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九州大学/2015年度/前期

九州大学 2015年 数学 第5問解答・解説

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1問題

九州大学2015年度第5問配点 50点

この問題の解答は,解答紙30の定められた場所に記入しなさい。

[問題] 以下の問いに答えよ。

(1) nn が正の偶数のとき,2n−12^n-1 は3の倍数であることを示せ。

(2) nn を自然数とする。2n+12^n+1 と 2n−12^n-1 は互いに素であることを示せ。

(3) p,qp,q を異なる素数とする。2p−1−1=pq22^{p-1}-1=pq^2 を満たす p,qp,q の組をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる

  • (1) 3∣(2n−1),3\mid(2^n-1),\qquad (2) gcd⁡(2n+1,2n−1)=1 (n=1,2,…),\gcd(2^n+1,2^n-1)=1\space{}(n=1,2,\ldots),\qquad (3) (p,q)=(7,3).(p,q)=(7,3).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答 (1) nn は正の偶数なので、正の整数 mm を用いて n=2mn=2m と書ける。すると 2n−1=4m−1=(4−1)(4m−1+4m−2+⋯+4+1)2^n-1=4^m-1=(4-1)(4^{m-1}+4^{m-2}+\cdots+4+1) であるから、2n−12^n-1 は 33 の倍数である。

(2) 日本の高校数学で通常用いる自然数 n=1,2,…n=1,2,\ldots について示す。d=gcd⁡(2n+1,2n−1)d=\gcd(2^n+1,2^n-1) とおくと、dd は差 (2n+1)−(2n−1)=2(2^n+1)-(2^n-1)=2 を割り切るので、d=1d=1 または d=2d=2 である。一方、n≧1n\ge1 なら 2n−12^n-1 は奇数だから、dd は奇数であり、d=2d=2 は除かれる。よって gcd⁡(2n+1,2n−1)=1.\gcd(2^n+1,2^n-1)=1. 注:自然数に 00 も含める定義を採る場合は、n=0n=0 で gcd⁡(2,0)=2\gcd(2,0)=2 となり、この主張は成立しない。原文にその定義を指定する記載はないため、ここでは高校数学の通常の正の整数の約束を用いた。

(3) p=2p=2 なら 2p−1−1=12^{p-1}-1=1 だが pq2=2q2>1pq^2=2q^2>1 となり、不可能である。また p=3p=3 なら 3=3q23=3q^2 より q2=1q^2=1 となり、qq が素数であることに反する。したがって p≧5p\ge5 は奇素数で、p−1p-1 は正の偶数である。(1) を n=p−1n=p-1 に適用すると 3∣2p−1−1=pq2.3\mid 2^{p-1}-1=pq^2. p≠3p\ne3 だから 3∣q23\mid q^2、よって素数 q=3q=3 である。元の式は 2p−1−1=9p2^{p-1}-1=9p となる。p=5p=5 では左辺は 1515 で右辺は 4545 となり不成立である。p=7p=7 では 26−1=63=9⋅72^6-1=63=9\cdot7 で成立する。

p≧11p\ge11 では等式が成り立たないことを示す。整数 m≧11m\ge11 について、m=11m=11 では 2m−1−1=210−1=1023>99=9m.2^{m-1}-1=2^{10}-1=1023>99=9m. また、ある m≧11m\ge11 で 2m−1−1>9m2^{m-1}-1>9m とすると 2m−1=2(2m−1−1)+1>18m+1>9(m+1)2^m-1=2(2^{m-1}-1)+1>18m+1>9(m+1) だから、数学的帰納法により 2m−1−1>9m2^{m-1}-1>9m はすべての m≧11m\ge11 で成り立つ。したがって素数 p≧11p\ge11 は 2p−1−1=9p2^{p-1}-1=9p を満たさない。以上から唯一の組は (p,q)=(7,3).\boxed{(p,q)=(7,3)}.

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • ユークリッドの互除法
  • 数学的帰納法
  • 有理数指数と指数法則
  • 等式・不等式の証明

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