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聖マリアンナ医科大学/2021年度/一般

聖マリアンナ医科大学 2021年 数学 第4問解答・解説

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1問題

聖マリアンナ医科大学2021年度第4問

1より大きい自然数 mm に対して,2つの整数の組からなる集合 AmA_{m} を次のように定義する。Am={(x,y) | 1x+1y=1m}\displaystyle A_{m}=\left\{(x,y)\,\middle|\,\frac{1}{x}+\frac{1}{y}=\frac{1}{m}\right\} また AmA_{m} の要素の個数を n(Am)n(A_{m}) で表す。以下の設問 (1)〜(4) に対する解答を解答用紙の所定の欄に答えよ。

(1) AmA_{m} の要素 (x,y)(x,y) に対して X=x−mX=x-m,Y=y−mY=y-m とおくとき,XYXY を mm を用いて表せ。また n(A3)n(A_{3}) を求めよ。

(2) n(Am)n(A_{m}) は有限であることを示せ。

(3) n(Am)n(A_{m}) は奇数であることを示せ。

(4) 自然数 mm が m=p1e1⋅p2e2⋅p3e3m=p_{1}^{e_{1}}\cdot p_{2}^{e_{2}}\cdot p_{3}^{e_{3}} と素因数分解できる場合を考える。ここで p1,p2,p3p_{1},p_{2},p_{3} は異なる素数,e1,e2,e3e_{1},e_{2},e_{3} は0以上の整数である。n(Am)n(A_{m}) を e1,e2,e3e_{1},e_{2},e_{3} を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

聖マリアンナ医科大学 2021 問題4

x,yx,y は整数で、元の式が定義されるため x≠0, y≠0x\ne0,\ y\ne0 とする。X=x−m, Y=y−mX=x-m,\ Y=y-m とおくと、元の等式に mxymxy を掛けて

m(x+y)=xym(x+y)=xy

を得る。従って

XY=(x−m)(y−m)=xy−m(x+y)+m2=m2.XY=(x-m)(y-m)=xy-m(x+y)+m^2=m^2.

逆に XY=m2XY=m^2 から x=X+m, y=Y+mx=X+m,\ y=Y+m と置けば、xy=m(x+y)xy=m(x+y) となる。ただし x=0x=0 なら X=−mX=-m であり、XY=m2XY=m^2 から Y=−mY=-m、従って y=0y=0 でもある。よって因数の組 (X,Y)=(−m,−m)(X,Y)=(-m,-m) だけが元の分数式では不適格であり、それ以外は元の式の整数解と一対一に対応する。

(1)

m=3m=3 のとき XY=9XY=9。正の整数の因数対は

(1,9), (3,3), (9,1)(1,9),\ (3,3),\ (9,1)

の3組であり、負の因数対も

(−1,−9), (−3,−3), (−9,−1)(-1,-9),\ (-3,-3),\ (-9,-1)

の3組である。このうち (−3,−3)(-3,-3) は x=y=0x=y=0 に対応し、元の式では除く。従って

n(A3)=5.\boxed{n(A_3)=5}.

(2)

XY=m2XY=m^2 なので、XX は m2m^2 の正または負の約数に限られ、各 XX に対し Y=m2/XY=m^2/X は一意に定まる。約数は有限個であり、不適格な一組を除いても有限だから

n(Am) は有限.\boxed{n(A_m)\text{ は有限}}.

(3)

m2m^2 の正の約数の個数を DD とする。XY=m2XY=m^2 の整数順序対は、両方正のものが DD 組、両方負のものも DD 組で、符号が異なるものはない。したがって不適格な一組を除いた個数は

n(Am)=2D−1,n(A_m)=2D-1,

ゆえに奇数である。

(4)

m=p1e1p2e2p3e3m=p_1^{e_1}p_2^{e_2}p_3^{e_3}

で p1,p2,p3p_1,p_2,p_3 は相異なる素数だから

m2=p12e1p22e2p32e3.m^2=p_1^{2e_1}p_2^{2e_2}p_3^{2e_3}.

正の約数では、各素数の指数を 00 から 2ei2e_i まで選べる。よって

D=(2e1+1)(2e2+1)(2e3+1).D=(2e_1+1)(2e_2+1)(2e_3+1).

(3) の個数から不適格な一組を1つ除けば

n(Am)=2(2e1+1)(2e2+1)(2e3+1)−1.\boxed{n(A_m)=2(2e_1+1)(2e_2+1)(2e_3+1)-1}.

最終結果・解法・確認事項

- (1):XY=m2XY=m^2、n(A3)=5n(A_3)=5。 - (2):n(Am)n(A_m) は有限。 - (3):n(Am)=2D−1n(A_m)=2D-1(DD は m2m^2 の正の約数の個数)なので奇数。 - (4):n(Am)=2(2e1+1)(2e2+1)(2e3+1)−1\displaystyle n(A_m)=2(2e_1+1)(2e_2+1)(2e_3+1)-1。 - 解法:変数の平行移動で積の条件に直し、整数の約数と指数の選び方を数える。 - 定義域:元の式では x,y≠0x,y\ne0。積の条件に移すとき、(X,Y)=(−m,−m)(X,Y)=(-m,-m) に対応する (x,y)=(0,0)(x,y)=(0,0) を除外した。 - issues:なし。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 和の法則
  • 積の法則

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