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大阪公立大学/2023年度/前期

大阪公立大学 2023年 数学 第2問解答・解説

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1問題

大阪公立大学2023年度第2問配点 50点

ii は虚数単位を表すものとする。複素数 zz に関する方程式 z=(cos⁡π3−isin⁡π3)z‾\displaystyle z=\left(\cos\frac{\pi}{3}-i\sin\frac{\pi}{3}\right)\overline{z} の表す複素数平面上の図形を ℓ\ell とする。次の問いに答えよ。   問1 ℓ\ell は直線であることを証明せよ。   問2 直線 ℓ\ell に関して複素数 ww と対称な点を ww の式で表せ。   問3 複素数 zz に対して,zz を点1を中心に反時計回りに 2π3\displaystyle \frac{2\pi}{3} 回転した点を z1z_{1} とし,次に z1z_{1} を原点を中心に反時計回りに 2π3\displaystyle \frac{2\pi}{3} 回転した点を z2z_{2} とする。さらに,直線 ℓ\ell に関して z2z_{2} と対称な点を f(z)f(z) とする。f(z)f(z) を zz の式で表せ。   問4 f(z)f(z) は問3のとおりとする。複素数 zz に関する方程式 f(z)=−z−32−32i\displaystyle f(z)=-z-\frac{3}{2}-\frac{\sqrt{3}}{2}i の表す複素数平面上の図形を図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

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  • ℓ: y=−x3;w⟼e−iπ/3w‾;f(z)=eiπ/3z‾−32−32i;\displaystyle \ell:\space{}y=-\frac{x}{\sqrt3};\quad w\longmapsto e^{-i\pi/3}\overline w;\quad f(z)=e^{i\pi/3}\overline z-\frac32-\frac{\sqrt3}{2}i;\quad 問4の軌跡 y=−3x.y=-\sqrt3 x.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

第2問

問1 ℓ\ell の定義式を z=e−iπ/3z‾z=e^{-i\pi/3}\overline z と書く。両辺に eiπ/6e^{i\pi/6} を掛けると eiπ/6z=e−iπ/6z‾=eiπ/6z‾e^{i\pi/6}z=e^{-i\pi/6}\overline z =\overline{e^{i\pi/6}z} となる。複素数がその共役と等しいことは実数であることと同値だから、これは eiπ/6ze^{i\pi/6}z が実数であることを表す。従って、ℓ\ellは実数ttを用いて z=te−iπ/6z=te^{-i\pi/6} と表される点全体であり、原点を通り、実軸となす角が −π/6-\pi/6 の直線である。z=x+iyz=x+iy とおけば、同じ条件は Im⁡(eiπ/6z)=x+3 y2=0,すなわちy=−x3\displaystyle \operatorname{Im}(e^{i\pi/6}z) =\frac{x+\sqrt3\,y}{2}=0, \qquad\text{すなわち}\qquad y=-\frac{x}{\sqrt3} である。よって ℓ\ell は直線である。

問2 ℓ\ell を実軸へ移す回転は w↦eiπ/6ww\mapsto e^{i\pi/6}w である。回転後の点を実軸について対称移動すると共役をとることになり、最後に元の向きへ回転を戻す。したがって対称な点は e−iπ/6eiπ/6w‾=e−iπ/3w‾e^{-i\pi/6}\overline{e^{i\pi/6}w} =e^{-i\pi/3}\overline w である。

問3 ω=e2πi/3\omega=e^{2\pi i/3} とおく。点1を中心とする回転で z1=1+ω(z−1)=ωz+1−ω.z_1=1+\omega(z-1)=\omega z+1-\omega. 続く原点中心の回転では z2=ωz1=ω2z+ω−ω2=ω2z+i3.z_2=\omega z_1=\omega^2z+\omega-\omega^2 =\omega^2z+i\sqrt3. 問2の対称移動を施すと f(z)=e−iπ/3z2‾=e−iπ/3(ωz‾−i3)=eiπ/3z‾−32−32i.\displaystyle \begin{aligned} f(z) &=e^{-i\pi/3}\overline{z_2}\\ &=e^{-i\pi/3}(\omega\overline z-i\sqrt3)\\ &=e^{i\pi/3}\overline z-\frac32-\frac{\sqrt3}{2}i. \end{aligned}

問4 問3の式を代入すると、定数項が両辺で消えて eiπ/3z‾=−ze^{i\pi/3}\overline z=-z となる。z=x+iyz=x+iy とおくと (12+32i)(x−iy)=−(x+iy).\displaystyle \left(\frac12+\frac{\sqrt3}{2}i\right)(x-iy)=-(x+iy). 実部を比較すれば x/2+3 y/2=−xx/2+\sqrt3\,y/2=-x、すなわち y=−3 xy=-\sqrt3\,x を得る。虚部の比較も 3 x/2−y/2=−y\sqrt3\,x/2-y/2=-y、すなわち同じ条件となる。従って求める図形は原点を通る直線 y=−3 x\boxed{y=-\sqrt3\,x} である。下図のように、傾き −3-\sqrt3 の直線を複素数平面に描けばよい。

右向きのRe z軸と上向きのIm z軸を持つ複素数平面に、原点Oを通る右下がりの直線が描かれ、y=−√3xと記されている。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面
  • 複素数の極形式
  • 直線の方程式

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