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九州大学/2015年度/前期

九州大学 2015年 数学 第3問解答・解説

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1問題

九州大学2015年度第3問配点 50点

この問題の解答は,解答紙28の定められた場所に記入しなさい。   [問題]   座標空間内に,原点 O(0,0,0)O(0,0,0) を中心とする半径1の球がある。下の概略図のように,yy 軸の負の方向から仰角 π6\displaystyle \frac{\pi}{6} で太陽光線が当たっている。この太陽光線はベクトル (0,3,−1)(0,\sqrt{3},-1) に平行である。球は光を通さないものとするとき,以下の問いに答えよ。

原点Oからx軸が右下、y軸が右、z軸が上へ矢印付きで延び、上半球と底面の楕円が描かれている。左上から右下へ向かう2本の破線矢印が光線を示し、光線と水平線の間にπ/6の角の弧と表示がある。底面の奥側の弧と原点付近の軸は破線で、半球の右側の水平面上に網掛けの影が描かれている。

(1) 球の z≧0z\geq0 の部分が xyxy 平面上につくる影を考える。kk を −1<k<1-1<k<1 を満たす実数とするとき,xyxy 平面上の直線 x=kx=k において,球の外で光が当たらない部分の yy 座標の範囲を kk を用いて表せ。   (2) xyxy 平面上において,球の外で光が当たらない部分の面積を求めよ。   (3) z≧0z\geq0 において,球の外で光が当たらない部分の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) −1<k<1-1<k<1 とし、a=1−k2a=\sqrt{1-k^2} とおく。平面 x=kx=k における上半球の断面は y2+z2≦a2,z≧0y^2+z^2\le a^2,\qquad z\ge0 である。光線に沿って (y,z)(y,z) から z=0z=0 まで進むと、地面上の座標は Y=y+3zY=y+\sqrt3z となる。半円板上で −a≦Y≦2a-a\le Y\le2a であり、両端はそれぞれ (y,z)=(−a,0)(y,z)=(-a,0) と (a/2,3a/2)(a/2,\sqrt3a/2) で達する。球が x=kx=k 上で占める範囲は ∣y∣≦a|y|\le a なので、球の外側で影となる部分は 1−k2<y≦21−k2.\boxed{\sqrt{1-k^2}<y\le2\sqrt{1-k^2}}. 左端は球面上にあるため「球の外」には含めず、右端の接線上は遮られるので含む。

(2) x=kx=k における影の外側の幅は a=1−k2a=\sqrt{1-k^2} である。よって S=∫−111−x2 dx=12π⋅12=π2.\displaystyle S=\int_{-1}^{1}\sqrt{1-x^2}\,dx =\frac12\pi\cdot1^2 =\boxed{\frac{\pi}{2}}.

(3) xx を固定し、a=1−x2a=\sqrt{1-x^2} とする。yzyz 断面の半円に光線と平行な接線を引くと、接点は T=(a2,3a2)\displaystyle T=\left(\frac a2,\frac{\sqrt3a}{2}\right) である。この接線は z=0z=0 と E=(2a,0)E=(2a,0) で交わる。B=(a,0)B=(a,0) とすると、球外の影の断面は三角形 BTEBTE から、弦 BTBT と円弧 BTBT にはさまれた円弓形を除いた領域である。三角形の面積は 34a2\displaystyle \frac{\sqrt3}{4}a^2、円弓形は中心角 π/3\pi/3 の扇形から三角形 OBTOBT を引いたものだから 円弓形の面積=π6a2−34a2.\displaystyle \text{円弓形の面積} =\frac{\pi}{6}a^2-\frac{\sqrt3}{4}a^2. したがって断面積は A(x)=34a2−(π6a2−34a2)=(32−π6)(1−x2).\displaystyle A(x)=\frac{\sqrt3}{4}a^2-\left(\frac{\pi}{6}a^2-\frac{\sqrt3}{4}a^2\right) =\left(\frac{\sqrt3}{2}-\frac{\pi}{6}\right)(1-x^2). よって V=∫−11A(x) dx=(32−π6)[x−x33]−11=233−2π9=2(33−π)9.\displaystyle \begin{aligned} V&=\int_{-1}^{1}A(x)\,dx\\ &=\left(\frac{\sqrt3}{2}-\frac{\pi}{6}\right) \left[x-\frac{x^3}{3}\right]_{-1}^{1}\\ &=\boxed{\frac{2\sqrt3}{3}-\frac{2\pi}{9}} =\boxed{\frac{2(3\sqrt3-\pi)}{9}}. \end{aligned}

分類 単元: 空間座標と球の断面、円と扇形、定積分による面積・体積(数学I・A・II・IIIの範囲)。

方法: 平行光線を断面内で射影し、接線で影の境界を定め、断面積を積分する。

テーマ: 半球に斜め平行光を当てたとき、球の外にできる影の面積と体積。

この問題で使う考え方

  • 平行光線の射影
  • 円の接線と円弓形
  • 断面積の定積分

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