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関西医科大学/2020年度/一般(前期)

関西医科大学 2020年 数学 第IV問解答・解説

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1問題

関西医科大学2020年度第IV問

aa は0でない実数,β\beta は0でない複素数とする。ii は虚数単位を表す。以下の設問に答えよ。なお,解答を求める過程も記述すること。   (1) zz を虚数とするとき,複素数平面上で等式 ∣z−3∣=∣2z−3∣|z-3|=|2z-3| を満たす点 zz の全体が表す図形を CC とする。CC を求め,図示せよ。   (2) 点 zz が CC 上を動くとき,w=a+βz−a\displaystyle w=a+\frac{\beta}{z-a} と表される複素数 ww が,等式 ∣w−2∣=∣w−2i∣|w-2|=|w-2i| を満たす。aa と β\beta の値を求め,点 ww が複素数平面上に描く図形を図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) C: ∣z−1∣=1,Im⁡z≠0.C:\space{}|z-1|=1,\quad \operatorname{Im}z\ne0.\qquad (2) a=2,β=2−2i,Re⁡w=Im⁡w, w≠1+i.a=2,\quad \beta=2-2i,\quad \operatorname{Re}w=\operatorname{Im}w,\space{}w\ne1+i.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) z=x+iyz=x+iy(y≠0y\ne0)とおく。両辺は非負なので二乗して (x−3)2+y2=(2x−3)2+4y2.(x-3)^2+y^2=(2x-3)^2+4y^2. 整理すると x2−2x+y2=0すなわち(x−1)2+y2=1.x^2-2x+y^2=0 \quad\text{すなわち}\quad (x-1)^2+y^2=1. 従って、図形は中心 (1,0)(1,0)、半径1の円周から、実軸上の2点 z=0,2z=0,2 を除いたものである。図1(a)に円を示す。実軸上の点 00 と 22 は白丸で示し、いずれも軌跡から除く。   (2) β=u+iv\beta=u+iv(u,vu,v は実数)とし、CC 上の点を z=x+iyz=x+iy とする。X=x−aX=x-a、D=X2+y2D=X^2+y^2 とおく。aa は実数で、zz は実数でないから D>0D>0。 w=a+u+ivX+iy=a+uX+vyD+ivX−uyD.\displaystyle w=a+\frac{u+iv}{X+iy} =a+\frac{uX+vy}{D}+i\frac{vX-uy}{D}. ∣w−2∣=∣w−2i∣|w-2|=|w-2i| は、w=U+iVw=U+iV とおけば (U−2)2+V2=U2+(V−2)2(U-2)^2+V^2=U^2+(V-2)^2、すなわち U=VU=V と同値である。よって aD+(u−v)X+(u+v)y=0.(1)aD+(u-v)X+(u+v)y=0.\tag{1} 一方、(1)で求めた円 CC の式は (X+a−1)2+y2=1(X+a-1)^2+y^2=1 なので D=−2(a−1)X+1−(a−1)2.D=-2(a-1)X+1-(a-1)^2. これを(1)へ代入する。 {u−v−2a(a−1)}X+(u+v)y+a{1−(a−1)2}=0.\{u-v-2a(a-1)\}X+(u+v)y+a\{1-(a-1)^2\}=0. この一次式は円周上の無数の点で成り立つため、各係数が0である。従って u+v=0,a2(2−a)=0,u−v−2a(a−1)=0.u+v=0,\qquad a^2(2-a)=0,\qquad u-v-2a(a-1)=0. a≠0a\ne0 より a=2a=2。さらに v=−uv=-u を用いると 2u−4=02u-4=0 だから u=2,v=−2u=2,v=-2。従って β=2−2i\beta=2-2i。   このとき q=1/(z−2)q=1/(z-2) とおく。円の式から ∣z−2∣2+2Re⁡(z−2)=0|z-2|^2+2\operatorname{Re}(z-2)=0 であるため、Re⁡q=−1/2\operatorname{Re}q=-1/2。したがって q=−1/2+isq=-1/2+is(実数 ss)と表せる。zz が非実数であることから s≠0s\ne0。 w=2+(2−2i)q=1+2s+i(1+2s).w=2+(2-2i)q=1+2s+i(1+2s). よって軌跡は直線 Re⁡w=Im⁡w\operatorname{Re}w=\operatorname{Im}w 上にある。s≠0s\ne0 なので w=1+iw=1+i は現れず、それ以外の直線上の各点は得られる。図1(b)に直線 Re⁡w=Im⁡w\operatorname{Re}w=\operatorname{Im}w を示す。点 1+i1+i は白丸で示し、軌跡から除く。

左図は「(1) 図形C:|z−1|=1(0, 2を除く)」で、縦横同じ縮尺のRe z軸(目盛0、1、2)とIm z軸(目盛−1、1)に、中心1(小さな点)・半径1の青い円が描かれ、実軸上のz=0とz=2が赤い白丸で、下に「白丸のz=0, 2は除く」とある。右図は「(2) 点wの図形:Re w=Im w(1+iを除く)」で、Re w軸・Im w軸(ともに目盛−2〜3)に原点を通る傾き1の青い直線が描かれ、点1+iが赤い白丸で、引出し線で「1+iは除く」と記されている。

図1(a) は円周から 0,20,2 を除いた軌跡、図1(b) は直線から 1+i1+i を除いた軌跡を示す。

この問題で使う考え方

  • 円の方程式
  • 直線の方程式
  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面

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