=−4(−4)k.
(3) c=1−z2 とおくと、条件はすべての k≧0 について 0=a6k−a6k+2=cz6k+cˉzˉ6k となることである。k=0 を代入すると c+cˉ=2−(z2+zˉ2)=0, したがって z2+zˉ2=2 である。ここで z2=x+ti(x,t は実数)とおけば、zˉ2=x−ti なので 2x=2、すなわち x=1 である。よって z2=1+ti と書ける。また k=1 を代入し、cˉ=−c を用いると c(z6−zˉ6)=0. まず c=0 の場合は z2=1、すなわち (z−1)(z+1)=0 より z=1,−1 であり、この2値は差の式をすべての k で満たす。
次に c=0 とする。このとき上式から z6=zˉ6、すなわち z6 は実数である。すでに z2=1+ti とおいたので、 z6=(1+ti)3=1−3t2+i(3t−t3) である。したがって z6 が実数であるための条件は t(3−t2)=0 である。c=1−z2=−ti であり、今は c=0 だから t=0。よって t=3 または t=−3 となる。 (23+i)2=1+3i,(23−i)2=1−3i. ここで α=23+i、β=23−i とおくと、上の計算から α2=1+3i、β2=1−3i である。よって z2−α2=(z−α)(z+α)、z2−β2=(z−β)(z+β) と因数分解できるので、この場合の解は z=±23+i および z=±23−i である。
最後に、列挙した値が条件を満たすことを確かめる。z=±1 では c=0 なので差の式は成り立つ。残る4値では z2=1+ti(t=±3)であり、c=−ti、z6=−8 となる。したがって cˉ=−c、zˉ6=z6=−8 であり、任意の k≧0 に対して cz6k+cˉzˉ6k=c(−8)k−c(−8)k=0. ゆえに条件を満たす z は z=1,−1,z=±23+i,z=±23−i である。