本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

滋賀医科大学/2021年度/前期

滋賀医科大学 2021年 数学 第3問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

滋賀医科大学2021年度第3問

大問3

複素数平面上において、単位円上に異なる3点 A, B, CA,\ B,\ C がある。3直線 BC, CA, ABBC,\ CA,\ AB のいずれの上にもない点 P(w)P(w) を考える。PP から直線 BC, CA, ABBC,\ CA,\ AB に下ろした垂線の足を、それぞれ A′, B′, C′A',\ B',\ C' とする。ここで、単位円とは原点を中心とする半径1の円のことである。また、点 PP から直線 ℓ\ell に下ろした垂線の足とは、PP を通り ℓ\ell に垂直な直線と ℓ\ell の交点のことである。

(1) A(α), B(β)A(\alpha),\ B(\beta) とするとき、直線 ABAB 上の点 zz は z+αβz‾=α+βz+\alpha\beta\overline{z}=\alpha+\beta を満たすことを示せ。

(2) A(α), B(β), C′(γ′)A(\alpha),\ B(\beta),\ C'(\gamma') とするとき、2γ′=α+β+w−αβw‾2\gamma'=\alpha+\beta+w-\alpha\beta\overline{w} を示せ。

(3) A′, B′, C′A',\ B',\ C' が一直線上にあるとき、PP は単位円上にあることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)quadz+αβz‾=α+β.(1)quad z+\alpha\beta\overline{z}=\alpha+\beta.
    (2)quad2γ′=α+β+w−αβw‾.(2)quad 2\gamma'=\alpha+\beta+w-\alpha\beta\overline{w}.
    (3)quad∣w∣=1.(3)quad |w|=1.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) ∣α∣=∣β∣=1|\alpha|=|\beta|=1 より α‾=1/α\overline{\alpha}=1/\alpha, β‾=1/β\overline{\beta}=1/\beta である。直線 ABAB 上の点 zz は、ある実数 tt を用いて z=α+t(β−α)z=\alpha+t(\beta-\alpha) と表せる。したがって z+αβz‾=α+t(β−α)+αβ(1α+t(1β−1α))=α+t(β−α)+β+t(α−β)=α+β.\displaystyle \begin{aligned} z+\alpha\beta\overline{z} &=\alpha+t(\beta-\alpha) +\alpha\beta\left(\frac1\alpha+t\left(\frac1\beta-\frac1\alpha\right)\right)\\ &=\alpha+t(\beta-\alpha)+\beta+t(\alpha-\beta) =\alpha+\beta. \end{aligned} よって示された。

(2) s=α+βs=\alpha+\beta, κ=αβ\kappa=\alpha\beta とおき、 g=s+w−κw‾2\displaystyle g=\frac{s+w-\kappa\overline{w}}2 と定める。κs‾=s\kappa\overline{s}=s, κκ‾=1\kappa\overline{\kappa}=1 だから g+κg‾=s+w−κw‾+κs‾+κw‾−w2=s.\displaystyle g+\kappa\overline g =\frac{s+w-\kappa\overline w+\kappa\overline s+\kappa\overline w-w}{2} =s. (1)より gg は直線 ABAB 上にある。次に q=g−wq=g-w, d=β−αd=\beta-\alpha とおくと、 κq‾=q,κd‾=αβ(1β−1α)=−d.\displaystyle \kappa\overline q=q,\qquad \kappa\overline d=\alpha\beta\left(\frac1\beta-\frac1\alpha\right)=-d. よって qd‾=q‾d‾=q/κ−d/κ=−qd.\displaystyle \overline{\frac qd} =\frac{\overline q}{\overline d} =\frac{q/\kappa}{-d/\kappa} =-\frac qd. したがって q/dq/d は純虚数であり、g−wg-w は直線 ABAB の方向 dd と垂直である。ゆえに gg は PP から直線 ABAB に下ろした垂線の足 C′C' であり、 2γ′=2g=α+β+w−αβw‾2\gamma'=2g=\alpha+\beta+w-\alpha\beta\overline{w} を得る。

(3) A′,B′,C′A',B',C' の複素数をそれぞれ a′,b′,c′a',b',c' とする。(2)を各辺に適用すると 2(a′−b′)=(β−α)(1−γw‾),2(b′−c′)=(γ−β)(1−αw‾).\begin{aligned} 2(a'-b')&=(\beta-\alpha)(1-\gamma\overline w),\\ 2(b'-c')&=(\gamma-\beta)(1-\alpha\overline w). \end{aligned} 仮定より w≠α,γw\ne\alpha,\gamma であり、また α,β,γ\alpha,\beta,\gamma は互いに異なる。したがって上の二つの差はともに 00 でない。A′,B′,C′A',B',C' が一直線上にあるので R=a′−b′b′−c′=β−αγ−β1−γw‾1−αw‾\displaystyle R=\frac{a'-b'}{b'-c'} =\frac{\beta-\alpha}{\gamma-\beta} \frac{1-\gamma\overline w}{1-\alpha\overline w} は実数である。∣α∣=∣β∣=∣γ∣=1|\alpha|=|\beta|=|\gamma|=1 を用いると β−αγ−β‾=γαβ−αγ−β,1−γw‾1−αw‾‾=αγγ−wα−w.\displaystyle \overline{\frac{\beta-\alpha}{\gamma-\beta}} =\frac{\gamma}{\alpha}\frac{\beta-\alpha}{\gamma-\beta}, \qquad \overline{\frac{1-\gamma\overline w}{1-\alpha\overline w}} =\frac{\alpha}{\gamma}\frac{\gamma-w}{\alpha-w}. ゆえに R‾=β−αγ−βγ−wα−w.\displaystyle \overline R =\frac{\beta-\alpha}{\gamma-\beta}\frac{\gamma-w}{\alpha-w}. R=R‾R=\overline R であり、各分母は w≠αw\ne\alpha などから 00 でないので、 (γ−w)(1−αw‾)=(α−w)(1−γw‾).(\gamma-w)(1-\alpha\overline w) =(\alpha-w)(1-\gamma\overline w). 両辺を展開して共通項を消去すると (γ−α)(1−∣w∣2)=0.(\gamma-\alpha)(1-|w|^2)=0. γ≠α\gamma\ne\alpha より ∣w∣=1|w|=1。すなわち PP は単位円上にある。

なお、(1)は直線上の表示を代入して成立を確認し、(2)は得た点が直線上にあり、かつ垂線条件を満たすことを確認した。(3)では分母が零でないことを仮定から確かめてから同値な式変形を行っている。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 直線の方程式
  • 複素数平面

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。