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九州大学/2021年度/前期

九州大学 2021年 数学 第1問解答・解説

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1問題

九州大学2021年度第1問配点 50点

この問題の解答は,解答紙15の定められた場所に記入しなさい。

座標空間内の4点 O(0,0,0), A(1,0,0), B(0,1,0), C(0,0,2)O(0,0,0),\ A(1,0,0),\ B(0,1,0),\ C(0,0,2) を考える。以下の問いに答えよ。

(1) 四面体 OABCOABC に内接する球の中心の座標を求めよ。

(2) 中心の xx 座標,yy 座標,zz 座標がすべて正の実数であり,xyxy 平面,yzyz 平面,zxzx 平面のすべてと接する球を考える。この球が平面 ABCABC と交わるとき,その交わりとしてできる円の面積の最大値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる

  • (1) (14,14,14),\displaystyle \left(\frac14,\frac14,\frac14\right),\qquad (2) π4.\displaystyle \frac{\pi}{4}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

平面 ABCABC は A(1,0,0),B(0,1,0),C(0,0,2)A(1,0,0),B(0,1,0),C(0,0,2) を通るので、切片の式から x+y+z2=1,2x+2y+z−2=0\displaystyle x+y+\frac z2=1,\qquad 2x+2y+z-2=0 と表せる。四面体 OABCOABC の内部は x>0,y>0,z>0x>0,y>0,z>0 かつ 2x+2y+z−2<02x+2y+z-2<0 の側である。

(1) 3つの座標平面すべてに接し、中心の座標が正である球を考える。半径を rr とすると、各座標平面までの距離が rr だから中心は (r,r,r)(r,r,r) である。ここで r>0r>0。

平面 ABCABC の法線ベクトルは n=(2,2,1)\mathbf n=(2,2,1) で、その長さは 33 である。したがって点 (r,r,r)(r,r,r) から平面 ABCABC までの距離は d=∣2r+2r+r−2∣3=∣5r−2∣3.\displaystyle d=\frac{|2r+2r+r-2|}{3}=\frac{|5r-2|}{3}. (この距離公式は、垂線の方向が n\mathbf n であることと、内積 n⋅n=9\mathbf n\cdot\mathbf n=9 から得られる。)

内接球の中心は四面体の内部にあるので 5r−2<05r-2<0、すなわち r<2/5r<2/5 である。平面 ABCABC にも接するから d=rd=r であり、 2−5r3=rならばr=14.\displaystyle \frac{2-5r}{3}=r\quad\text{ならば}\quad r=\frac14. この値は 0<r<2/50<r<2/5 を満たす。よって求める中心は (14,14,14).\displaystyle \boxed{\left(\frac14,\frac14,\frac14\right)}.

(2) 同様に、条件を満たす球の中心と半径は (r,r,r)(r,r,r)、r>0r>0 であり、平面 ABCABC までの距離は d=∣5r−2∣/3d=|5r-2|/3 である。球と平面が円で交わる条件は d<rd<r だから、 ∣5r−2∣<3rすなわち−3r<5r−2<3rすなわち14<r<1.\displaystyle |5r-2|<3r \quad\text{すなわち}\quad -3r<5r-2<3r \quad\text{すなわち}\quad \frac14<r<1. 交わりの円の半径を ρ\rho とすると、中心から平面へ下ろした垂線により ρ2=r2−d2=r2−(5r−2)29=−16r2+20r−49=14−169(r−58)2.\displaystyle \rho^2=r^2-d^2 =r^2-\frac{(5r-2)^2}{9} =\frac{-16r^2+20r-4}{9} =\frac14-\frac{16}{9}\left(r-\frac58\right)^2. したがって ρ2\rho^2 は r=5/8r=5/8 で最大値 1/41/4 をとる。この値は 1/4<r<11/4<r<1 の範囲内にあり、実際 d=3/8<5/8d=3/8<5/8 なので円ができる。よって面積の最大値は πρ2=π4.\displaystyle \boxed{\pi\rho^2=\frac{\pi}{4}}.

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 空間図形の性質
  • 空間図形の計量
  • 二次関数の最大・最小

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