(1) 2次方程式 x^{2}-(4cosθ)x+tanθ1=0 の判別式を D とすると D=(4cosθ)2−4⋅tanθ1=16cos2θ−sinθ4cosθ. 実数解をもたないための条件は D<0 である。0<θ<4π では cosθ>0, sinθ>0 だから,D<0 の両辺を正の数 4cosθ で割って 4cosθ−sinθ1<0. さらに正の数 sinθ を掛けると 4sinθcosθ−1<0,すなわち2sin2θ<1,sin2θ<21. 0<θ<4π より 0<2θ<2π であり,この範囲で sin は単調増加で sin6π=21 だから,sin2θ<21 は 2θ<6π と同値である。よって 0<θ<12π. (2) 以下 0<θ<12π とする。(*) は実係数の2次方程式で D<0 だから,2つの解 α,β は互いに共役な虚数であり,かつ和と積は係数から α+β=4cosθ,αβ=tanθ1 を満たす。β=α だから,α=p+qi (p,q は実数) とおくと β=p−qi であり α+β=2p=4cosθ より p=2cosθ,αβ=p2+q2=tanθ1. α の虚部が β の虚部より大きいという条件から q>0 にとる(q2=tanθ1−4cos2θ>0 は D<0 と同値な量なので (1) の範囲でつねに成り立つ)。 よって座標平面(複素数平面)上で O(0,0), A(p,q), B(p,−q) であり,p=2cosθ>0 なので O は直線 AB:x=p 上にはなく,3点は同一直線上にないので外接円がただ1つ定まる。 A,B は実軸に関して対称だから,線分 AB の垂直二等分線は実軸そのものである。円の中心 C はこの垂直二等分線上にあるから,C は実軸上の点であり,γ は実数である。γ=c とおき,C が O,A から等距離であることから ∣CO∣2=∣CA∣2 より c2=(c−p)2+q2 より 0=−2pc+p2+q2 より c=2pp2+q2. ここに p2+q2=αβ=tanθ1=sinθcosθ,2p=4cosθ だから γ=c=4cosθsinθcosθ=4sinθ1. よって γ=4sinθ1(実数,すなわち C は実軸上の点). (3) O(0,0), A(p,q), C(c,0)(p=2cosθ>0, c=4sinθ1>0, q>0)について,三角形 OAC が直角三角形になる場合を,直角の頂点ごとに調べる。 頂点 O が直角のとき: OA⋅OC=0。OA=(p,q), OC=(c,0) だから内積は pc。p>0, c>0 だから pc=0 であり,この場合は起こらない。 頂点 A が直角のとき: AO⋅AC=0。AO=(−p,−q), AC=(c−p,−q) だから内積は −p(c−p)+q2=p2+q2−pc. (2)で c=2pp2+q2 なので pc=2p2+q2。よってこの内積は p2+q2−2p2+q2=2p2+q2=2tanθ1>0 となり,0 になり得ない。よってこの場合も起こらない。 頂点 C が直角のとき: CO⋅CA=0。CO=(−c,0), CA=(p−c,q) だから内積は −c(p−c)=c2−cp=c(c−p). c=0 だから,この場合が起こるための条件は c=p である。すなわち 4sinθ1=2cosθ であるための必要十分条件は 8sinθcosθ=1 、すなわち 4sin2θ=1 、すなわち sin2θ=41. t=tanθ とおくと,2倍角の公式と cos2θ=1+t21 より sin2θ=2sinθcosθ=1+t22t だから 1+t22t=41 であるための必要十分条件は 8t=1+t2 、すなわち t2−8t+1=0 、すなわち t=4±15. (1)より 0<θ<12π だから 0<t<tan12π=2−3 である。 まず 4−15>0 は 16>15 より明らかである。また 4−15<2−3であるための必要十分条件は2+3<15. 両辺は正なので二乗してよく、これは 7+43<15であるための必要十分条件は3<2 と同値であり、成り立つ。よって 4−15 は許容範囲にある。一方、 4+15>4>2>2−3 なので、もう一方の根は範囲外である。 したがって,三角形 OAC が直角三角形になるのは頂点 C が直角のときに限られ,そのときの tanθ の値は tanθ=4−15.