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滋賀医科大学/2021年度/前期

滋賀医科大学 2021年 数学 第2問解答・解説

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1問題

滋賀医科大学2021年度第2問

大問2

a, b, p, qa,\ b,\ p,\ q を p<0<q<a<bp<0<q<a<b を満たす実数とする。座標平面上で曲線 C:y=1(x−a)(x−b)\displaystyle C: y=\frac{1}{(x-a)(x-b)} を考える。曲線 CC、xx 軸、yy 軸および直線 x=px=p で囲まれた部分の面積 S(p)S(p) は、曲線 CC、xx 軸、yy 軸および直線 x=qx=q で囲まれた部分の面積 S(q)S(q) と等しいとする。S=S(p)=S(q)S=S(p)=S(q) とおく。次を示せ。

(1) (p+q)ab=pq(a+b)(p+q)ab=pq(a+b)

(2) q<aba+b\displaystyle q<\frac{ab}{a+b}

(3) S<1b−alog⁡ba\displaystyle S<\frac{1}{b-a}\log\frac{b}{a}

(4) S<1a\displaystyle S<\frac{1}{a}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (p+q)ab=pq(a+b)(p+q)ab=pq(a+b)。
    (2) q<aba+b\displaystyle q<\frac{ab}{a+b}。
    (3) S<1b−alog⁡ba\displaystyle S<\frac{1}{b-a}\log\frac{b}{a}。
    (4) S<1a\displaystyle S<\frac1a。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

PDF p1医学科前期、p2本問のp<0<q<a<bと等面積条件を確認。

x<ax<a では (x−a)=−(a−x)(x-a)=-(a-x)、(x−b)=−(b−x)(x-b)=-(b-x) なので、曲線の高さは 1(x−a)(x−b)=1(a−x)(b−x)>0\displaystyle \frac{1}{(x-a)(x-b)}=\frac{1}{(a-x)(b-x)}>0 である。よって面積は対応する定積分で表せる。部分分数分解 1(x−a)(x−b)=1b−a(1x−b−1x−a)\displaystyle \frac{1}{(x-a)(x-b)}=\frac{1}{b-a}\left(\frac{1}{x-b}-\frac{1}{x-a}\right) から、x<ax<a における原始関数を F(x)=1b−alog⁡b−xa−x\displaystyle F(x)=\frac{1}{b-a}\log\frac{b-x}{a-x} とおく。

(1) 面積の等しさより F(0)−F(p)=F(q)−F(0),2F(0)=F(p)+F(q).F(0)-F(p)=F(q)-F(0),\qquad 2F(0)=F(p)+F(q). したがって対数の性質を用いて 2log⁡ba=log⁡b−pa−p+log⁡b−qa−q,(ba)2=(b−p)(b−q)(a−p)(a−q).\displaystyle 2\log\frac ba=\log\frac{b-p}{a-p}+\log\frac{b-q}{a-q}, \qquad \left(\frac ba\right)^2=\frac{(b-p)(b-q)}{(a-p)(a-q)}. 分母は正なので交差に掛けると b2(a−p)(a−q)=a2(b−p)(b−q).b^2(a-p)(a-q)=a^2(b-p)(b-q). 両辺の差を因数分解すれば (a−b){ab(p+q)−pq(a+b)}=0.(a-b)\{ab(p+q)-pq(a+b)\}=0. a<b だから、(p+q)ab=pq(a+b)(p+q)ab=pq(a+b) を得る。

(2) (1)の等式を pp について整理すると p{ab−q(a+b)}=−abq.p\{ab-q(a+b)\}=-abq. p<0p<0、a,b,q>0a,b,q>0 より右辺は負である。したがって中括弧内は正であり、ab−q(a+b)>0ab-q(a+b)>0、すなわち q<aba+b\displaystyle q<\frac{ab}{a+b} となる。

(3) q0=aba+b\displaystyle q_0=\dfrac{ab}{a+b} とおくと、0<q<q0<a0<q<q_0<a である。被積分関数は 0≦x≦q00\le x\le q_0 で正だから S=∫0qdx(a−x)(b−x)<∫0q0dx(a−x)(b−x).\displaystyle S=\int_0^q\frac{dx}{(a-x)(b-x)}<\int_0^{q_0}\frac{dx}{(a-x)(b-x)}. ここで a−q0=a2a+b\displaystyle a-q_0=\dfrac{a^2}{a+b}、b−q0=b2a+b\displaystyle b-q_0=\dfrac{b^2}{a+b} より ∫0q0dx(a−x)(b−x)=F(q0)−F(0)=1b−alog⁡(a(b−q0)b(a−q0))=1b−alog⁡ba.\displaystyle \int_0^{q_0}\frac{dx}{(a-x)(b-x)}=F(q_0)-F(0) =\frac{1}{b-a}\log\left(\frac{a(b-q_0)}{b(a-q_0)}\right) =\frac{1}{b-a}\log\frac ba. ゆえに S<1b−alog⁡ba\displaystyle S<\dfrac{1}{b-a}\log\dfrac ba である。

(4) b/a>1b/a>1 なので log⁡ba=∫1b/adtt<∫1b/adt=ba−1=b−aa.\displaystyle \log\frac ba=\int_1^{b/a}\frac{dt}{t}<\int_1^{b/a}dt=\frac ba-1=\frac{b-a}{a}. (3)と合わせて S<1b−alog⁡ba<1a\displaystyle S<\dfrac{1}{b-a}\log\dfrac ba<\dfrac1a を得る。

この問題で使う考え方

  • 部分分数
  • 不等式評価

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